ラベル ミャンマーニュース の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル ミャンマーニュース の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2020年3月6日金曜日

3月8日(日)Makers Marketの開催場所の変更と打ち上げ開催のお知らせ

今度の日曜日3月8日に開催のThe Makers Market #11の場所が変更となりました。
Karaweik Garden敷地内での開催は変わりませんが、敷地中ほどの広場から、入口近くのデッキへと移りました。


出店者側への事前の通知はなく、いきなり昨日Facebook Pageで告知されたので、変更の理由は不明です。
通常なら出店者側へ通知してから、一般の来場者への周知という順番なのですが、ミャンマーにはそうした常識がないので、突然、Facebookで情報が発表されます。
これまでも、出店者への選考結果の通知前に、Facebook Pageで出店者の紹介を始めたり、プレスリリース掲載用の出店者情報を募集したりするので、自分は選考から落ちたのかか?とか、選考結果の発表は終わったのか?とかの問い合わせが、特に外国人の出店者から入るケースが何度もありました。
こうした場合、問い合わせても、ほとんどの場合スルーされるのが、ミャンマー流の運営です。
ミャンマー人出店者は、こうした時にあまり慌てません。ミャンマーでは、こうしたことは珍しくないからです。
今回の場所の変更も、それに類する、ミャンマーでよくあるケースの一つです。
しかも今回は、出店料の振込締め切り日が、出店者への選考結果の通知日と同日だったので、慌てて銀行振り込みに行く必要がありました。
選考結果の通知が2月25日の午前1時23分で、振込締め切りが同日だったので、ビザランなどでその日にミャンマーを離れていたら、振込の締め切りに間に合いませんでした。


おそらく、これは日付表記のミスでしょうけど。
今回で11回目の開催なので、いい加減運営がこなれてきてもいいのではと思いますが、ここにはストック(=ノウハウの蓄積)の概念が少ないので、手変え品替え同様の問題が発生します。
こうした問題が、どのようなロジックから発生するかについてご興味があれば、以下の投稿をご覧ください。


そんなこんだで、いろいろとミャンマーらしいことがありますが、ミャンマーの消費市場を観察する絶好の機会なので、ミャンマーでしか手に入らない工芸品・ローカル物産、あるいはミャンマーの消費者市場にご関心のある方にはご来場をお勧めします。

以前の投稿「ミャンマー・ビジネスの難しさについて、近所のカフェ閉店から考えた」で、個人や中小企業が参入できるミャンマーのBtoC市場は、二つしかないと書きました。
ひとつは、ミャンマー総人口およそ0.1%の割合の主に欧米で高等教育を受けて帰国した富裕層の子女に在ミャンマー外国人所得上位10%を加えた層です。
もう一つは、ミャンマー人全体のおそらく20%程度の中産階級の層です。
The Makers Marketは、前者のセグメントの消費者が一度に集まる、今のところミャンマー唯一のイベントです。

いつもThe Makers Marketのイベント終了後に、サンチャウンのビアガーデンWin Starで打ち上げを開催しています。
3月8日(日)の午後8時半にYANGON CALLINGのテントに来ていただければ、そこからタクシーに荷物を積んで、サンチャウンに移動して9時過ぎから打ち上げを始めます。
ビールが飲みたかったり、ミャンマーのBtoC市場の話が聞きたかったり、アートや文学や音楽の話がしたい人は、3月8日(日)午後8時半に、Karaweik GardenのYANGON CALLINGのテントまでお越しください。

打ち上げ行ってみたいな、と思ったらクリック!
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
にほんブログ村 海外生活ブログ ミャンマー情報へ

2020年2月28日金曜日

【3月8日(日)】ミャンマー・ローカル物産展 The Makers Market #11 に出店します

3月8日(日)開催のミャンマー・ローカル物産展のThe Makers Market #11に出店します。開催時間は、午後4時から9時までです。
今回の出店者は、以下の通りです。

သူ ကြီး သ မီး , Pho Wa cotton, Khittaya Clothing, Sunflower Organic Dye Textiles,Wah Goon Textile, YANGON CALLING, Urban Rangoon, Urban Rangoon, TUBe Myanmar, Tlang Tribe, Myanmar Yanant Traditional Textile, Art Che Lone, Shwe Yoe Yar, Lilla, Companions Handmade Accessories, beauty and prestige myanmar, RED Collection, Charlotte Barjou Design , Nature Collection , K's Unique Handmade, Greenbox Wooden Toys & Accessories, Eden Jewellery Yangon, Myanmar Clay Works, Waddy Khaing Weaving House, Parami Pizza (Bar), RedDot BrewHouse, Othentic Brasserie, Parasol, La Boulangerie Française /the French Bakery, The Satay Shack, Spring Corner , Shwe Swal Taw , Prime Cut, Tang Tea, The Scent Studio, BodyBody Myanmar, StudioArtFace , KOKO HOME STORE, Hope Scent Solutions, Zero Plastic, Pomelo for Myanmar, PICCOLO Design, Alala

The Makers Marketは、ローカルメイドの工芸品やファッション・ブランドが一堂に会する、ミャンマーでは貴重なイベントです。
タイのようにナイトマーケットが充実していないミャンマーでは、ローカルブランドが一望できる、今のところ唯一のイベントです。
このイベントに参加する独立系小規模事業者のほとんどが、アクセスの良い商業地に店舗を構える資金的な余裕はありません。そのため、ミャンマー在住者でもこのイベントに参加するローカル・ブランドの商品を手に取る機会は、そう多くありません。
もし、ミャンマーでしか手に入らない、オリジナルのミャンマー・ブランドにご興味があれば、ご来場をお勧めします。

前回の様子は、こちらの投稿でご覧になれます。

The Makers Marketは、出店者のクオリティを保つため、主催者が出店者を事前に選定しています。
主催者側のスタッフが会場を巡回して、人気のないお店や、販売している商品が主催者側の求めるクオリティに達してない場合、次の開催時に出店者として選出されないこともあります。 
ここには、ミャンマーのローカル・マーケットにありがちな、中国製の安価な衣料品や化粧品は販売されていません。
出店者の販売する商品が、ミャンマー製であること、環境を配慮した製品であること(会場内でのプラスティックの使用は不可)、大量生産品ではないことが参加条件となっています。回を重ねる毎に、飲食店の出店者も充実してきていて、食べ物のバリエーションも増えました。

開催場所は、いつも通りKaraweik Gardenです(公園内のKaraweik Palaceの手前)。 会場の公園に入場する際に、入場料の300MMKを入口で徴収されます。


面白そうだし、行ってみたいなと思ったらクリック
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
にほんブログ村 海外生活ブログ ミャンマー情報へ

2020年2月19日水曜日

ミャンマー・ビジネスの難しさについて、近所のカフェ閉店から考えた

2018年10月にこのブログでご紹介した、サンチャウンのWorking House Cafeが今月に入って閉店しました。2018年の10月に、台湾人が開業したカフェでしたが、1年4か月あまりでミャンマー撤退となりました。 去年の後半からFacebook Pageを更新しなくなっていたので(さっき調べたらFacebook Pageは既に削除済)、そろそろ危ないのかなと思っていましたが、やはり経営が立ち行かず閉店となったようです。



現在、解体工事中のWorking House Cafe



開店当時のWorking House Cafe

食事もそこそこ美味しいし、インテリアを含めて雰囲気の良いカフェでした。rough cutなき後、落ち着いて読書やPC作業ができるサンチャウン唯一のカフェでしたが、そうした店を求める客層がこのエリアには少な過ぎたのが原因でしょう。近所なので、よく店の前を通りがかってましたが、外国人客がちらほらいる程度で、客入りは常に少ない印象でした。

サンチャウン初の洗練されたカフェのrough cutも、二年余りの営業で閉店しています。
 
現在、rough cutの店舗跡は売出し中の貼紙が貼られています



在りし日のrough cut

ただしrough cutの場合は、事前に閉店の告知をしていましたし、営業最終日には、盛大なお別れパーティーを開催していました。
その後も共同経営者だったイギリス人はミャンマーに残り、現在は別の場所でBodhi Navaという店名のカフェ兼ホステルを経営しています。こちらのカフェはそれなりに繫盛しているようです。

Working House Cafeの場合は、閉店の告知もなく、いつの間にか廃業していました。Facebook Pageを削除しているところを見ると、ミャンマーから完全撤退なのでしょう。
まあ、ミャンマーでどちらのケースが多いかというと、出処進退を明らかにせず、行方知らずになるケースの方が圧倒的に多いのですが。外国人がミャンマーで事業を興して、撤退する場合、当地では公正で透明性の高い商習慣が一般的でなく、民法などの法律も未整備なため、事業資金の回収もままならず、尾羽うち枯らして逃げるようにこの国を去る人が多いからです。お気の毒なことです。

私見では、個人や中小企業がミャンマーでBtoCのビジネスを興すなら、ターゲットとなるセグメントは二つしかありません(資金やリソースが潤沢なグローバル企業による、マスマーケットを対象とするビジネスではこの限りではありません)。

ひとつは、ミャンマー総人口およそ0.1%の割合の主に欧米で高等教育を受けて帰国した富裕層の子女に在ミャンマー外国人所得上位10%を加えた層です。
基本的にミャンマー人の中で、先進国的な嗜好やセンスを求めているのは、概ね0.1%の海外で高等教育を受けて帰国した富裕層子女のみです。
在ミャンマー外国人には、NGO勤務やインターン等の可処分所得が少ない層が含まれているため、所得上位10%程度のグローバル企業の社員及び各国大使館や国際機関勤務の外国人が客層となります。

もう一つはミャンマー人全体のおそらく20%程度の中産階級の層です。 こちらはミャンマーに進出した外資系企業の従業員や独立自営業者が中心となります。このセグメントには、先進国で生活した経験のある人々が少ないため、先進国的な嗜好やセンスはアピールしません。

さきのサンチャウンでのカフェの撤退例から説明します。
サンチャウンの居住者はミャンマー人の中産階級が中心です。外国人も多く住むエリアですが、この場所に住む外国人はNGO勤務やインターンが多くを占めます。
このため、先進国的な嗜好やセンスを打ち出したカフェをこのエリアに開店しても、周辺にターゲットとなる客層が少なすぎて経営的に成り立ちません。
外資系勤務や政府機関の外国人高所得層は、インヤ湖やゴールデンヴァレー周辺などの高級コンドミニアムに居住します。やはりこうした立地でないと、上にあげたようなカフェの経営は難しいです。
シンプルで洗練されたインテリア、油分が少ないヘルシーな料理などの先進国的な嗜好やセンスは、ミャンマーの中産階級にとっては魅力的に映りません。

ヤンゴンでローカル向けの居酒屋を経営している、私の知る限りミャンマー人中産階級向けのビジネスで成功している唯一の日本人O氏によれば、彼もミャンマーに来た当初はこの辺の事情が分からず、お店のメニューにグリーンカレーやパスタを入れていたと話していました。しかし、こうした一般的にカフェで供されるタイプの料理はまったく人気がなかった。その結果を受けて、それらの料理を廃し、タミンジョー(ミャンマー風チャーハン)などのオイリーなミャンマー料理中心のメニューに切り替えたところ、売り上げが飛躍的に向上したそうです。
彼のように現状分析して、方向転換を図れる人は稀で、ほとんどの場合、方向転換ができず、売上が低迷し、資金がショートして、人知れずミャンマーを去っていきます。

0.1%のミャンマー人富裕層と在ミャンマー外国人所得上位10%からなるセグメントとミャンマー人の中産階級の両者は、可処分所得もさることながら、嗜好やセンスがまったく異なります。このため、ミャンマーで事業を始める場合は、どちらのセグメントにターゲティングするかによって、どのような商品・サービスを提供するかが大きく変わってきます。

過去7、8年にわたり、ミャンマーでは、こうした市場特性をよく理解しないまま日系資本が日本食レストランを開業して、1~2年程度で撤退するケースが相次いでいます。
皮肉なことに、ヤンゴンで一番認知されいると思しき日本食レストランは、香港資本とイギリス人の共同経営により立ち上げられたGEKKOです。


ここのイギリス人統括マネージャーは、ミャンマー財閥のYOMA経営のレストランやParami Pizzaも管理しているので、現在はYOMAや他の資本も入っている可能性があります。


ジャズのインストアライブや他国からバーテンダーを招聘してカクテルパーティーを開くなど、イベントを頻繁に企画することにより、コミュニティ・スペースとして認知され、0.1%のミャンマー人富裕層と在ミャンマー外国人所得上位10%の層をリピーターとして繋ぎとめる努力を継続しています。
ミャンマーで客単価の高い日本食レストランの顧客となるのは、この層しかいないからです(ローカル資本の中産階級向けの低価格日本食レストランとは客層が違います)。

話が逸れますが、GEKKOの統括マネージャーのインタビューを『Myanmore magazine』で読んでいて、思わずのけぞりました。
We are also back at Wonderfruit in Thailand again this year, and this time we have the main stage which will be even crazier than ever. It is so great seeing so many people from the Yangon community in the fields, I can’t wait to do it all over again!
毎年12月にタイ郊外で開催されるアジア最大級の野外音楽フェスティバルWonderfruitに、二年連続で出店しているからです。
私はこのイベントに出店すれば、世界市場に打って出るチャンスが開けるのではと考え、2年前からメールやFacebookで主催者に何度か連絡していますが、今のところ完全に無視されています。
ミャンマーからのオファーだからしかたないのかと思っていましたが、彼らはちゃんと出店している。
この彼我の差はなんだ?
YOMAグループが彼らのバックにあるとすると東南アジアの富裕層華人グループの伝手で入り込めているのかもしれないし、Wonderfruitのオーガナイザーはおそらく世界各地でフェスを運営している野外音楽フェス専門のイベンター(たぶん欧米人のグループ)なので、そのイベンターと何らかのコネクションをこの飲食グループの誰かが持っているのかもしれない。
いずれにせよ、私は完全に蚊帳の外で、Wonderfruitに出店するための情報もコネクションも持ち合わせていません。
今年は参加したいけど、どうすればいいのか今のところ見当がつきません。
情報をお持ちの方はご一報ください。

Wonderfruit2019

話を戻します。
日本人経営の日本食レストランは、0.1%のミャンマー人富裕層と在ミャンマー外国人所得上位10%の層にしか受け入れられない価格設定と味付け(日本人の嗜好に合わせている場合がほとんど)にもかかわらず、情報発信も日本語のみの場合が多く、在ミャンマー日本人のみをターゲットとする傾向が強いため、その多くが数年で行き詰まり、撤退の憂き目にあっています。

BtoCの事業で、在ミャンマー日本人のみにターゲティングするのは、あまりに市場が小さすぎます。日本人在住者も他国同様に、一定水準の可処分所得がある割合は、本国から赴任した駐在員や政府機関勤務の職員等とその家族を合わせた約10%です。在ミャンマー日本人の総数が3000人程度なので、在ミャンマー日本人のみを客層とした場合約300人が全体の市場になります。日本食レストランが、ヤンゴンに二、三店舗だけならなんとかなりそうですが、なぜか多くの日本人は、海外でも自国民のみを相手にしたビジネスをやりたがるため、小さな市場に多数の店舗が群がるレッドオーシャンと化しています。

最近シンガポール資本の日本食レストランSUSHI TEIが二店舗目をヤンゴンに出店しましたが、経営層に日本人のいないGEKKOやSUSHI TEIが比較的堅調なのは、日本人の経営する日本食レストランが、ミャンマー在住日本人以外にマーケティングをしないため、 日本食のカテゴリー内では、0.1%のミャンマー人富裕層と在ミャンマー外国人所得上位10%の層を巡って競争する必要がないからではないでしょうか。この場合、彼らの競合は、ホテル併設のレストランや他の飲食店グループ経営によるフレンチやイタリアン・レストランになります。

では、(私を含む)英語が苦手な日本人には、0.1%のミャンマー人富裕層と在ミャンマー外国人所得上位10%の層ではない、ミャンマー人中産階級にターゲティングした方が得策かと言えば、そうとはとても言い切れない。
2012年まで、約50年間にわたって鎖国していたミャンマーは、富裕層を除いて、海外の文物に触れる機会がほとんどなかったため独特で、 他国の人間にはその嗜好が非常に理解しにくい。そのうえ、このマーケットではミャンマー人経営のローカル企業が競合となるため、厳しい価格競争を強いられます。
今回は近所のカフェ閉店から話を起こしているので、料理に例をとれば、ミャンマー人中産階級をターゲットとする場合は、他国の人間からするとオイリー過ぎて美味しいとは感じられない料理を出さないとこの市場で通用しない。それを本気で美味しいと思って出しているローカル企業とは違い、自らの味覚とミャンマー人中産階級との嗜好との乖離を埋める試行錯誤の中で、味付けや油分の量を調節する作業が不可欠となります。そして、この層へのマーケティングは、ミャンマー語で行うことが必須です。

あくまで個人的な見解ですが、 ミャンマー人中産階級よりは、0.1%のミャンマー人富裕層と在ミャンマー外国人所得上位10%の層を対象とした方が、まだ外国人には与しやすいのではないでしょうか。後者の市場だと英語圏の競合のいる市場で、英語でマーケティングするというノンネイティブには不利な点はありますが、こちらだと日本人特有の美意識や仕事に対する哲学、目の細かさなどが評価され得ます。その分、付加価値が入り込む余地がまだある。
ミャンマー人中産階級の市場だと、ミャンマー人同業者との真っ向勝負の競争になるので、精神的に相当にタフで、かつ現地に則した経営能力がないと生き残れません。

やはり日本のような同質的な社会を擁する国から来ると、ミャンマーや他の東南アジアの国々のように、属する社会階層が違うと、同じ国の人間でも気質や嗜好がまったく異なるということが、すぐには腑に落ちません。視察に訪れて、ミャンマー人の経営者層と会ってから進出を決めても、実際に雇用することになる人々は、経営者層とは、まったく気質や行動様式やライフスタイルが異なります。

ここ1,2年の間、『万引き家族』『ジョーカー』『パラサイト』などの格差社会の矛盾を描いた映画作品が目立っています。
『ジョーカー』『パラサイト』はミャンマーでも映画館で上映されましたが、一般のミャンマー人の間ではまったく話題になりませんでした。
生まれた環境や属する社会階層によって、格差は途方もなくあっても、そこにはあまり問題意識は向かわない。
以前その辺りのミャンマーの事情について、詳しく書きましたので、お時間あればお読みください。

【長文】ミャンマーが経済的な意味で発展することはかなりむつかしいと思うけど、それは必ずしも悪いことではないかもしれない

『ジョーカー』を観て「誰もがいつでも社会の階層から転落する可能性があるのを見せつけられて怖かった」とか、『パラサイト』観て「これを観ながら、何でミャンマーでは、こうした社会格差の矛盾を衝いた映画が作られないのかずっと考えていた」とかの感想をFacebookに英語で書いていた若いミャンマー人の投稿を見かけましたが、こういうことを書くのは、当然、欧米で高等教育を受けて帰国した0.1%の富裕層の子女です。
本来問題意識を持つべき層がこうした映画にまったく関心を示さず、特権階級にいる層がこうした映画について(英語で)論評しているのを見ると複雑な気分になりますが、今のところ変化の兆しも見えてこないので、この状態が少なくともあと5年くらいは(本音を言えば10年くらいは)続くのではないかと予想しています。

よって、これからも当分の間は、個人や中小企業がミャンマーに進出する場合は、上にあげた二つのマーケットの内どちらを選ぶかをしっかり吟味した上で決断し、そのターゲットに向けたマーケティングを深く考えて実行することが(富裕層なら英語で、中産階級ならミャンマー語で)、ミャンマーの市場で生き残るための方法論ではないかと考えています。

なるほどミャンマーのマーケットはそうなんだ、と思ったらクリック
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
にほんブログ村 海外生活ブログ ミャンマー情報へ

2020年1月26日日曜日

【2月2日(日)】ローカル物産展 The Makers Market #10 に出店します

今年最初の開催となるミャンマー・ローカル物産展のThe Makers Marketに出店します。
10回目となる今回の開催日は、2月2日(日)です。開催時間は、いつもと同じ16:00~21:00です。
今年は一月中の開催はありませんでした。主催者の意向により、在ミャンマー外国人のバケーション・シーズンが終わってから始めることになりました。

The Makers Marketは、ローカルメイドの工芸品やファッション・ブランドが一堂に会する、ミャンマーでは貴重なイベントです。
タイのようにナイトマーケットが充実していないミャンマーでは、こうしたローカルブランドに触れる機会はそう多くありません。このイベントに参加するような独立系小規模事業者は、アクセスの良い商業地に店舗を構える余裕はなく、在住者でも商品を目にする機会が少ないのが実情です。
そのため、ミャンマーのローカルブランドが一望できるThe Makers Marketは、ミャンマーでしか手に入らない工芸品や服飾品をまとめて見れる機会を提供するイベントとして、在ミャンマー外国人にとって人気が高く、広く知られています。


主催者のFacebookページに、今回出店するローカル・ファッションブランドの一つとしてYANGON CALLINGも紹介されています。
この分野での日本人の出店者は私一人なので、日本を代表して参加してきます(笑)。

The Makers Marketは、主催者が出店者を事前に選定しているため、会場で販売されている物品に、一定のクオリティが保証されています。
主催者側のスタッフが会場を巡回していて、人気のないお店は、次回の出店者として選出されないこともあります。 
ここには、ミャンマーのローカル・マーケットにありがちな、中国製の安価な衣料品や非正規コピーのキティちゃんやドラえもんのぬいぐるみなどは販売されていません。
出店者の販売する商品が、ミャンマー製であること、環境を配慮した製品であること(会場内でのプラスティックの使用は不可)、大量生産品ではないことが参加条件となっています。回を重ねる毎に、飲食店の出店者も増えてきていて、軽い食事もできるようになりました。

開催場所は、いつも通りKaraweik Gardenです(公園内のKaraweik Palaceの手前)。 会場の公園に入場する際に、入場料の300MMKを入口で徴収されます。


行ってみたいなと思ったらクリック
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
にほんブログ村 海外生活ブログ ミャンマー情報へ

2020年1月11日土曜日

ヤンゴンの本好きにはたまらない季節がやってきました

今年の一月も去年に引き続き、ヤンゴンで世界最大の本の展示即売会のBig Bad Wolf Book Saleが開催されています。
東南アジア各地を巡業しているイベントで、開催元はマレーシアの企業のようです。
自分のブログで確認すると、去年は1月18日~1月29日に開催されていました。
今年の開催日は、1月10日から1月20日の間です。
今年は去年とは場所が変わって、Fortune Plaza内のMyanmar Expo Hallで開催されています(場所の詳細は後述)。

ヤンゴンには、国際空港内の紀伊國屋書店しか海外の書籍が買える大きな本屋がないので、ここに住んでいる活字中毒者は、だいたい本に飢えています。
なので、活字中毒の在住者にとっては、干天の慈雨のようなイベントです。
去年は開催中日に2、3回行った記憶がありますが、今年は気合を入れて、初日の朝から行ってきました。


価格帯は、ペーパーバックで5,500MMK、ハードカバーが7,000~9,000MMK、ビジュアル・ブックは値段にばらつきがあって15,000~25,000MMKくらいです。
市価の半額以下なので、バンコクへ一時出国した時に買うよりも安い。








今年の傾向として、ビジネス書はあまり目ぼしいものがありませんでした。
そのかわり、文芸書が充実していました。
おそらくここで販売されているのは、出版社や取次から余剰在庫を低価格で大量に買い取った本です。
フィクションでは、村上春樹とかポール・オースターとか、ノンフィクションでは、マルコム・グラッドウェルとかユヴァル・ノア・ハラリのような、普通の本屋に平積みしているような売れ筋の本はありませんが、ある程度の目利き力があれば、面白そうな本を手頃な値段で入手できます。

ウィリアム・バロウズの『ソフトマシーン』も5,500MMK。
ミャンマーでバロウズ読む人間がいるのか?

今年の戦果をいくつかご紹介します。

ガブリエル・ココ・シャネルの伝記。
日本のビジネス書の分野では、ベストセラー作家の出口治明氏が、よくシャネルの言葉を引いて、教養の必要性を説いています。
「私のような大学も出ていない年をとった無知な女でも、まだ道端に咲いている花の名前を一日に一つぐらいは覚えることができる。一つ名前を知れば、世界の謎が一つ解けたことになる。その分だけ人生と世界は単純になっていく。だからこそ、人生は楽しく、生きることは素晴らしい」

出口氏はシャネルを敬愛していて、彼女の伝記本はすべて読んでいるとどこかに書いていました。それを知った時に、ビジネスマンがシャネルの生き様に興味を持つのは意外な気がしました。

日系アメリカ人作家による長編デビュー作。
21世紀に入ってから、アメリカ文学界で活躍するアジア系・アフリカ系の作家が増えていますが、アジア勢はインド系・中国系が中心で、日系人は影が薄い気がするので、どうなんだろうと思って。

イタリアの作家イタロ・カルヴィーノの『見えない都市』とドイツのカフカの『城』。今回は、フィクションのコーナーに、カルヴィーノの小説がたくさんありました。いま東南アジアでカルヴィーノ・ブームが起きているのか?


カルヴィーノの『見えない都市』は、フビライハンに仕えたマルコ・ポーロが、主君に、これまで訪れた奇妙で不思議な都市を語るという断章で綴られた短編集です。私の知る限り、世界で最も美しい、宝石箱のような小説です。東京大学の米文学の元教授で、現在は翻訳家の柴田元幸氏も、翻訳小説のヘヴィー級チャンピオンはガルシア・マルケスの『百年の孤独』で、ミドル級チャンピオンがこのカルヴィーノの『見えない都市』だと、東大駒場祭で開催された講演会で語っていました。

フィリップ・K・ディックの『パーマエルドリッチの三つの聖痕』と『火星のタイムスリップ』。


私が中学生の時、最もハマっていた作家は、筒井康隆とフィリップ・K・ディックでした。久しぶりに読んだらどんな感想になるのか、興味があったので。

ジェニファー・イーガンの『マンハッタンビーチ』。


前作の『ならずものがやってくる』から7年ぶりの新作。未読ですが、『ならずものがやってくる』は、よくカオサンの古本屋で見かけるので、どんなものか興味があったので。しかし英語圏の作家は、本当に創作ペースがゆっくりです。カズオイシグロなんかも、新作出るの5年おきくらいだし。英語で書かれた本は読者数が多いため(英語が母語でない国でも読まれるので)、頻繁に新作を発表しなくても食えるので、じっくり時間をかけて書けるんでしょうけど。

今回の目玉はこの本。見つけたら絶対買うべき本です。
ジュノ・ディアスの『オスカー・ワオの短く凄まじい人生 』。


ドミニカ系アメリカ人作家による、ドミニカ系アメリカ人の日本オタクの青年が登場する長編小説。ウルトラマンとか小松左京原作『復活の日』の角川映画が作中に出てくるのは、この作品だけでしょう。日本語訳を読んだとき、ガルシア・マルケス ミーツ カート・ヴォネガットという感想を持ちました。
ピュリツァー賞、全米批評家協会賞をダブル受賞、英米で100万部のベストセラーとなった話題作なので、ヤンゴンに住む外国人もこの小説のことを知っている人が結構います。
昨日Facebookで、イベント会場にチェックインして、この本の表紙をアップしたら、「この本いいよね!」とヤンゴン在住のケニア人からレスが入りました。
21世紀になってから発表された私が読んだ小説の中で、今のところ、これがベストの作品です。
この作家は、親日家で、下北沢のサブカルチャー事情にも詳しいです。福岡のラーメン店事情を世界の知るところになったのは、この人が雑誌に寄稿したコラムによるところが大きいです。関心のある方は、Junot Diaz Ramen Fukuokaでググってみてください。

それでは、会場への行き方をご案内します。


上記地図の通り、会場はFortune Plaza内のMyanmar Expo Hallです。
ヤンゴン郊外の場所なので、市内中心部からタクシーを使うと往復10,000MMKはかかります。
そんな交通費使うより一冊でも多くの本を買いたいという人(私です)のために、バスでの行き方をご案内します。
バスだと片道200MMK、往復400MMKなので、25分の一の交通費で行けます。

ダウンタウンから行く場合は、マハバンドゥーラ公園前のバス停から、 4、5、9、33、81、85、89のいずれかの番号のバスに乗って、タカタ橋を渡ってから二つ目か三つ目のバス停 Wet Su 下車です。バス停から会場までは100メーターくらいです。
大型バスは4番と81番で、あとはマイクロバスになります。本数の多い、4番で行くのが一番無難でしょう(私は行き帰りとも4番を使いました)。



20日までの開催で、まだ間があります。本が好きな方にはご来場をおススメします。

面白そうだから、行ってみたいと思ったらクリック!
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
にほんブログ村 海外生活ブログ ミャンマー情報へ

2019年12月6日金曜日

2019年のThe Makers Marketを振り返ってみた

先週の日曜日、12月1日に第九回目となる、ミャンマー最大のローカル物産展The Makers MarketがKaraweik Gardenで開催されました。

自分のブログで確認すると、初回が2018年の12月2日(日)だったので、このイベントが始まってから、ちょうど一年が経ちました。
現在まで、全九回とも参加している身からすると、なかなか感慨深いものがあります。
このイベントが始まって、それまで別々の場所でミャンマー人や在ミャンマー外国人が小規模で営業していた、ローカルの工芸品店やローカル・ファッション・ブランドが、毎月一回、一堂に会する機会ができたのは喜ばしいことです。
毎回欠かさず参加していると、徐々にですが、ブランド認知度も向上してきたように思えます。
予約があった時に、このイベントで商品の受け渡しができるようにもなりました。今回も、予約があった商品三点をこの場で渡しました。
私の店のテントをの前を通る時、挨拶に訪れるお客さんもちょくちょくいます。








回を重ねる毎に、出店を希望する事業者も増えて、出店競争率がだんだん上がってきたようです。
先月参加していた、日本人とブラジル人が出店の申し込みをしたものの、選に漏れたと聞きました。運営会社のスタッフがイベント会場を巡回して、集客状況、商品のレベル、店の雰囲気などをチェックしているみたいです。
集客力がないとか、商品や店舗がイベントの趣旨や雰囲気に馴染まないとかと判断されると、次の開催時に選出してもらえない可能性があるので、これから出店をお考えの方はお気を付けください。
私は一人でテントに張り付いて搬入・設営・接客をしているので(搬出は、近所のF氏に手伝っていただいています)、他のテントを見て回る余裕がなく、他の出店者がどんな状況なのかあまり分かっていません。
サンチャウンでアロマキャンドル店を営むKさんが、閉鎖したローカル・ファッション・ブランドが多いと、今回、私のテントに来た時に言っていました。
今になって、一年前の投稿「2018年時点での、ミャンマーのローカル・ファッションブランドを比較してみた」を読み返すと、ここで紹介されているブランドの一つYaminは、すでにThe Makers Marketに参加しなくなっています。半年くらい前に、バンコクのBangkok Art and Culture Centre (BACC)内のセレクトショップの一つに商品を置いているのを見かけましたが、その後の動向は分かりません。

そういえば、4年前の投稿「ミャンマーのファッションブランド」で紹介した、ファッション・ブランドとしては、ミャンマーでは比較的大資本だったCi Ciも、ここ2年前くらいから市場で見かけなくなりました。どうなってるんだろうと思って、さっき検索してみたら、既製服の企画・販売から、ユニフォーム製作に業態を転換した模様です。


ちなみに、「2018年時点での、ミャンマーのローカル・ファッションブランドを比較してみた」で紹介している、Charlotte Barjou DesignUrban Rangoonは順調に事業を拡大しているように見えます。The Makers Marketにも毎回参加して、常に一定の集客がありますし。

12月の第一週から、欧米人はクリスマス・ヴァケーションに入って、帰国したり、旅行に出かけたりし始めるため、今回の12月1日のイベントが事実上の仕事納めの感があります。
次回は、来年一月の第一週か第二週の日曜日の開催になります。第一週だと、ヴァケーション期間中で、まだミャンマーに帰って来ていない外国人が多いため、おそらく第二週の日曜日になるのではないかと予想しています。
それまでに、今回売れた商品の補充と、新商品の開発を終わらせるつもりです。
次回の日程が発表され次第、また、ブログでお知らせします。

来年は、ぜひ参加しようと思ったらクリック!
  ↓   ↓   ↓   ↓   ↓   ↓  
にほんブログ村 海外生活ブログ ミャンマー情報へ
にほんブログ村

2019年11月27日水曜日

【12月1日(日)】ミャンマー・ローカル物産展のThe Makers Market #9に出店します

今年最後の開催となるミャンマー・ローカル物産展のThe Makers Marketに出店します。
九回目となる今回の開催日は、12月1日(日)です。
開催時間は、いつもと同じ16:00~21:00です。
このイベントの初回が、去年の12月2日だったので、始まってからちょうど一年が経ちました。回を重ねる毎に、リピーターも増え、在ミャンマー外国人にとって、最も認知度の高い定例イベントの一つとなりました。


The Makers Marketは、主催者が出店者を事前に選定しているため、会場で販売されている物品に、一定のクオリティが保証されている、ミャンマーでは貴重なローカル物産展です。
主催者側のスタッフが会場を巡回していて、あまり人気のないお店は、次回の出店者として選出されないこともあります。
ここでは、ミャンマーのローカル・マーケットによくある、中国製の安価な衣料品やキティちゃんのぬいぐるみなどの非正規のコピー商品は販売されていません。
出店者の商品が、ミャンマー製であること、環境を配慮した製品であること(会場内でのプラスティックの使用は不可)、大量生産品ではないことが参加条件となっています。飲食店の出店者も増えてきていて、軽い食事もできるようになりました。

開催場所は、いつも通りKaraweik Gardenです(公園内のKaraweik Palaceの手前)。 会場の公園に入場する際に、入場料の300MMKを入口で徴収されます。


行ってみたいなと思ったらクリック!
  ↓   ↓   ↓   ↓   ↓   ↓  
にほんブログ村 海外生活ブログ ミャンマー情報へ
にほんブログ村

2019年11月6日水曜日

The Makers Market #8の出店を振り返る

今週日曜日に、ミャンマーのローカル物産展のThe Makers Marketに出店しました。
毎回出店後に、どんな様子だったかを報告をしていますが、今回も状況を振り返ってみます。


今回はいつもより日本人の来場者が多く見られました。八回目の開催となって、ようやく日本人のコミュニティにもイベントの認知度が上がってきたようです。
個人的にお呼びした日本人の知り合いも、5、6人が私のテントを訪れてくれました。これも今回初めてのことです。
従来より多かったとはいえ、来場者延べ約3000人中、今のところ日本人客が30人に満たない数です。ミャンマー在住の外国人比率からすると、日本人が150人くらいいてもおかしくないはずです。おそらく日本語のフリーペーパーに掲載されていないため、イベントの存在自体を知らない日本人が多いのでしょう。

会場内の様子を映した動画が、主催者のFacebook Pageに投稿されていました。
イベントの雰囲気がわかるので、興味のある方はご覧ください。私のテントも少し映っています。


今回の売り上げはいちおう黒字というところでした。
客層と商品のポテンシャルからすれば、あと2、3倍売れてもいいはず、と個人的には思っています。向かいの同業者のUrban Rangoonなんか、私の5倍以上売っているようですし。
英会話能力に難があるため、ミャンマーの外国人コミュニティにきちんと入り込めていないのが原因のひとつと考えられます。
もう一つは、展示の仕方に問題があるのではないかと思っています。
本来なら、着用イメージを示すためのマネキンや試着した姿をチェックするための姿見も用意するべきなのでしょう。
しかし、タクシーのトランクに入れられる荷物量としては、今が限界です。何度か乗車拒否に遭いながら、やっとの思いで拾ったタクシーに荷物を積んで毎回会場入りしていますが、これ以上荷物を増やすと、一人で物理的に運べる量を超えてしまいます。
何らかの改善策を打ち出す必要性があります。

今回はSさんが、私以外の日本人出店者としては、初めてイベントに参加しました。会場で会った時、売れてないと嘆いてましたが、彼女も在ミャンマーの日本人にはよく知られていますが、日本人以外の外国人コミュニティ内では、そんなに知られていないはずなので、初参加でちゃんとした売り上げを作るのは難しいと思います。

私の方は、今回は前回同様にメンズの売り上げ比率が高かったです。売り上げの60%くらいがメンズの商品でした。 メンズは市場が小さいものの、きちんとした商品を作っているミャンマーの競合はいないので、意外とブルーオーシャンなのかもしれません。

今回も売れ行きが良かったのは、ラカイン産のロンジー生地を使ったメンズのショートパンツでした。


ここ2回のイベントの売り上げの傾向を鑑みて、今後はメンズの商品開発に力を入れる方針です。
メンズだと基本的に自分が着たい物を作るので、レディースよりも商品開発が楽です。

次回の開催は、まだ発表されていませんが、おそらく12月 1日(日)か12月 8日(日)になると思われます。
ご関心を持たれた方はご来場ください。私も今まで開催された全八回に参加していますが、次回も出店する予定です。 在ミャンマー外国人コミュニティの人たちがいっせいに集まる物産展は、今のところThe Makers Marketだけなので、ブランド認知を上げるため毎回参加しています。

面白かったらポチってね
  ↓   ↓   ↓   ↓   ↓   ↓  
にほんブログ村 海外生活ブログ ミャンマー情報へ
にほんブログ村

2019年10月31日木曜日

【11月3日(日)】ミャンマーのローカル物産展のThe Makers Market#8に出店します

ミャンマーのローカル物産展のThe Makers Market#8に出店します。
開催日時は、11月3日(日)の16:00~21:00です。


前回から約一か月ぶりの開催となります。
前回は雨期明けの中止期間を経た、四か月ぶりの開催だったので、多くの人出で賑わっていました。
ピークタイムの17:30時から18:30の間は人が多すぎて、ゆっくり回覧できないことがあるので、じっくり各ブースの商品を見たい方は、少し早めにいらっしゃった方が良いでしょう。


The Makers Marketは、主催者が出店者を事前に選定しているため、会場で販売されている物品に、一定のクオリティが保証されている、ミャンマーでは貴重なローカル物産展です。
ここでは、中国製の安価な衣料品やキティちゃんのぬいぐるみなどの非正規のコピー商品は販売されていません。
出店者の商品が、ミャンマー製であること、環境を配慮した製品であること(会場内でのプラスティックの使用は不可)、大量生産品ではないことが参加条件となっています。
飲食店の出店者も増えてきていて、軽い食事もできるようになりました。

開催場所は以前と同じKaraweik Gardenです(公園内のKaraweik Palaceの手前)。 会場の公園に入場する際に、入場料の300MMKを入口で徴収されます。


行ってみたいなと思ったらクリック!
  ↓   ↓   ↓   ↓   ↓   ↓  
にほんブログ村 海外生活ブログ ミャンマー情報へ
にほんブログ村

2019年10月27日日曜日

【長文】ミャンマーが経済的な意味で発展することはかなりむつかしいと思うけど、それは必ずしも悪いことではないかもしれない

私見ですが、ミャンマーが経済的に発展することは、これからもかなりむつかしいと感じています。
ここには、改善や計画性という概念がないからです。住んで7年ほど経ちますが、いつまでも同じ問題や過ちが繰り返される。
乾季になれば、発電能力の不足で毎年停電が頻発するし、雨期になれば毎月のように、豪雨で道路が冠水し、家屋への大規模な浸水が発生する。それに対して、抜本的な解決策が講じられることも、今後の計画や指針が明示的に示されることもありません。
行政や政策担当者だけではなく、民間レベルでも同じことが相変わらず起きています。
時間にルーズ、突然言うことが変わる、契約を守らない(というか最初から契約書を読んでいない)、品質管理のレベルがどの先進国からも許容できないほど低いなど。
最初に来た時にびっくりしたのは、多くの人が業務遂行能力が低いことを恬として恥じないことです。同じミスを犯しても、あまり恥ずかしいとか、改善すべきだとか思わないようです。
7年たっても、この辺りのマインドセットは変わっていないように見えます。
ここに住む上で、こうした傾向をネガティブな事象として捉えがちだったのですが、必ずしもそうでないかもという考えが浮かんだので、ここに記します。

きっかけは、内田樹『街場の読書論』を読んでいて、平川克美『株式会社という病』の書評の中で、同著の以下の引用文を読んだことです。
著者の平川氏の生家が営んでいた、町工場の1950年代の様子を描写した部分です。
当時、わが零細工場労働者たちは、自らの賃金を、大企業のそれと比較して、羨訴の感情に訴えるということはあまりなかったように思う。妙な言い方かもしれないが、ここには「安定した格差」があったのである。
 かれらにとって、あちらはあちらであった。こちらの世界(=零細企業)とあちらの世界(=大企業)は、別の原理で動いており、それらを繋ぐようなものはどこにも見出すことができなかった。
 町工場の工員たちは、働き場所を中心とした半径一キロメートルの世界の中で、家計を営み、映画を見、パチンコをして遊んでいるように見える。この頃、わが家の近隣の工場には、なぜかどこにも卓球台があった。工員たちは暇さえあればよく、ピンポンをして歓声を上げていた。確かに、生活は貧しいが、矩を越えずといった安定的な貧しさの中に、多くのひとたちが安住していたのである。
<中略>
かれらは、今日のような自己実現の夢を育もうとはしなかったかもしれないし、 格差社会を意識するといったことはなかったかもしれないが、それ以上にかれらの世界には安定した倫理観と、生活上の慰安があったというべきだろう。



ミャンマーでは、毎日夕方になると、建設現場の日雇い労働者や人力車の車夫が、5、6人の輪になって路上で、みんなで歓声をあげながらチンロン(ミャンマーの蹴鞠)に興じています。ここには、労働者が集い「歓声を上げる」場がまだ残っています。

経済発展の中で日本は、ここで活写されているような安定した貧しさの中で安住できる町工場のような場所を失い(製造業の多くは人件費の安い海外へ移転した。海外へ移転できない工場の多くは、非正規労働者や海外からの技能実習生などを雇用し、最低限の生活を維持するのも困難なレベルの賃金しか払っていない)、能力や才能の有無に関わらず、自己実現の夢に苛まれる人々が飽和した国になりました(意識高い系とかは、こうした状況が生んだ現代病ですね)。
これは、社会システムと価値観が、グローバル資本主義的なあり様に集約されて、それほど付加価値や生産性が高くない仕事に就いて「安定した格差」に安住し、「あちらはあちら」、「矩を越えず」といった態度で生活を営むことがむつかしくなったからでしょう。

ここでは資本主義を、貨幣を媒介として財・サービスなどと交換する制度を内包する社会システムと定義します。貨幣を媒介として交換される事物は、市場価値という尺度で、一元的に(あちらもこちらも同じく)貨幣の数値としてランク付けされます。市場で価値があるとされたものは高価(貨幣への換算値が高い)で、されないものは安価に(貨幣への換算値が低い)。ランク付けされるのは、人間個人の資質・能力・才能も含まれます。
個人の属性が貨幣へと換算される時、市場により高く評価される属性とそうでない属性が生じます。サッカーの一流選手は、ラグビーの一流選手よりも高い年棒を得ているし、ポップ音楽のヒットメーカーは、民謡の名人よりも多くの印税を稼ぎます。
この差異は、必ずしも才能や能力や成果物の質の高さによって生じるわけではなく、あくまで市場性の多寡や有無によって起こります(需要と供給の均衡点で価格は決定する)。
大学生の頃、『「いい人」というのは、決して褒め言葉ではない』という言説を聞いたことがありますが、あれは「いい人」には市場性がない(その資質によって高い貨幣価値を得ることができない)という意味合いだったのでしょう。
「いい人」であることは、人間にとって本質的な価値であるかもしれませんが、その資質が貨幣として換算され得るものでない限り、資本主義的なシステム内の価値観では高く評価されない。良くも悪くも、資本主義的なシステム内では、市場がその人に付けた値札の高低で、人はその価値を計られる。

未見ですが、『ジョーカー』という映画が話題になっています。
この映画を観てないのに書きますが、『大ヒット問題作「ジョーカー」共感と酷評がまっぷたつのワケ』という記事を読んで、だいたいどんな映画が想像がつきました。
市場性のある才能や、高い貨幣価値を生み出す才覚のない、単なる「いい人」が社会的・経済的に疎外された結果、極悪人に変貌する映画なのでしょう。
この映画はミャンマーでも公開されていますが、この地ではほとんど話題になっていません。アメリカとかイギリスの大学卒業してミャンマーに帰ってきた超富裕層の子女が、ちらほらFacebookに感想を投稿しているくらいで、それ以外の普通のミャンマーの若者は感情が揺さぶられることも、主人公の心情に共感することもないようです。
その理由について、考えてみました。

記事を以下に引用します。
貧困、格差、社会保障の打ち切り、雇用環境の悪化、行政サービスの劣化・縮小、虐待・ネグレクト、介護、障害への無理解、差別──アーサーは現代社会が抱える様々な「負の側面」に苦しみながら生きる男だ。それらのうちのどれかが、とくに彼をとりわけ責めさいなんでいるわけでもなく、すべてが等しく彼をじりじりと閉塞して孤立した世界へと追い込んでいった。
この映画の舞台となっているのは、アメリカの架空の都市ゴッサムシティですが、ミャンマーの状況と比較してみましょう。
  • 貧困 --> 物凄くある。おそらくゴッサムシティよりもある
  • 格差 --> 物凄くある。おそらくゴッサムシティよりもある
  • 社会保障の打ち切り --> そもそも社会保障が、はじめからない
  • 雇用環境の悪化 --> 教育システムが劣悪なので、それなりの職につけるのは労働人口の約5%程度
  • 行政サービスの劣化・縮小 --> まともな行政サービスは、最初からほぼ存在しない
  • 虐待・ネグレクト --> あまりない。少なくとも自分の家の子供は大切にする。ただし、メイドとか使用人の扱いが酷い場合はかなりある
  • 介護、障害への無理解、差別 --> 社会的なサポートはほぼない。障害については、前世の行いが影響していると考えられているので、こうした人々をサポートすることにもあまり関心を持たれない
比べてみると、ゴッサムシティに負けず劣らずというか、ミャンマーの富裕層を除く大多数の人々は、ゴッサムシティよりもハードな社会環境に生きています。
にもかかわらず、『「ただしく」ふるまえない人びとは、社会的・経済的に窮地に追い込まれていくばかりか、社会が「価値がある」とみなす能力に恵まれた「ただしい」人びとによって、「ただしくない」と烙印を押されて疎外・排除され、不可視化されて、関心や慈しみさえも得られなくなっていく』物語に共感できないのはなぜでしょう。
それは、ここに暮らす大多数の人々が、ゴッサムシティの市民(及び資本主義国家に住む人々)が「価値がある」とみなす能力、すなわち市場性及び換金性のある能力に恵まれた人間を「ただしい」はと思っていないからでしょう。つまり、彼ら彼女らのコミュニティでは、市場がその人に付けた値札で、一元的に人間の価値が計られることがない。
私がミャンマーに来た当初、不思議に思った「多くの人が業務遂行能力が低いことを恬として恥じない」のは、彼ら彼女らのコミュニティ内では、仕事の能力が人間の価値評価と繋がっていないからだと思います。仕事なんてできなくても、それはまったく自分の社会的な評価や価値とは関係ないと思っていれば、特に反省する気にも改善する気にもなりません。

そもそも、ミャンマー社会で一般的に最も尊敬されているのは、解脱して涅槃(ニルヴァーナ)に達した上座部仏教の僧侶です。解脱した人は、この世の事象に無関心(自分の生老病死にすら)で、周りの空気を読まない、無為の人です。むろん経済的な達成や立志出世とも無関係で、労働は一切しません。
こうした究極の無為の人が尊敬され、善男善女からの托鉢・寄進により、衣食を保証されているのがミャンマーを含む南アジアの上座部仏教のありようです。
資本主義的な価値基準とは違う文化・価値体系の中で、大多数のここの人々は暮らしています。

最近、グローバル資本主義の権化ともいえる企業Amazoの倉庫の労働環境が問題となっています。
参考:「日本人はなぜアマゾンに怒らない」潜入ジャーナリストが暴く現場の絶望

「6時間45分の労働時間で歩行距離は20キロを超え」、「10時間働いている人は30キロ以上になる」という過酷な労働環境で、常にセンサーで業務のパフォーマンスを監視され、時間当たりのピッキング数が会社の基準とする数値に達しないと、リアルタイムで警告が入るようです。精神的にも肉体的にも過酷な業務で、神奈川のAmazonの倉庫では、わかっているだけで5人の方が勤務中に亡くなっているそうです。


ミャンマーは、インドと中国の中間に国土があり、タイとも国境を接しているため、東南アジアの物流拠点として適した立地であるといわれています。
仮にAmazonが東南アジアに進出して、物流センターをミャンマーに置いて、同じ労働環境で人を雇用したら、何が起こるでしょう。
かなり確信を持って答えられますが、初日の半日でほぼ全員が辞めます。少なくとも3日以内に全員が辞めます。
常に時間あたりの作業量をセンサーで監視されながら、会社の求める基準に達しないとアラームが鳴って急き立てられるような非人間的な労働環境に、ミャンマー人は耐えられないし、耐える気が端からありません。
イギリス、アメリカ、フランスのアマゾンの物流センターも、同様の労働環境らしいですが、あちらは移民がこうした過酷な業務を担っているのでないかと推測します。ミャンマーは移民を出す方の国で、受け入れる国ではないですから、過酷で非人間的な労働環境を我慢する労働者層は存在しません。

ある程度、経済が発展して、国民がグローバル資本主義的な価値観に一元化されると、賃金を得るために、自分の感情や気分に蓋をして、仕事のために自我を抑えるという働き方が一般的となります。しかし、ミャンマーでは、基本的にそうではありません。自分の気分や情動を制約されるくらいなら、仕事をしない方を選びます(物凄く給与が高いとかなら別ですが)。
そもそも、ミャンマーがグローバル資本主義の一員として組み入れられることを望んでいるのは、政府高官と地場財閥企業の経営層とその親族を合わせた約1%とグローバル企業でオフィスワークに就ける可能性のある大卒者の約5%くらいで、残りの94%の人たちには関心のない事柄です。むしろ、残り94%の人々にとっては、グローバル資本主義の流入により、交換可能な廉価な労働者として扱われ、過酷な労働環境が到来する(Amazonの物流センターのような)デメリットの方が大きい可能性すらあります。
こうして考えてみると、大多数のミャンマー人のマインドセット(改善しない、無計画)が変化しないのは、もしかしたら無意識のうちに、グローバル資本主義的な価値観や労働環境の流入を阻んでいるのではないかという気がしてきます。

高野 秀行, 清水 克行『辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦』という対談本を読んで知ったのですが、以前は人類の文明の進歩から取り残されていたと思われていた狩猟採集で暮らしている辺境の「未開な」少数民族は、現在の文化人類学の見地では、いったんは農耕などの新しい文明に移行したものの、意図的に原始的な文明・社会に戻ったと考えられています。
彼らは、国家による租税や兵役・労役などを避けるため、敢えて原始的な生活に立ち戻った。そのプロセスの中で、拓かれた農地から未開の森へ移り住み、以前はあった文化を失い、文字を捨て、場合によれば神話すら忘れた。戦略的に、国家機構にとってまったく交信不能の異形の辺境民になることで、国家による収奪や搾取が不可能な存在となった。
実は、今のミャンマーの変わらなさも、グローバル資本主義からの辺境であり続けることで、先進国のグローバル資本からの収奪や搾取を避けるために、無意識のうちに選択されている戦略ではないかという気がしてきます。
グローバル企業が大量に進出して、アマゾンの物流センターのような労働環境の職場ができたり、市場性及び換金性のある能力に恵まれた人間を「ただしい」と一元的に評価する価値観が広がり、疎外された人間が増えた結果、ジョーカーのような犯罪者が出現する社会になることを大多数のミャンマー人は望んでいないでしょうから(経済的なメリットの大きい政府高官や地場財閥企業の経営者などを除いて)。



ミャンマーは外資系企業が進出するのに厳しい環境だと言われて久しいですが、その要因のひとつである大多数のミャンマー人に共通するマインドセットは、グローバル資本主義というウィルスがミャンマーに感染するのを防ぐ抗体として機能しているのかもしれません。

なるほどねと思ったらクリック!
  ↓   ↓   ↓   ↓   ↓   ↓  
にほんブログ村 海外生活ブログ ミャンマー情報へ
にほんブログ村

2019年10月9日水曜日

The Makers Marketで危機感を覚えた話

前回の投稿でお知らせしたように、10月6日に開催されたThe Makers Market#7に出店しました。







雨期の休止期間をはさんで、4か月振りの開催とあって、今回の集客数は多かったです。ピークタイムの6時頃になると、通路に人が溢れて歩行が困難になったほどでした。
肝心の売り上げの方は、ぼちぼちというところでした。人出が多かった割には、大したことなかったけど、こんなもんかなと思っていたところ、昨日、同業他社Urban RangoonのFacebook Pageを見たら、これはまずいと危機感が募りました。


この投稿によると、向こうは最初のピークタイムでいくつかのサイズを完売しています。おそらく、最低私の5倍は売り上げています。
これだけ差が付くのは、何かこちらに根本的な問題があるはずです。

これについて、昨日からずっと考え続けています。
そして、マーケティング及び営業が弱いのではないかと推論しています。
ミャンマーの素材を使ったローカル・アパレルの最大顧客は、在緬フランス人です。
私の商品を一番多く買ってくれているのもフランス人のリピーターのお客さんです。
そして、このマーケットに出店している、外国人経営の服飾ブランドCharlotte Barjouやlillaなどの私以外の外国人オーナーはフランス人です。
Urban Rangoonのオーナーはミャンマー人女性(ちなみに美人)ですが、パートナーの男性はフランス人です。
原色を使ったミャンマー生地は、ラテン系の人たちの色彩感覚に合うようで、フランス人に加えて、絶対数が少ないもののイタリア人にもアピールします。
やはり私の英会話能力に難があり過ぎて、この辺の外国人コミュニティに入れていないのが、売り上げの差に結びついているのではないかと推測しています。
しかも、私がアジア人のオッサンなのに対して、他ブランドのオーナーはフランス人のパートナーを持つミャンマー人女性とフランス人女性です。
どちらの属性がマーケットとの親和性が高いかと考えると、当然後者であることは否めません。
人種や性別・年齢は、変えようのない条件なので、それを打開する何らかの方策を出さねばと感じています。

それについてつらつら考えつつ、昨日の夕方サンチャウンを歩いていたところ、旧知の日本人のO氏と道で遭いました。氏は、日本人以外を対象としたビジネスをヤンゴンで展開して成功している、在緬日本人では数少ない人物です。
サンチャウンで、氏の経営する居酒屋でビールを飲みながら、相談をさせていただきました。
いくつかの提案を受けたのですが、ひとつはインフルエンサーを使って、宣伝してもらうこと、もうひとつは日本人のマーケットも対象とすること。
インフルエンサーは、英語が上手くて社交性があって、ミャンマーの外国人コミュニティとの接点がある女性が望ましいです。これから候補になりそうな何人かのミャンマー人女性にお願いしてみます。
ミャンマーの日本人マーケットについては、コミュニティが日本人のみに閉じていて、情報が他国のコミュニティにほとんど伝播しないので、関心がありませんでした。これもいいかえれば、他の外国人コミュニティからの情報が入らない、日本人以外にはアクセスできないマーケットです。
The Makers Marketでは、在緬外国人が2000人くらい集まっていましたが、おそらく来場した日本人の数は30人程度だったことからも、他の外国人コミュニティからの情報が伝わっていないことが伺えます。やはりここも日本人として、アプローチすべきマーケットなのでしょう。
あとひとつ氏の忠告を思い出した。あまり自分の美意識とかやりたいことに拘り過ぎないこと。ある程度は、マーケットの状況を見て、自分の能力の範囲内で事を進めること。確かにそうですね。

最後に、個人的にはメンズの商品に、もっと注力した方がいいかもと感じています。メンズは、マーケットが小さいので、多くの商品開発はしておらず、商品の種類は少ないのですが、今回のイベントでは売り上げの半分はメンズの商品によるものでした。
ミャンマーでは、メンズのかっこいい既製服ブランドがほとんどないので、ニッチのマーケットとしてもっと注力した方がいいのかもしれません。

とりあえず一週間くらい考えてから、これからやることの結論を出します。
次回のThe Makers Marketは11月3日(日)の予定です。
お時間あれば、いらしてください。

なるほどと思ったらクリック!
  ↓   ↓   ↓   ↓   ↓   ↓  
にほんブログ村 海外生活ブログ ミャンマー情報へ
にほんブログ村