2017年8月27日日曜日

ミャンマー在住者が8月30日、31日にミャンマー・プラザに行くべき理由

ここ2、3年の間、ヤンゴンでは数多くの大規模ショッピングモールの開業が相次いでます。
だからといって、ショッピングの楽しみや買える物の選択肢が増えたという実感は、まったく湧きません。
主な理由は、そうしたモールに入っているショップに、ミャンマーでしか買えない物、ミャンマーの地域性を反映した魅力的な商品がほとんどないからです。
モールのテナントとして目につくのが、サムソンやファーウェイなどのスマートフォン・メーカー、アディダスやコンバースのようなグローバル・スポーツブランド、高級な物ではロレックスやエンポリオ・アルマーニなど、いずれもミャンマーで買う必然性を感じない物ばかりです。むしろ、商品の品揃えと選択肢が多い他の国で買った方が良いものが大多数です。特にミャンマーだから安いというわけでもありませんし。

現在、ビザの滞在期限が切れたため、タイのバンコクへ一時出国していますが、ここに来ると、欲しい物が売っていないためミャンマーでは封印されていた物欲が復活して困っています。現地で企画・生産された、魅力的な商品がたくさんあるからです。

観光客がよく訪れるヤンゴンのアウンサン・マーケットとバンコクのチャトゥチャック・ウィークエンド・マーケットを比較すると、その違いは明らかです。
アウンサンマーケットでは、概ねショップの商品構成が似たり寄ったりで、店毎のセンスやテイストの違いがほとんどありません。
 一方、チャトゥチャック・ウィークエンド・マーケットでは、多くのショップがオーナーが企画したオリジナル商品が販売されており、差別化やブランディングの意思が読み取れます。

チャトゥチャック・ウィークエンド・マーケットの写真
店毎に企画・製造した商品を販売しています
狭い店内で制約のある中、商品を魅力的に見せるようディスプレイを工夫しているショップも珍しくありません







バンコクでは、チャトゥチャック・ウィークエンド・マーケットで評価を高めて、ターミナル21などのメジャーなショッピングモールへ店を構えるというブランドの成長コースも、ある程度確立されているようです。

このようなドメスティック・ブランドのプレイヤーの質と量、そして成長するためのステージも含めて、隣国に比べて相当に貧弱なミャンマーですが、2年ほど前から30代のミャンマー人を中心に、ミャンマーでオリジナル・ブランドを立ち上げるケースが目に付くようになりました。彼ら・彼女の多くは、近年、海外の学校や就職先から帰国した人たちです。

そして、8月30日(水)、8月31日(木)10:00~21:00に、こうした独立系のミャンマー・ブランドの展示会がミャンマー・ブラザ 1階で催されます。
イベント名は、LET'S GROW TOGETHER!です。

参加ブランドは以下の通りです。
- The Workshop Studio
- Yangon Calling
- AZURE Designer's Couture
- Lady B Myanmar
- Mondemyanmar
- KOKO Soy Candles
- The Skin District 9
- Retroretro Plants
- Wolf Kitchen Myanmar 

- Sin Phyu Lay Myanmar cookies
- Mya Nant Thar Thanakha Powder


このイベントに行けば、今のミャンマーにどんなオリジナル・ローカル・ブランドがあるのか一覧できます。
そしてイベントのタイトル通り、彼らの成長を後押しすることは、ミャンマーを消費者にとって魅力的な選択肢の多い国、他国では経験できない消費体験ができる住んで楽しい場所とすることへも繋がります。
お時間のある方は、ぜひ8月30日(水)、8月31日(木)10:00~21:00にミャンマー・プラザへお越しください。

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2017年8月25日金曜日

いまのミャンマーで、かっこいいことはなんてかっこ悪いのだろう

この投稿のタイトルは早川義夫のソロアルバムから取りました。


先日、ミニゴン地区のシティマートでOwayのプロモーション・ビデオを見かけました。
Owayは、ミャンマーのベンチャー企業が提供するUberと類似したサービスです。
創業者はスタンフォード大学卒業した後、シリコンバレーで働いてから起業したミャンマー人で、勤務先がGoogleに買収されたことで、Googleで働いた経験もあります。

それはともかく、シティマートで流れていたOwayのプロモーション・ビデオのひとつがあまりにも時代錯誤だったのでびっくりしました。 制作者もしくは出演者はゴージャス感を演出するつもり作ったのでしょうが、世界の潮流から百万光年くらいズレています。
今は、エコロジカルとか、サスティナブルとか、ソーシャルとか、エシカルが、同時代で活躍する人たちが共有する課題、いいかえれば時代の気分です。GDPの規模や伸び率で比較する単なる経済成長上の追求・指標から、エネルギーや資源の持続可能性などの課題の解決策を内包した、新たな成熟した社会・経済システムの未来像が、様々な文化圏の人びとから異なるアプローチで提案されています。
こうした価値観は、ある程度先の読める人たちの間では、21世紀に入って以来、当然のように思潮の中心となっていますが、このプロモーション・ビデオは、そのようなポイントを見事に外しています。
出演者は米国からの帰国子女のミャンマー人ですが、2007年のリーマンショック以降、ラグジュアリー的な演出よりも、地域に根ざした独自性や虚飾を排した実質さのほうがクールという、米国のポートランドとかブルックリンのようなサブカルチャー先進地域が発信源になり、今や主流となりつつある価値観とは、まったく無縁で、しかも理解していないように見えます。
2010年代から、清澄白河とか蔵前とかの東京の東側に、サードウェーブ・カフェとか、外国人がたむろするバーとか、独立系のアパレル・ショップが出来はじめたのも、こうした地域性や実質性を重視した世界的なムーブメントに連なる現象です。

とりあえず、以下にそのプロモーション・ビデオのリンクを貼っておきます。


朝の目覚めは、ホテルのルーフトップでくつろぐ
ゴージャスなワ・タ・シ

この人、顔が短いのでティアドロップ型のサングラスがまったく似合いません

とにかく、カメラを意識したキメキメのショットが多くて、微妙な気分になります

今夜はパーティ!とびきりのワインを用意しなくちゃ

いつもの仲間と女子会

かんぱぁーい!

打ち方のフォーム見てると、たぶんちゃんとビリヤードやったことないと思う

どう私たちイケてるでしょう?的なショットがこれでもかと続きます
正直言って、イケてませ(ry

いやぁ、楽しかったわー

タクシーを携帯で懸命に呼んでいるイケメンの白人

あなたこれ知らないの?

じゃあお先にー♡

日本もバブルが弾ける90年代前半までこうしたノリはあったので、偉そうなことは言えませんが、もはや時代が変わっています。これを見ると、未だにこれがイケてるつもりなのかと、制作者側のセンスを疑ってしまいます。

何かの記事で、今の30代以下の世代ではフェラーリ乗ってるよりも、ソーシャル・ビジネス立ち上げて、軌道に乗せた方がモテるというのを読んだ覚えがあります。別にモテが目的でやることでもないでしょうが、やっぱりモテた方がプレイヤーのタイプと裾野が広がって良いなとは思います。
旅先でCNNとか見てると、白人のイケメンとか、綺麗な女の子が途上国でソーシャル・ビジネスはじめたり、NGOで働いている映像をよく見るようになりました。あれは今の時代のリア充像のひとつの典型なのでしょう。

ミャンマーには、格差の是正とか、実質的な産業の振興・育成とか、機会の平等とか、雇用の創出とか、ローカルが取り組むべき課題が山積みなので、こうした空々しい(そしてセンスが中途半端で、時代遅れなためかえって貧乏臭い)ゴージャスさよりも、ソーシャル・ビジネスやったり、NGOで活動して社会問題を解決する方がかっこいいという価値観がミャンマーにも早く根付いて欲しいものです。とくに彼女たちのように、親がお金を持っている層の子女には、この国が抱える問題を解決する義務があります。

社会問題を解決する方が、かっこいいという価値観がミャンマーにも早く根付いて欲しいと思ったらクリック!
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2017年8月23日水曜日

今週末はサンチャウンに行くべき二つの理由

サンチャウンに住んで約5年になります。出不精なので、普段はほとんどサンチャウンから出ることなく生活しています。
もともとヤンゴンの中産階級の居住区だったサンチャウンですが、ダウンタウン・エリアの賃料の高騰のため、このエリアに3年程前から外国人の居住者が増えてきています。
外国人の居住者の増加に伴い、外国人のテイストに合うカフェやバーも増えつつあります。
飲食店以外のショップに関しては、まだ洗練されたお店は少ないですが、これから増えるのではないかと予想しています。
近所のビアステーションWin Starで飲んでいても、顔見知りと挨拶してるうちに欧米人と同席することがここ1、2年でずいぶんと増えました。




今のところ外国人客もミャンマー居住者が中心ですが、タイのカオサンのように観光客も集う場所になると、気の利いた土産物屋がもっとできるでしょう。
これからホテルやゲストハウスも増えることが予想されます。実際、Win Starの近くにBike21 Hostelというレンタルバイクを置いたホステルが最近開業しています。


ヤンゴンで最も風俗の変化と文化的洗練の進行が体験できるエリアであるサンチャウンは、ミャンマーで今何が起きているかを定点観測するのにうってつけの場所です。

そんなわけで今週末にサンチャウンを訪れる人たち向けの情報を投稿します。

まずは、日本のNGO AAR Japanさんが運営するドレスハウス Princess Tailoring Shopを紹介します。


Princess Tailoring Shop 【No.8 Ground Floor, Nyaung Tone Road, Sanchaung Township, Yangon (レストラン喜洋洋の二軒左隣)】


8月27日(日)10:00~12:30の時間帯に日本語通訳ボランティアさんが入るため、日本語でお気軽にロンジーや注文服が作れます。


お気に入りの布を持参してお越しください。ショップにも数は多くありませんが、ロンジー生地を販売しています。

次に最近オープンしたKOKO Home Storeです。ミャンマーでアロマキャンドルを製造・販売していたKOKO Soy Candlesのオーナーがサンチャウンに店舗をオープンしました。
Princess Tailoring Shopから徒歩で5分くらいの場所なので、ここでオーダーメイドした後に訪れるのに便利な場所です。






キャンドル以外にも雑貨やインテリア・グッズも置いています。
これから扱う商品も増やしていく予定なので、定期的にチェックすることをお勧めします。アロマキャンドルの製作教室も近日中にはじめる予定です。


No 5 G Floor, Kyaung Kone Street Kyaung Kone Street, Sanchaung Township, Yangon
Phone: 099 6088 7376 (Burmese, English)
 

手前味噌ですが、YANGON CALLINGの商品も販売しています。シャン州産の生地を使ったドレスは、サイズや生地のカラーを選んでここで注文できます。





レディメイドの新作もこのショップに置いていますので、よろしればご覧ください。

ロンジー生地を使用したワンピース



上記2点ともSサイズ:40,000MMK

同デザイン・別布のモデル着用写真

メンズシャツの新作も入荷しました。高級なメンズ用ロンジー生地を使用しています。製造原価が高くなるので、このレベルの生地を使用したミャンマーの既製服は、おそらくないはずです。


Sサイズ:40,000MMK

Lサイズ:40,000MMK

同デザイン・別布のモデル着用写真

そんな訳で、今週末はサンチャウンで時間を過ごされてはいかがでしょう。

サンチャウンについての以前の投稿、【厳選】ヤンゴンのカオサン、サンチャウンで行くべき五つのスポットもよろしければご参考にしてください。

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2017年8月19日土曜日

サンチャウンにオープンしたKOKOキャンドルのショップで商品の取り扱いをはじめました

ミャンマーのローカル・キャンドル・ブランドのKOKO CandleのショップKOKO Home Storeが最近サンチャウンにオープンしました。

このショップでシャン州産の生地を使ったドレスのセミオーダーの取り扱いをはじめました。

お店に置いたスタイル・ブックの中から、好きなデザインを選んで、サイズと生地のカラーを指定してお好きなドレスが作れます。
実物のサンプルもショップにあるため、デザインを確認して、試着もできます。
デザイン毎にサイズ表を用意しているので、ご自分に一番合うサイズを指定できます。
生地はシャン州産のざっくりとした風合いのあるコットンです。


選べるデザインは今のところ下の写真の4型ですが、これから増やしていく予定です。





YANGON CALLINGのレディメイドの商品も置いています。



KOKO Home Storeは、バホー通り沿いのKyaung Kone Streetを入った場所にあります。


Kyaung Kone Streetを入って、通りのつきあたり近くにショップはあります。



ショップでは、キャンドルとYANGON CALLINGの洋服以外にも在緬フランス人の作るアールデコ風のグラフィックや在緬ドイツ人のデザインする雑貨なども扱っています。

KOKO Home Store
No 5 G Floor, Kyaung Kone Street Kyaung Kone Street, Sanchaung Township, Yangon 
Phone: 099 6088 7376 (Burmese, English)


外国人居住者が増えて、カオサン化が著しい近年のサンチャウンを象徴するようなショップがまた新たにオープンしました。

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