2014年8月20日水曜日

センスの良いヤンゴンの家具工房

ミャンマーに住んでいて問題になるのが、センスの良い家具屋さんがなかなか見つからないことです。ミャンマーはチーク材の大産地であるので、家具の材質は非常に良いのですが、デザインや使い勝手にかなり問題があります。
ローカルの家具店に置いている商品は、やたら大きくて場所を占有する、過剰に装飾的で概してシンプルなインテリアを好む外国人の嗜好に合わない、現地の生活様式に合わせているためテーブルや椅子の高さが低過ぎて使えない等の問題があります。どのお店でも置いている家具が、画一的なローカル向けにデザインされたもので、仕上げも雑な場合が多いです。
チーク材などの良質な木材が入手し易く、手作業を担う家具職人の数が多いにも関わらず、ミャンマーでの家具購入の選択肢は意外に少ないです。近年、外国人が増えたため、Facebookでもミャンマー在住外国人向けのフォーラムで、「どこか良い家具屋はないのか?」という質問を見かけるようになりました。
昨日、見学に行った家具工房がデザイン・品質ともに非常にレベルが高かったので、ご紹介します。

ヤンゴン郊外の北側に工房があり、林の中の奥まった場所に工房を構えています。


空港よりの場所で、ヤンゴン中心部からタクシーで30分程の距離ですが、街の喧噪から離れた閑静な所で辿り着くとほっとしました。

オーナー一押しの自信作のディレクターチェアです。1930年代のデンマークで作られた家具を研究して復刻したもの。背もたれと台座は上質なレザーを使用しています。

こちらは現在企画中の折り畳み椅子。背もたれの部分のデザインと畳んだ時の噛み合わせが良くないことに満足がいかず、研究開発中とのことです。このような完成度へのこだわりを持った工房は、ミャンマーでは貴重です。同地の製品は、概ね大味で雑な仕上がりなので。

職人さん達の作業風景。

ガレージに置いていた1952年式のジャガー。オーナーのこだわりや美意識が垣間見えます。

Sir. Bo Ni furnishings 826-C, Aungzaddy St. (Off Pyay Rd.) 10th Mile, Sawbwagyigone Insein Tsp, Yangon
Ph: 09 420158693
Email: sirbonifurnishings@gmail.com
Open: Mon-Fri 8 am to 6 pm

工房は大通りから奥まった場所にあるので、ちょっと分かりにくいです。販売用の在庫は置いてないので、注文販売となります。Webを見て気に入った商品があれば、前もって予約して、完成後に取りに行った方が効率が良いかもしれません。原則、配送はしていないとのことです。オーナーがいない場合もあるので、事前予約してから行った方が良いでしょう(英語可)。

家具難民になっているヤンゴン在住の外国人には、この工房はありがたい存在だと思います。

面白かったらポチってね
  ↓   ↓   ↓   ↓   ↓   ↓  
にほんブログ村 海外生活ブログ ミャンマー情報へ
にほんブログ村