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2021年12月27日月曜日

【小説】『ニルヴァーナ・オーバードライブ』10

10

 翌朝、窓から差し込む日射しで目を覚ました。外を見ると燕脂色の僧衣に身を包んだ托鉢僧達が近隣の民家を回っていた。在家の住民達が僧が抱えた鉢の中に米を注いでいる。ミャンマーで毎朝繰り返されている光景だ。
 バスルームで洗顔して外を散策することにした。ホステルのある路地から大通りに出ると向かいにカンドージー湖が見える。通りを横切って、湖のある柵内の敷地に入った。敷地内には湖を囲んで公園やレストランが点在している。
 湖上に渡された木製の遊歩道を進むうちに、賑わっている場所があるのを見つけた。そちらを目指して歩くと〈Yangon Farmers Market〉と入口に垂れ幕が掛かった広場に行き着いた。入ってみると三十あまりのテントが設置され、テント毎に様々な野菜や果物が販売されていた。見たこともない南国の果物を並べられたテントもある。フレッシュジュース、ジャム、コーヒー豆などの加工した食品も売られている。この場所で定期的に開かれている朝市のようだ。看板やパッケージに、オーガニックであること、地場産であることを謳っているのが目立った。訪れている客は、外国人とミャンマー人が半々だった。民生移管後に外国人居住者が増えて、こうしたオーガニック食品の需要も生まれているのだろう。ひと通りテントを眺めて、来た道を引き返した。
 
 宿に戻ると、一階のカフェにビル・ブラックがいた。
「おはよう、どこかに行ってたの?」そう言って、テーブルの上のMacBookから顔を上げてこちらを見た。
「湖の周りを散歩してた。朝市をやってたよ」と言うと、「ああ、あれは毎週末やってるんだ」と彼は答えた。 
 私も彼の近くのテーブル席に座った。「オーガニックとかローカル・メイドとかを強調した店が多かったけど、そういうのがこちらでは盛んなの?」と訊いてみた。
「ここに住む外国人と一部の裕福なミャンマー人相手の商売だね。まあ、うちのカフェの客層もそうなんだけど」
「ここを始めてどれくらい経つの?」と私は尋ねた。
「一年半くらいだね。その前はここの1LOで働いてたんだけど」
「ミャンマーは住んで長いの?」
「八年くらいになるね。イギリスの大学でビルマ語を学んだから、ミャンマーに来るのは当然の成り行きだった。君は観光に来たの?」
「ミャンマーは三回目なんだ。東南アジアの現代美術のリサーチのために来た。日本でアート関係のビジネスをしている」近くにいたミャンマー人のスタッフにスムージー・ボウルとカプチーノを頼んだ。
「共同経営者のプーがギャラリーをやってるからよければ紹介するよ。彼女は今シンガポールに行ってるけど、今週戻ってくる。たしか君の滞在は一週間だったよね?」
「ここには一週間泊まる予定だ。それから瞑想センターに行くつもりなんだけど。ギャラリーをやっている君の共同経営者に会えると嬉しいな。いろんなツテがあった方がいいから」
「戻ってきたら教えるよ。彼女もミャンマーにいるときは、だいたいここにいるから」
 スムージー・ボウルとカプチーノが運ばれてきた。スムージーにはスライスしたマンゴーとバナナとキウイがトッピングされていた。スプーンですくって口に含むとココナッツ・ミルクと果物の甘い香りで口内が満たされた。「ありがとう。瞑想センターに行くのは君の共同経営者に会ってからにするよ」と私は答えた。

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2020年2月19日水曜日

ミャンマー・ビジネスの難しさについて、近所のカフェ閉店から考えた

2018年10月にこのブログでご紹介した、サンチャウンのWorking House Cafeが今月に入って閉店しました。2018年の10月に、台湾人が開業したカフェでしたが、1年4か月あまりでミャンマー撤退となりました。 去年の後半からFacebook Pageを更新しなくなっていたので(さっき調べたらFacebook Pageは既に削除済)、そろそろ危ないのかなと思っていましたが、やはり経営が立ち行かず閉店となったようです。



現在、解体工事中のWorking House Cafe



開店当時のWorking House Cafe

食事もそこそこ美味しいし、インテリアを含めて雰囲気の良いカフェでした。rough cutなき後、落ち着いて読書やPC作業ができるサンチャウン唯一のカフェでしたが、そうした店を求める客層がこのエリアには少な過ぎたのが原因でしょう。近所なので、よく店の前を通りがかってましたが、外国人客がちらほらいる程度で、客入りは常に少ない印象でした。

サンチャウン初の洗練されたカフェのrough cutも、二年余りの営業で閉店しています。
 
現在、rough cutの店舗跡は売出し中の貼紙が貼られています



在りし日のrough cut

ただしrough cutの場合は、事前に閉店の告知をしていましたし、営業最終日には、盛大なお別れパーティーを開催していました。
その後も共同経営者だったイギリス人はミャンマーに残り、現在は別の場所でBodhi Navaという店名のカフェ兼ホステルを経営しています。こちらのカフェはそれなりに繫盛しているようです。

Working House Cafeの場合は、閉店の告知もなく、いつの間にか廃業していました。Facebook Pageを削除しているところを見ると、ミャンマーから完全撤退なのでしょう。
まあ、ミャンマーでどちらのケースが多いかというと、出処進退を明らかにせず、行方知らずになるケースの方が圧倒的に多いのですが。外国人がミャンマーで事業を興して、撤退する場合、当地では公正で透明性の高い商習慣が一般的でなく、民法などの法律も未整備なため、事業資金の回収もままならず、尾羽うち枯らして逃げるようにこの国を去る人が多いからです。お気の毒なことです。

私見では、個人や中小企業がミャンマーでBtoCのビジネスを興すなら、ターゲットとなるセグメントは二つしかありません(資金やリソースが潤沢なグローバル企業による、マスマーケットを対象とするビジネスではこの限りではありません)。

ひとつは、ミャンマー総人口およそ0.1%の割合の主に欧米で高等教育を受けて帰国した富裕層の子女に在ミャンマー外国人所得上位10%を加えた層です。
基本的にミャンマー人の中で、先進国的な嗜好やセンスを求めているのは、概ね0.1%の海外で高等教育を受けて帰国した富裕層子女のみです。
在ミャンマー外国人には、NGO勤務やインターン等の可処分所得が少ない層が含まれているため、所得上位10%程度のグローバル企業の社員及び各国大使館や国際機関勤務の外国人が客層となります。

もう一つはミャンマー人全体のおそらく20%程度の中産階級の層です。 こちらはミャンマーに進出した外資系企業の従業員や独立自営業者が中心となります。このセグメントには、先進国で生活した経験のある人々が少ないため、先進国的な嗜好やセンスはアピールしません。

さきのサンチャウンでのカフェの撤退例から説明します。
サンチャウンの居住者はミャンマー人の中産階級が中心です。外国人も多く住むエリアですが、この場所に住む外国人はNGO勤務やインターンが多くを占めます。
このため、先進国的な嗜好やセンスを打ち出したカフェをこのエリアに開店しても、周辺にターゲットとなる客層が少なすぎて経営的に成り立ちません。
外資系勤務や政府機関の外国人高所得層は、インヤ湖やゴールデンヴァレー周辺などの高級コンドミニアムに居住します。やはりこうした立地でないと、上にあげたようなカフェの経営は難しいです。
シンプルで洗練されたインテリア、油分が少ないヘルシーな料理などの先進国的な嗜好やセンスは、ミャンマーの中産階級にとっては魅力的に映りません。

ヤンゴンでローカル向けの居酒屋を経営している、私の知る限りミャンマー人中産階級向けのビジネスで成功している唯一の日本人O氏によれば、彼もミャンマーに来た当初はこの辺の事情が分からず、お店のメニューにグリーンカレーやパスタを入れていたと話していました。しかし、こうした一般的にカフェで供されるタイプの料理はまったく人気がなかった。その結果を受けて、それらの料理を廃し、タミンジョー(ミャンマー風チャーハン)などのオイリーなミャンマー料理中心のメニューに切り替えたところ、売り上げが飛躍的に向上したそうです。
彼のように現状分析して、方向転換を図れる人は稀で、ほとんどの場合、方向転換ができず、売上が低迷し、資金がショートして、人知れずミャンマーを去っていきます。

0.1%のミャンマー人富裕層と在ミャンマー外国人所得上位10%からなるセグメントとミャンマー人の中産階級の両者は、可処分所得もさることながら、嗜好やセンスがまったく異なります。このため、ミャンマーで事業を始める場合は、どちらのセグメントにターゲティングするかによって、どのような商品・サービスを提供するかが大きく変わってきます。

過去7、8年にわたり、ミャンマーでは、こうした市場特性をよく理解しないまま日系資本が日本食レストランを開業して、1~2年程度で撤退するケースが相次いでいます。
皮肉なことに、ヤンゴンで一番認知されいると思しき日本食レストランは、香港資本とイギリス人の共同経営により立ち上げられたGEKKOです。


ここのイギリス人統括マネージャーは、ミャンマー財閥のYOMA経営のレストランやParami Pizzaも管理しているので、現在はYOMAや他の資本も入っている可能性があります。


ジャズのインストアライブや他国からバーテンダーを招聘してカクテルパーティーを開くなど、イベントを頻繁に企画することにより、コミュニティ・スペースとして認知され、0.1%のミャンマー人富裕層と在ミャンマー外国人所得上位10%の層をリピーターとして繋ぎとめる努力を継続しています。
ミャンマーで客単価の高い日本食レストランの顧客となるのは、この層しかいないからです(ローカル資本の中産階級向けの低価格日本食レストランとは客層が違います)。

話が逸れますが、GEKKOの統括マネージャーのインタビューを『Myanmore magazine』で読んでいて、思わずのけぞりました。
We are also back at Wonderfruit in Thailand again this year, and this time we have the main stage which will be even crazier than ever. It is so great seeing so many people from the Yangon community in the fields, I can’t wait to do it all over again!
毎年12月にタイ郊外で開催されるアジア最大級の野外音楽フェスティバルWonderfruitに、二年連続で出店しているからです。
私はこのイベントに出店すれば、世界市場に打って出るチャンスが開けるのではと考え、2年前からメールやFacebookで主催者に何度か連絡していますが、今のところ完全に無視されています。
ミャンマーからのオファーだからしかたないのかと思っていましたが、彼らはちゃんと出店している。
この彼我の差はなんだ?
YOMAグループが彼らのバックにあるとすると東南アジアの富裕層華人グループの伝手で入り込めているのかもしれないし、Wonderfruitのオーガナイザーはおそらく世界各地でフェスを運営している野外音楽フェス専門のイベンター(たぶん欧米人のグループ)なので、そのイベンターと何らかのコネクションをこの飲食グループの誰かが持っているのかもしれない。
いずれにせよ、私は完全に蚊帳の外で、Wonderfruitに出店するための情報もコネクションも持ち合わせていません。
今年は参加したいけど、どうすればいいのか今のところ見当がつきません。
情報をお持ちの方はご一報ください。

Wonderfruit2019

話を戻します。
日本人経営の日本食レストランは、0.1%のミャンマー人富裕層と在ミャンマー外国人所得上位10%の層にしか受け入れられない価格設定と味付け(日本人の嗜好に合わせている場合がほとんど)にもかかわらず、情報発信も日本語のみの場合が多く、在ミャンマー日本人のみをターゲットとする傾向が強いため、その多くが数年で行き詰まり、撤退の憂き目にあっています。

BtoCの事業で、在ミャンマー日本人のみにターゲティングするのは、あまりに市場が小さすぎます。日本人在住者も他国同様に、一定水準の可処分所得がある割合は、本国から赴任した駐在員や政府機関勤務の職員等とその家族を合わせた約10%です。在ミャンマー日本人の総数が3000人程度なので、在ミャンマー日本人のみを客層とした場合約300人が全体の市場になります。日本食レストランが、ヤンゴンに二、三店舗だけならなんとかなりそうですが、なぜか多くの日本人は、海外でも自国民のみを相手にしたビジネスをやりたがるため、小さな市場に多数の店舗が群がるレッドオーシャンと化しています。

最近シンガポール資本の日本食レストランSUSHI TEIが二店舗目をヤンゴンに出店しましたが、経営層に日本人のいないGEKKOやSUSHI TEIが比較的堅調なのは、日本人の経営する日本食レストランが、ミャンマー在住日本人以外にマーケティングをしないため、 日本食のカテゴリー内では、0.1%のミャンマー人富裕層と在ミャンマー外国人所得上位10%の層を巡って競争する必要がないからではないでしょうか。この場合、彼らの競合は、ホテル併設のレストランや他の飲食店グループ経営によるフレンチやイタリアン・レストランになります。

では、(私を含む)英語が苦手な日本人には、0.1%のミャンマー人富裕層と在ミャンマー外国人所得上位10%の層ではない、ミャンマー人中産階級にターゲティングした方が得策かと言えば、そうとはとても言い切れない。
2012年まで、約50年間にわたって鎖国していたミャンマーは、富裕層を除いて、海外の文物に触れる機会がほとんどなかったため独特で、 他国の人間にはその嗜好が非常に理解しにくい。そのうえ、このマーケットではミャンマー人経営のローカル企業が競合となるため、厳しい価格競争を強いられます。
今回は近所のカフェ閉店から話を起こしているので、料理に例をとれば、ミャンマー人中産階級をターゲットとする場合は、他国の人間からするとオイリー過ぎて美味しいとは感じられない料理を出さないとこの市場で通用しない。それを本気で美味しいと思って出しているローカル企業とは違い、自らの味覚とミャンマー人中産階級との嗜好との乖離を埋める試行錯誤の中で、味付けや油分の量を調節する作業が不可欠となります。そして、この層へのマーケティングは、ミャンマー語で行うことが必須です。

あくまで個人的な見解ですが、 ミャンマー人中産階級よりは、0.1%のミャンマー人富裕層と在ミャンマー外国人所得上位10%の層を対象とした方が、まだ外国人には与しやすいのではないでしょうか。後者の市場だと英語圏の競合のいる市場で、英語でマーケティングするというノンネイティブには不利な点はありますが、こちらだと日本人特有の美意識や仕事に対する哲学、目の細かさなどが評価され得ます。その分、付加価値が入り込む余地がまだある。
ミャンマー人中産階級の市場だと、ミャンマー人同業者との真っ向勝負の競争になるので、精神的に相当にタフで、かつ現地に則した経営能力がないと生き残れません。

やはり日本のような同質的な社会を擁する国から来ると、ミャンマーや他の東南アジアの国々のように、属する社会階層が違うと、同じ国の人間でも気質や嗜好がまったく異なるということが、すぐには腑に落ちません。視察に訪れて、ミャンマー人の経営者層と会ってから進出を決めても、実際に雇用することになる人々は、経営者層とは、まったく気質や行動様式やライフスタイルが異なります。

ここ1,2年の間、『万引き家族』『ジョーカー』『パラサイト』などの格差社会の矛盾を描いた映画作品が目立っています。
『ジョーカー』『パラサイト』はミャンマーでも映画館で上映されましたが、一般のミャンマー人の間ではまったく話題になりませんでした。
生まれた環境や属する社会階層によって、格差は途方もなくあっても、そこにはあまり問題意識は向かわない。
以前その辺りのミャンマーの事情について、詳しく書きましたので、お時間あればお読みください。

【長文】ミャンマーが経済的な意味で発展することはかなりむつかしいと思うけど、それは必ずしも悪いことではないかもしれない

『ジョーカー』を観て「誰もがいつでも社会の階層から転落する可能性があるのを見せつけられて怖かった」とか、『パラサイト』観て「これを観ながら、何でミャンマーでは、こうした社会格差の矛盾を衝いた映画が作られないのかずっと考えていた」とかの感想をFacebookに英語で書いていた若いミャンマー人の投稿を見かけましたが、こういうことを書くのは、当然、欧米で高等教育を受けて帰国した0.1%の富裕層の子女です。
本来問題意識を持つべき層がこうした映画にまったく関心を示さず、特権階級にいる層がこうした映画について(英語で)論評しているのを見ると複雑な気分になりますが、今のところ変化の兆しも見えてこないので、この状態が少なくともあと5年くらいは(本音を言えば10年くらいは)続くのではないかと予想しています。

よって、これからも当分の間は、個人や中小企業がミャンマーに進出する場合は、上にあげた二つのマーケットの内どちらを選ぶかをしっかり吟味した上で決断し、そのターゲットに向けたマーケティングを深く考えて実行することが(富裕層なら英語で、中産階級ならミャンマー語で)、ミャンマーの市場で生き残るための方法論ではないかと考えています。

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2020年1月26日日曜日

【2月2日(日)】ローカル物産展 The Makers Market #10 に出店します

今年最初の開催となるミャンマー・ローカル物産展のThe Makers Marketに出店します。
10回目となる今回の開催日は、2月2日(日)です。開催時間は、いつもと同じ16:00~21:00です。
今年は一月中の開催はありませんでした。主催者の意向により、在ミャンマー外国人のバケーション・シーズンが終わってから始めることになりました。

The Makers Marketは、ローカルメイドの工芸品やファッション・ブランドが一堂に会する、ミャンマーでは貴重なイベントです。
タイのようにナイトマーケットが充実していないミャンマーでは、こうしたローカルブランドに触れる機会はそう多くありません。このイベントに参加するような独立系小規模事業者は、アクセスの良い商業地に店舗を構える余裕はなく、在住者でも商品を目にする機会が少ないのが実情です。
そのため、ミャンマーのローカルブランドが一望できるThe Makers Marketは、ミャンマーでしか手に入らない工芸品や服飾品をまとめて見れる機会を提供するイベントとして、在ミャンマー外国人にとって人気が高く、広く知られています。


主催者のFacebookページに、今回出店するローカル・ファッションブランドの一つとしてYANGON CALLINGも紹介されています。
この分野での日本人の出店者は私一人なので、日本を代表して参加してきます(笑)。

The Makers Marketは、主催者が出店者を事前に選定しているため、会場で販売されている物品に、一定のクオリティが保証されています。
主催者側のスタッフが会場を巡回していて、人気のないお店は、次回の出店者として選出されないこともあります。 
ここには、ミャンマーのローカル・マーケットにありがちな、中国製の安価な衣料品や非正規コピーのキティちゃんやドラえもんのぬいぐるみなどは販売されていません。
出店者の販売する商品が、ミャンマー製であること、環境を配慮した製品であること(会場内でのプラスティックの使用は不可)、大量生産品ではないことが参加条件となっています。回を重ねる毎に、飲食店の出店者も増えてきていて、軽い食事もできるようになりました。

開催場所は、いつも通りKaraweik Gardenです(公園内のKaraweik Palaceの手前)。 会場の公園に入場する際に、入場料の300MMKを入口で徴収されます。


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2019年12月24日火曜日

ダウンタウンにある老舗インド料理店に行ってみた

昨日布を探しにダウンタウンに行った時に、いつもランチしている37th Streetのミャンマー料理店 NAM KHAMがクリスマス休暇で休業中でした。



代わりに、以前から気になっていたダウンタウンのインド料理店に行ってみました。
マハバンドゥーラ通りにあるBHARATというレストランです。


このレストランを初めて知ったのは、2年くらい前で、その時ヤンゴンに住んでいたアメリカ人から、あそこがなかなか美味いという話をWin Starでビールを飲んでいた時に聞きました。


店先にLonely Planetの推薦プレートが貼っているので、外国人や観光客には有名なお店なのでしょう。
英語表記のメニューもありました。



私が行った時は、食事しているのはローカル客だけで、外国人はいませんでした。
インド料理店なので、やはりインド系ミャンマー人のお客さんが多い。



スプーンを使わず手だけでカレーを食べているところを見ると、なんだか本場ぽいものを感じます。
壁には、おそらく往年のインド人スターの写真が貼っています。こういうところにも歴史を感じます。


この時頼んだのは、ベジタブル・カレーのランチセット。
2500MMKで、4種類のカレーとライスがついています。
中には不思議な味のカレーもありました。おそらくパパイヤなどのフルーツがルーに入っていて、スパイスの辛さとフルーツの甘味が混ざり合って、あまり経験のしたことのないタイプの味覚でした。ただし、珍妙過ぎて、食べれないということはなかったです。
カレーとライスはお替り無料のようで、なくなったらウエイターが継ぎ足してくれます。
私はおなか一杯だったので、ライスの継ぎ足しは断りましたが。
チキンとかマトンとか肉の入ったカレーセットは4500MMKでした。
次回、肉入りのカレーも試してみたいと思います。


Googleで情報を見ると創業が1947年らしいので、老舗ですね。移り変わりの激しいヤンゴンで、70年以上も暖簾を守っているのは凄いことです。

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2019年11月27日水曜日

【12月1日(日)】ミャンマー・ローカル物産展のThe Makers Market #9に出店します

今年最後の開催となるミャンマー・ローカル物産展のThe Makers Marketに出店します。
九回目となる今回の開催日は、12月1日(日)です。
開催時間は、いつもと同じ16:00~21:00です。
このイベントの初回が、去年の12月2日だったので、始まってからちょうど一年が経ちました。回を重ねる毎に、リピーターも増え、在ミャンマー外国人にとって、最も認知度の高い定例イベントの一つとなりました。


The Makers Marketは、主催者が出店者を事前に選定しているため、会場で販売されている物品に、一定のクオリティが保証されている、ミャンマーでは貴重なローカル物産展です。
主催者側のスタッフが会場を巡回していて、あまり人気のないお店は、次回の出店者として選出されないこともあります。
ここでは、ミャンマーのローカル・マーケットによくある、中国製の安価な衣料品やキティちゃんのぬいぐるみなどの非正規のコピー商品は販売されていません。
出店者の商品が、ミャンマー製であること、環境を配慮した製品であること(会場内でのプラスティックの使用は不可)、大量生産品ではないことが参加条件となっています。飲食店の出店者も増えてきていて、軽い食事もできるようになりました。

開催場所は、いつも通りKaraweik Gardenです(公園内のKaraweik Palaceの手前)。 会場の公園に入場する際に、入場料の300MMKを入口で徴収されます。


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2019年9月29日日曜日

【10月6日(日)】The Makers Market #7に出店します

ミャンマーのローカル物産展のThe Makers Marketに出店します。開催日時は、10月6日(日)の16:00~21:00です。


6月の開催を最後に、雨期の間に休止となっていたので、久々の開催となります。
休止されていた4か月の間に、出店者の顔ぶれや、販売されている商品に変化があるのかが気になります。


The Makers Marketは、主催者が出店者を事前に選定しているため、会場で販売されている物品に、一定のクオリティが保証されている、ミャンマーでは貴重なローカル物産展です。
ここでは、中国製の安価な衣料品やキティちゃんのぬいぐるみなどの非正規のコピー商品は販売されていません。出店者の商品が、ミャンマー製であること、環境を配慮した製品であること、大量生産品ではないことが参加条件となっています。
飲食店の出店者も増えてきていて、軽い食事もできるようになりました。

開催場所は以前と同じKaraweik Gardenです(公園内のKaraweik Palaceの手前)。 会場の公園に入場する際に、入場料の300MMKを入口で徴収されます。


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2019年2月22日金曜日

The Makers Market #3は、過去最高の人出だった

私も出店した、先週の日曜日の午後3時から午後7時の間に開催された、3回目となるThe Makers Marketは、過去最高の人出でした。おそらく延べ2000人くらいの集客だったと思います。
ミャンマーのローカル物産展として認知が広がり、定着してきた感じがします。

これは展示が終わったばかりの私のテント

開場前の様子。子連れの出店者もいました。

今回は、フード系の出店も充実していました。




客層は外国人七割、ミャンマー人三割くらいでした。


一番お客さんが多かった六時くらいの時間帯には、人が溢れて通路が塞がって歩けないほどでした。

これまでは、日が落ちる六時半を過ぎるとお客さんがいなくなっていたのですが、今回は暗くなってからもけっこう盛況でした。



次回の第四回は、おそらく3月17日(日)か3月24日(日)あたりだと思います。スケジュールが発表がだいたい二週間前くらいなので、まだ詳細はわかりません。

大量生産品ではない、ミャンマーのローカル・プロダクトが一望できる貴重な機会なので、お時間あればご来場をお勧めします。
グローバル企業が提供する大量生産品やチェーン店に対するオルタナティブとして、エコロジカルな地産地消的なローカル経済圏の確立が先進国の一部の地域で潮流となっていますが、ミャンマーにもその流れがきたと考えると感慨深いですね。

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2018年11月27日火曜日

【12月2日(日)】メーカーズ・マーケットに出店します【Kawaweik Gardens】


今度の日曜日の12月2日に、The Makers Marketに出店します。
ミャンマー・ローカルのクラフト・アート・フード・音楽などの関係者が一斉に集うイベントです。
ミャンマーのローカル・ブランドは、小規模な業者が多く、店舗を構えていない場合が多いため、こうしたローカル・ベンダーに参加者を絞ったイベントでしか見ることができないオリジナル・ブランドが一望できます。


開催地はKawaweik Gardensで、毎週土曜日にYangon Farmers Marketが開かれているのと同じ場所です。

参加条件がけっこう厳しくて、ベンダーは以下の条件を満たしていないと参加できません。
  • ユニークか?(クリエイティブで、規格化された大量生産品ではない)
  • ハンドメイドか?(機械ではなく、人の手によって作られいる)
  • クオリティは高いか?(作りが良くて、長持ちする)
  • マーケットに多様性をもたらすか?(たとえば、5つのブースで同じ物を売っているのは不可)
  • エシカルか?(生産者は適切な労働条件で働き、委託者は生産者へ適正な労賃を払っている)
  •  持続可能性があるか?(パッケージも含めて、プラスチックの使用は不可)
参加条件が厳しい分、ユニークなローカル・ブランドが集まりそうなので、こうしたローカルの文化・物産に興味がある方にはオススメです。

今回が最初の開催となりますが、ベンダーとして参加する私も、どんなブランドが見られるのか楽しみにしています。

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2018年10月30日火曜日

Working House Cafeはサンチャウンのカフェ難民の救世主となるのか?

約一ヶ月前にオープンした、サンチャウンのWorking House Cafeが近所の在緬外国人の間で話題になっています。
The rough cutが去年の10月に閉店して以来、開放的で、リーズナブルで、趣味の良いカフェがサンチャウンから消えて久しいので、サンチャウン・カフェ難民の一人である私も店の建設中から注目していました。





Myanmar Timesの週末号にこのカフェについて、やけに力の入ったレビューが載っていたので以下に翻訳します。
何でこんなに力が入っているのかとも思いますが、それだけヤンゴンに雰囲気が良くて、フードとドリンクの質が高く、かつローカル価格のカフェやレストランが稀少だからでしょう。
ダウンタウン周辺には、小洒落れたカフェ・レストランが増えましたが、ほとんどが観光客もしくは駐在員向けの価格帯の店なので、ローカル・ライフを送っている外国人の足はあまり向きません。
メニューの料理が、5,000チャット以下で、衛生的で、開放的で、インテリアの趣味が良く、Wifiも提供しているというお店は、これまでのミャンマーの飲食店ではかなり画期的です。
あと下記の文中でBGMの趣味の悪さについて、評者が苦言を呈していますが、これはオーナーの選曲ではなく、オーナーがいない時に、勝手にスタッフが自分の好きな曲を店内で流していたのだと思われます。
ミャンマーではこれはよくあります。店の選曲センスが、店内の雰囲気を決定付け、客が店の美意識を推し量る一つの要素であることに、普通のミャンマー人スタッフは無頓着なので。


サンチャウンは記者がよく訪れる街で、そこには、さりげないクールさとリラックスした雰囲気と楽しげな美学が息づいているからだ。ふんだんなローカル・フード・カルチャーとWin Starのように夜に飲み歩きができる場所があり、ローカル的かつ陽気で、いつも小さなローカル店が新たに開店している。すべてが特筆すべきとは言えないまでも、こうした活況は、この街が進もうとしている方向性に貢献している。ヤンゴン政府がサンチャウン・ストリートを歩行者専用にしたら、この場所はナイトライフの中心として発展することだろう。いつものように、勇敢なる記者は、サンチャウン・ストリートをバンパーとバンパーの間をすり抜け、縫うように歩きながら、満足できるローカル・カフェ文化の基準を作ったと皆が薦める店に向かった。そう、Working House Cafeだ。

Working Houseは、目抜き通りの中心からはやや離れているものの、入口の前に立つと、その店構えに印象づけられるであろう。外観はビジネス的だが、一歩店に足を踏み入れると、味のあるモダンな家具とお洒落な照明器具に彩られた、よく考えられた趣味の良い、明るい空間を目の当たりにする。ローカル店が「クール」であろうと頑張り過ぎたときにありがちな、細々とした小物で雑然とした、悪趣味な折衷主義とは一線を画している。中央にはタイルが貼られた台を素敵な木枠で囲った、ウエイターのための基地が設えられている。部屋の空間は非常に効果的に使われているため、実際より広く感じる。それは、快適な照明効果にもよるのだろう。だが、オーナーの紛うことなき趣味の良さからかけ離れた奇妙なBGMが流れていたため、いささか雰囲気を損なっていたことは指摘しておかねばなるまい。

心地よさを感じつつ、記者はメニューを一覧した。鉄板焼き、イタリアン、世界の料理から、選り抜いたアジア料理や軽食まで、ヴァラエティに富んでいて興味深い。最初に目についたのは、ほとんどの料理が5,000チャット以下で、低価格だということだ。このカフェが、幅広い層のローカル客を惹き付け満足させようとしているのか、料理の量と質を反映した結果なのかは、この時点では不明だ。かくして試みに記者とデートのお相手は、焼き飯付きの串焼き鶏、ビーフスープ、キノコをソテーしたガーリックトースト、フルーツドリンク二種類を頼むこととする。

程よい時間を経て、焼き飯付きの串焼き鶏、ビーフスープがやってきた。料理の量に関する懸念はすぐに一掃された。適切な量であるにのみならず、盛り付けにも工夫の跡が見えた。串焼きは、キノコが巻かれた焼鳥だった。添えられた焼き飯は、黄金色に香ばしく炒められ、過度に油ぽくもなく、熱い状態で届けられた。スィートコーンがまぶされ、新鮮な卵がトッピングされていた。 これは注文して正解だった。ちょっと薄味だったので、ミャンマー・ソースで味を足した。リクエストすればチリソースを持って来てくれて、料理と相性が良かった。

ビーフスープは、新鮮で、軽い口当たりで、食しやすく、過度に脂でベトベトしていることも、脂肪の塊が入っていることもなかった。かといって、物足りないというわけでもなく、極めて適切に調理されていた。塩加減も申し分なかった。甘さがある割に、バランス良い後味が舌に残った。記者とデート相手は、この料理に非常に満足したが、入念に重ね合わされたように見える、愛らしい小さなスナックも試すことにした。キノコをソテーしたガーリックトーストだ。

トーストが届くまでの間、評者とお相手は飲み物について論じ合った。
一人は、レモンミント・ジュース、他方はアイス・レモンティーを楽しんでいた。双方とも、フレーバーもフレッシュさも料金に見合っていた。甘過ぎないのは、大変有り難かった。リフレッシュのために頼んだソフトドリンクを気持ち良く飲むための必要条件だ。

そうして、それが到着すると、それは評者がこのところ食した中でもベストと言えるスナックであった。カリカリしていて、薄く、エレガントにスライスされたガーリックトーストの上に、薄切りの揚げたキノコがふんだんに載っている。これは驚きの逸品で、記者とお相手の食欲は再びぶり返すこととなった。あっさりしたキノコの肌理の細かい食感とカリッとしたトーストとこってりしたガーリックバターの組み合わせは、やみつきになりそうだ。

かくして、結論はくだされた。Working House Cafeはおそらくサンチャウンで最高のレストランだ。おそらくヤンゴンでも最高のレストランの一つと言えるであろう。驚くべき満足度の高さに加えて、Wifiも提供している。評者は、残りのメニューもテストすべく必ずここへ戻ってくるであろう、この店が提供しうるサービスの全容を掴むためにコーヒーも試すつもりだ。そして、彼らはデイタイムのオプションもはじめるという。Working House Cafeの食事は、記者には、素晴らしく、ヴァラエティに富んでいて、満足のいくものだった。お時間を取って、ここを訪れることを自信を持ってお勧めする。

Working House Cafe is located at No. 13 A Shae Gone St, Yangon. Reservations: 09 953 388081


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2018年3月4日日曜日

ヤンゴンで今いちばん居心地の良いカフェ〜Bodhi Nava café

昨年、惜しまれながら閉店したサンチャウンのカフェThe Rough Cutの共同経営者だったイギリス人のBが、新たなカフェ&ホステルを開業しました。
店名はBodhi Navaです。菩提樹とバーリ語で9を意味する語の組み合わせです。両者とも仏陀の逸話の中で、平穏と幸福のシンボルであることから、この店名が採られました。

エントランスは、私がバンコクに行ったときに通っている、Blue Dye Cafeにも似た、大きな窓を特徴とする開放的な作りです。




一階がカフェとなっています。
店内は、天井が高く、白を基調としたインテリアと相まって開放感があります。




お客さんは、みんな思い思いにPC作業したり、読書したりしています。こういう一人でまったりと自分の時間を過ごせる場所がミャンマーには少ないので、貴重です。

二階はホステルになる予定です。現在、政府からの認可待ちです。今までのミャンマーの宿泊施設にはない、清潔感と洗練を両立させた施設になりそうです。

こちらは個室


相部屋のドミトリー




シャワールームとトイレは共同です

住所は、Bahan Street 2, Yangonです。
私はU Htaung Boロードから行こうとして、通りからBahan Street 2に繋がる横道を探せずに、30分あまり周囲を歩き回りました。 Bahanロードから直接Bahan Street 2に入った方が迷わないと思います。


それから最後に注意点を。
小ウサギが足元をウロウロしているので、踏みつけないように。


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