2014年12月17日水曜日

ミャンマーでトートバッグ作ってます1

ミャンマー製の雑貨で、デザインや品質の良いものを見つけるのは、なかなか難しいです。縫製や作りが雑で、商品として要求される完成度に達していない、デザインが我流で先進国のトレンドやライフスタイルとマッチしていない。そんなモノが大半です。
当然、作り手はミャンマー人ですが、ミャンマーで生活していると、先進国のライフスタイルや、トレンドの傾向など、知りようがないので、仕方がないと言えばそれまでなのですが。
私はモノが好きなので、ローカルの土産物屋や雑貨屋を良くチェックしていますが、なかなか、これと言ったモノに出会うことがありません。
おそらくミャンマー在住の外国人の多くが、同様に感じていることでしょう。

一方、ミャンマーの伝統的な布工芸は、日本人には思いつかないような大胆な配色、洗練されたパターンの配置で、目も綾な美しさのみならず、見る者を楽しませる、新鮮な驚きをも感じさせます。

こうした素材を使ったレベルの高い雑貨を探して、そろそろ2年経ちますが、未だに見つかりません。どうも待っていても誰も作ってくれそうもないので、重い腰を上げて、実際に自分で企画・製作することにしました。

最初に作ることにしたのは、トートバッグ。

日常的に使うことが多く、モノとして実用性を備えている上、素材とする布のデザインをそのまま生かすことが出来るという理由で、トートバッグを選びました。

実際に取り掛かったのは、半年程前で、近所の雑貨屋でサンプル作成を頼んでみたのですが、やはり縫製や作りが雑で、これでは、とても商品化には漕ぎ着けられそうもないと諦めていました。
その後、障碍者の自立支援をサポートする日本のNGOにより運営されている、研修所を兼ねた工房をご紹介いただき、ようやく製品化に目処が立ちました。
縫製も丁寧だし、こちらの要望も把握して聞いてもらえるので、仕事が進めやすい。なかなかミャンマーでは得難い工房です。



昨日、最初のサンプルの上がりを見たのですが、予想外の完成度の高さでした。
基本的な仕様や作りは、世界標準に達しています。
これに若干の修正や改善を加えれば、実用性・耐久性が高く、素材の持つミャンマー的な色彩感覚やパターンが見た目に楽しいバックが出来上がります。


 一つの柄の布から製作できるバックは5個。ミャンマーの流通事情では、安定的に同じ柄の布が手に入らないので、各パターン5個の限定品になりそうです。

もし、ご興味のある方がいれば、お早めにご連絡ください。
製作と平行して、予約販売も受け付けます。

ミャンマー製トートバッグ欲しいかも、と思ったらクリックお願いします
  ↓   ↓   ↓   ↓   ↓   ↓  
にほんブログ村 海外生活ブログ ミャンマー情報へ
にほんブログ村

2014年12月1日月曜日

World Music Festival in Yangon

Inatitut Franc Ais de Birmanieというフランス文化センターのような場所で、11月28日、11月29日の二日間に渡り無料のジャズライブが開催されたので行って来ました。

ミャンマーは基本的に外国人が楽しめるような娯楽やイベントがないので、たまにこういうイベントがあると、外国人が総出でやって来ます。こんなに沢山、外国人がヤンゴンに住んでいるのかと改めて驚きます。
しかも普段の自分の生活圏では見かけないタイプの外国人。ファッション雑誌の街角おしゃれスナップに出て来そうなパリジェーンヌッ!!!とか、ウーピー・ゴールドパークみたいな黒人のオバさんとか、スペイン語を話している国籍不明のグループとか。

会場は敷地内の前庭で、キャパシティは1000人くらい。客層はミャンマー人と欧米人がほぼ半々。ミャンマー人以外のアジア系外国人はあまり見かけませんでした。


初日は、ライブが始まる前から満席で、ずっと立ってるのは辛いなと思ってたら、最初のバンドの演奏が始まって三曲くらいすると二割くらいミャンマー人が帰ってしまい、無事座れました。60年代にウェイン・ショーターがやっていたタイプのジャズで、リズムセクションの間をソプラノ・サックスがピロピロ浮遊するような演奏でした。
これはミャンマー人にはウケないだろうと思ってたら、案の定退屈したようで、どんどんミャンマー人が席を立って行きました(笑)。
モード・ジャズとかミャンマーではまず聴く機会はないし、この種の音楽は学習機会や予備知識のない人が聴いても面白くないですからね。


二日目になると、結構空席が目立ちました。初日は開演前は満席でしたが、この日は七割くらいの客入りです。初日がつまらなかったという噂がミャンマー人の間で、広まったのでしょうか?

二日目の二番目に出たバンドが、このイベント中のハイライトでした。このバンドならお金払ってもでも観たい。
Eliane Amherdというスイスのシンガーソングライターで、歌もギターも上手い。リズム・アンド・ブルースやジャズを基本に、アフリカ的なポリリズムな要素も絡んで、聴いててとても気持ちいい。テイストが近い有名なミュージシャンを挙げるとノラ・ジョーンズあたりか。



何曲かやったカヴァーも秀逸。聴いてて曲名分かったのは、Tom Waitsの"Jockey Full Of Bourbon"、Tamba Trioの"Berimbau"とか。
個人的に一番盛り上がったのは、Ann Peeblesの"I can stand the rain"のカヴァー。
選曲センスもグッドです。


リズムセクションもボトムが太くて、迫力がある上、ファンキーでした。このバンドだけ、明らかにセンスも演奏力も次元が違ってました。
スイスって音楽のレベル高いのかなと思ったのですが、パンフレット読むとEliane Amherdさんはスイス人であるものの、活動拠点はニューヨークで、アメリカのラジオチャートにチャートインしたこともあるそうです。バックのリズムセクションの人たちも、ニューヨークで活動するスタジオ・ミュージシャンみたいです。
やはり層が厚くて、競争率の高いところで活動している人はレベルが高い。

Youtubeにも結構動画があるようなので、ご興味がある方はどうぞ。


ともかく野外で音楽聴きながら、ビール飲むのはとても気持ちが良いものです。このイベントの主催者の方たちに感謝します。ミャンマーにミュージシャンを招聘するのは、ヴィザや機材の輸送等、手続きや準備が大変そうですし。
ミャンマーにもこんなイベントが増えたら、在留外国人の一人として嬉しいですね。

面白かったらポチってね
  ↓   ↓   ↓   ↓   ↓   ↓  
にほんブログ村 海外生活ブログ ミャンマー情報へ
にほんブログ村