2017年2月28日火曜日

メンズシャツのサンプルを着てもらいました

以前、投稿しましたが、ミャンマーの生地を使用したメンズシャツのサンプルが出来上がりました。
サイズが合いそうな人に試着して欲しかったので、近所のカフェ The Rough Cut のオーナーに着てもらいました。





彼は身長175cmくらいで、シャツのサイズはMサイズです。サイズ設定は上手くいったようです。
問題はパターンが凝っていて、縫製が複雑なので、今のところ月産1枚しか製作できないことです。生産効率を上げて、製品化することが現在の課題です。

製品についての最新情報は、YANGON CALLINGのFB Pageで随時更新しています。
https://www.facebook.com/ygncalling/

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2017年2月20日月曜日

Princess Tailoring Shopが移転します

私の企画しているYANGON CALLINGの商品を置いているPrincess Tailoring Shopが移転します。
現在地での営業は、今月末までとなります。
移転先は、Nyaung Tone Roadを挟んだ向かいになるので、現在の店舗をご存知の方には分かりやすい場所です。


新店舗開店準備のため、2017年3月1日(水)より3月8日(水)の間、臨時休業いたします。
3月9日(木)より新装開店の予定です。新店舗は、小籠包で有名なレストラン喜洋洋の2軒左隣になります。


気になる商品があれば、臨時休業前にお早めに店舗へのお越しをお勧めします。

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2017年2月17日金曜日

斬新なミャンマーのテキスタイル・デザインを使用したドレス

独創的で、斬新なテキスタイル・デザインの布を使用したドレスを入荷しました。
たいていの場合、ミャンマーのテキスタイル・デザインは、モン、ラカイン、カチン、シャンといった風にカテゴリー分けできるのですが、時折、今までに見たことのないような独創的なデザインに市場で出くわします。ミャンマーには知らぜざる、才能に溢れたテキスタイル・デザイナーがいるのではないかと推測しています。彼らの独創性やクリエイティビティは、フィンランドのマリメッコのデザイン・チームに匹敵するのではないでしょうか。
今回はそうしたレアでユニークなタイプの布を採用しました。

すべて一点物なので、気に入った柄があればお早めに商品を手に取ってご覧ください。
ミャンマーの流通環境では、同じ布が入手できることは稀なので、今後、同じ商品が製作できる可能性は低いです。

サンチャウンのPrincess Tailoring Shop (No.15A/B Ground Floor, Nyaung Tone Road, Sanchaung Township, Yangon) にて、現在販売しています。

ブランドや商品についての最新の情報は、 YANGON CALLINGのFacebook Page で知ることができます。
https://www.facebook.com/ygncalling/


Sサイズ: 40,000 MMK


Mサイズ: 40,000 MMK


Lサイズ: 40,000 MMK

Princess Tailoring Shop

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2017年2月16日木曜日

ミャンマーで最もクールなフリーペーパーに掲載されました

先日、ミャンマーで最もクールなフリーペーパー Myanmore Magazine から取材を受けましたが、YANGON CALLING の記事が掲載された最新号 No.4 / Feb 2017が発行されました。
ミャンマーのホテルや外国人が多いカフェ・レストラン等に置いていると思うので、機会があればご覧ください。


読んでみたら、私が実物よりすごくシリアスな男みたいで、気恥ずかしい気持ちになりました。メールでのやりとりで答えた部分が多いので、その時はブランド・イメージの向上を考えて ー 過去に読んだ、川久保玲や山本耀司のインタビューなどを念頭に置きつつ ー ちょっと抽象的、哲学的、衒学的な返事を書いたのですが、それが実際に文字になったのを読むとかなり恥ずかしい。
実際の会話になると、即座にそんなことを返せる英語力は全くないので、現実的なことしか言えません。なので、記事中の口頭で答えた部分と、メールで返した部分は、人格が分裂しています(笑)。


記事の内容は私の個人的な経験や、物の考え方に焦点を当てていて、ブランドのコンセプトや商品の詳細についての説明を期待していた私の思惑は外れました。それは、掲載する側のマターなので仕方ないですね。

新商品や売場の最新情報については、YANGON CALLINGのFB Pageで随時更新しています。「いいね」していただけると嬉しいです。
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2017年2月15日水曜日

ミャンマー製メンズシャツのサンプルが完成しました

昨年、11月より取り組んでいたメンズシャツの製作ですが、ようやくサンプルの第一号が完成しました。若干の修正はありますが、90%くらい思い通りに出来上がりました。サンプルをあと二、三回作って微調整した後、3月か4月に製品化して店頭に置けるのでないかと思います。

メンズの場合、機能性と実用性が強く求められるため、その辺りにこだわった作りになっています。
フロントのラインは二重化してボタンが隠れる仕様となっています。トップは襟のボタンで留めることができるため、オープンカラーとトップを留めた状態の2つのスタイルが楽しめます。
実用性と機能性を重視してポケットは複数つけていますが、シンプルな外観を保つためにスリット・ポケットの仕様を採用しました。


フロント・ボタンを二重化してボタンが隠れる仕様になっています

オープンカラーとトップをフックで留めて閉める2つのスタイルが楽しめます

お分かりのとおり、若干のミリタリー・テイストを加えたデザインとなっています。
パターンが複雑なため、縫製に手間取りパターン完成からサンプル完成まで、約3ヶ月を要しました。
YANGON CALLINGとしてリリースする初めてのメンズを対象とした商品です。
もちろんブランドのコンセプトに従って、ミャンマーの生地を使用して、ミャンマーで製作しています。


袖口は折り返してダブルにして、アクセントを付けています


機能性を追求して、胸元と裾側にポケットを配置しています

いままでレディースを製作していましたが(バックはユニ・セックス)、自分が消費者ではない門外漢なため、かなり試行錯誤して商品を完成させています。日本の一時帰国時やバンコクへの一時出国の機会には、片っ端からレディースの服を見て回って商品勘を作ることに努めてきています。ユニクロ、無印、GAP、ZARA等の低価格帯のブランドから、SACAI、ヨウジ・ヤマモト、コム・デ・ギャルソン、Dior、GIVENCHY、PRADAのような日本やヨーロッパのハイブランドまで、ずいぶん沢山のショップを回りました。バンコクではBTSと徒歩で移動しているので、歩き過ぎて足が動かなくなり、バンコクの街中で歩けなくなったことも何回かあります(笑)。
そんな風にファースト・ファッションから、ハイブランドまで網羅、一覧して、ミャンマーの素材や生産体制の中で作れるものを検討して、落とし所はこの辺かなと想像しながら製品を作っています。

メンズの場合は、パターンが複雑で縫製に時間がかかることを別にすれば、かなり楽でした。
何しろ、自分が消費者なので、基本、自分が欲しい物を作れば良いので。
実用性とファッション性を兼ね備えた、今までのミャンマーにはない商品になるのではないかと自負しています。
ただ、縫製が複雑なので製作に時間がかかり、量産化できるかどうかどうかの懸念がありますが、なんとかなるだろうと楽観しています。ミャンマーで暮らす中で学んだのは、どんな状況だろうが、見通しがなかろうが、楽観的であることです。
製品化できたら、また、ブログやFB Pageで告知します。

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2017年2月10日金曜日

【厳選】ヤンゴン在住者が行くべきバンコクのスポット三選

前回の投稿で書いたように、先日バンコクへ一時出国してきました。
バンコクに行くと、自分が住んでいるヤンゴンにはない都市型の施設やアメニティを求めて、いつも街を歩き回っています。
ちなみにバンコクで一度もパゴダに行ったことがありません。ミャンマーで、もう一生分見たと思っているので(笑)。
今回は、ミャンマーにはまだないタイプの店舗を三つ紹介します。
ミャンマーにずっといると、世界や世間の流れに相当疎くなってくるので、時折こういう場所に足を運んで、自分の知識や感性をアップデートする必要があると思っています。

Blue Dye Cafe

BTSトンロー駅近くの住宅街の中にある、いかにもサードウェーブぽい佇まいのカフェ。
代官山や表参道にいそうな、お洒落で裕福そうなタイ人カップルが和んでいたりします。
同じ経営陣でアパレルも営んでいて、その商品も店舗に展示しています。ハリウッド・ランチ・マーケット風の、藍染めを中心としたオーガニックなタイプ商品が主体です。
ミャンマーでは、まだお金持っている層が成金風で、お金持ちの目印は金無垢のロレックスを腕に巻いていることです。ロハスで、力を抜いた感性がミャンマーにはまだないので、こうした場所で憩うのもバンコクに来る楽しみのひとつです。
今回の訪泰時にはリノベーション中で、開いていませんでした。3月初めにリニューアルオープンとのことです。



The Jam Factroy

同一のコンセプトで統一された、カフェ、雑貨・家具屋、ギャラリー、本屋、レストランが入った、複合商業施設。川沿いのミレニアム・ヒルトンの裏手にあります。倉庫だった場所をリノベーションして作られた施設のようです。
たぶんタイのサブカル拠点でないかと推測します。店名と同じ名前のクールなフリーペーパーもありますし。
ここもお洒落で裕福そうなタイ人の溜まり場で、カフェにはmacを広げた客がたくさんいます。実はミャンマーにもTS1という似たコンセプトの施設があったのですが、1年で閉店しました。 この施設もおそらくTS1と同じ時期に出来たようですが、こちらはまだ続いているところが、タイとミャンマーの文化や市場の環境の違いを感じさせます。
ミャンマーにはないサブカル的な空間に身を置いて、普段はサバイバルするのに必死で、忘れかけていたアートや文学への興味を少しばかり取り戻します。


雑貨コーナー

本屋

ここは村上春樹の本が必ず置いてるだろう、と思い探したらやはりありました。
オウム真理教事件の被害者のインタビューをまとめた『アンダーグラウンド』と個人的には今まで出版された村上長編の最高傑作『ねじまき鳥クロニクル』。本の厚みからして、抄訳ではなく全訳です。タイで全訳の村上春樹の著作を初めて見ました。

ギャラリー・コーナー

隣の棟にはクールな内装のレストランもあります

Roseman Club

タイでデザインした眼鏡やサングラスを、日本で製造して、販売している眼鏡店。カバンや雑貨も扱っています。ビズポークも最近はじめました。
以前はチュラロンコーン大学の裏手にありましたが、最近プロンポンへ移転しました。
今回のバンコク滞在で、移転後、初めてお店へ行きました。ブルックリンぽさが、さらにパワーアップしています。日本のガイドブックもいくつか置いていますが、いまのタイ人が日本に求めているのが、こうしたタイプの格好良さや感性なのがよく分かります。どうも、日本人でそのことに気がついている人が少ないような気がしますが。
なかなか見かけないデザインの眼鏡があって、見ているだけでも楽しいです。私もここのブランドの眼鏡を愛用しています。




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2017年2月8日水曜日

バンコクでミャンマーと日本について考えた

ビザの滞在期限が近かったので、例によってバンコクへ行ってきました。
ミャンマーでの滞在上限期間(70日)が近づくと、ほとんどの場合、渡航費が安く、ヤンゴンから最も近いバンコクへ行っています。
多くの在緬外国人にとって、バンコクはタフなミャンマーの生活から離れて、一時的な息抜きをする場所でもあります。食べ物の選択肢は多いし、文化施設や商業施設も充実してますから。

今回のバンコク滞在では、いろいろと考えさせられることがあったので、それについて書きます。
日本人の間で、タイの第一人者と言われていると聞いた方にお会いしたのですが、現状についてお話しされたことがとても印象に残りました。
この方の具体的な職種は明かせませんが、在泰日本人の増加に伴い同業者が多くなったため、タイの日本人マーケットが非常に競争的になり、以前のように仕事の依頼が来なくなったということです。また、ブログやFB等のSNSなどの普及に伴い、一般的な情報なら無料で容易に入手できるようになったことの影響も大きいようです。
「もう自分はタイの中で古い人間になってしまった」と自嘲気味にお話しされていました。
この方のようにタイ語が堪能で、タイ人から現地情報をダイレクトに入手できることは、大きな強みであるはずですが、日本人マーケットを対象とした同業間の競争の激化と、ネットの普及による無料情報の氾濫で同じやり方では、このまま同じ職種を続けることが困難になってきているようです。

タイ人の日本や日本人に対するスタンスも同様に変わったと聞きました。
以前は、日本人であることが日本の情報の発信者としての強みとなっていたそうですが、近年は状況が変わってきています。日本人がタイに対してそうであるように、タイ側も一般的な情報ならネットや書籍で入手できるため、個々のタイ人の嗜好や興味に一致したレアで、まだあまり流通していない情報でないと関心を持ってもらえないとのことです。過去に日本がタイに対して持っていた情報の優位性や非対称性が、ほぼなくなったようです。
なるほどなぁと納得しました。
個人的にも2年程前からタイに渡航する場合は、スカイスキャナーで最安値の便を探して、自分が泊りたい場所に近いコンドミニアムをAorbnbで検索して宿泊しています。現地についたら、フリーペーパーのフリコピを入手して、どこで食べるかを決めています。多くの現地情報も簡単にフリーペーパーやFBページで入手できます。場所にもよりますが、少なくともバンコクでは。

ネットを利用して提供されるサービスの充実と、無料情報の流通という要因も大きいですが、訪泰する旅行者の質も変わってきていることも関係しています。
バンコクはいまや大都会なので、旅行者の期待するものが、他の先進国の都会へ旅行する場合と変わらないことが多いはずです。ショッピング、グルメ、同時代の現地文化 ー アート、音楽、ファッションなどです。
そういった同時代的な情報は、古くから現地に住んでいるから詳しくなるタイプのものではない上、たいていの場合加齢と共に無関心になりがちなので、自分の持っている情報がどんどん後から来た人間より古くなって、陳腐化していくわけですね。

実際、バンコクへ行く度に感じるのは、東京なんかよりよっぽど国際都市だなということです。公共交通の高架電車BTSに乗ると3割くらいは外国人だし、街中で英語が通じる割合も東京とは比較になりません。
海外の都市文化が流入するスピードも、おそらく東京と大差がありません。
中間層が少ない分マーケット・サイズは小さいですが、旅行者と居住者の外国人の数が多いことで、海外の大都市との連動性は、ほぼ相殺されているような気がします。むしろ、外国人居住者の割合が多い分、東京よりバンコクの方が他の先進国の大都市と連動した同時代的なスピード感が早いかもしれません。
街を歩いていても、若者のファッションに対する情熱は、東京よりバンコクの方が強く感じます。日本ブランドの商品に限っても、ユニクロや無印商品から、コム・デ・ギャルソン、ヨウジ・ヤマモト、SACAIまで、バンコクで買えます。多くの場合、東京ほど店舗は大きくないですが。日本では見たことがないヨーロッパやアメリカのハイブランドも、バンコクの高級モールで見かけます。商業施設の規模では、日本の大都市以上のレベルです。


バンコクのコム・デ・ギャルソンのショップ

私が日本では見たことがない STUDIO21 という宝飾品ブランド

そうした海外のブランドに刺戟を受けて、立ち上げられた新進ブランドも多いようです。アパレル不況とファースト・ファッションの台頭で、ファッション産業に無関心な若者が増えている日本と対照的です。

海外からどんどん情報や商品がバンコクに流入してくるため、情報感度や消費特性が、他の先進国の大都市と変わらなくなってきています。一部の高感度層に限るのかもしれませんが、その層をターゲットとした施設が複数存在します。
最近日本にもとみに増えた、ブルックリンやポートランドのカフェを模した、サードウェーブ系のカフェもバンコクでよく見かけるようになりました。

タイ語で書かれたポートランドのガイドブック

先に述べたタイ歴の長い方が、若いタイ人が日本人の自分の持っている日本の情報に関心を示さないとおっしゃっていましたが、それも仕方ないと思います。
本屋に行っても、日本を紹介する書籍に紹介されているのが、最先端のサブカルチャーやストリート・ファッションだったり、マニアックなレストランやカフェだったりしますから。常に関心を持ってその分野の動向を追ってないと、その種の情報は入手できません。
現在、タイでは九州旅行がブームらしく、本屋で手に取ったガイドブックに、福岡市早良区西新の小さなパン屋さんロヂウラベーカリー紹介されてびっくりしました。たぶん福岡に住んでいる人でも、このパン屋さん知っている人はそう多くないはずです。私はこの辺に住んでたことがあった関係で、何度か再訪しているので、たまたま知っていますが。ただし、こうしたガイドブックに紹介されている独立系のローカル・セレクトショップは行ったことがないし、存在すら知りませんでした。
日本人同様に、タイ人もどんどん日本へ来て、新しい情報をアップデートしています。一部の層に限れば、もう、タイと日本の相手国に対する情報の流通量・流通速度は、変わらなくなっています。
こうした現象を見ると、タイにいる日本人に期待される役割も変わりつつあるのは当然とも言えます。
日系企業を誘致して、現地工場を建設して、雇用を創出するような現実的・実利的なことを別とすれば、日本には相当エッジの効いた才能や情報や商品が求められています。

KYUSHU IN LOVEというタイのガイドブック。同じシリーズの中で、台北、パリ、シンガポールなどがありました

福岡市早良区西新のロヂウラベーカリー紹介ページ

 こちらは、THE WONDER OF KYUSHUというタイ語のガイドブック
 行ったことない福岡のショップが掲載されています
 ラーメン、うどん、刺身等のフード情報も詳細です

冒頭に紹介した方は、タイにの動きについて行けなくなってきたので、次の本拠地としてミャンマーはどうかと考えているとおっしゃっていましたが、むつかしいのではないかと申し上げました。
ミャンマーで開業した個人や組織の1年以内に同国から離れる割合は、おそらく80%くらい、2年になると90%かそれ以上に達するのではないでしょうか。タイのように先端的な情報や技能が求められるわけではありませんが、マーケットそのものが小さい、あるいは存在しないケースが考えられます。
市場そのものを自ら立ち上げる覚悟と体力があるならいいですが、この方の場合、タイで長らく暮らされていて、タイでの経験が長いので、今からミャンマーでゼロから市場を創造するのはむつかしいのではないかと思いました。
逆に言えば、ミャンマーの面白さは多くの分野で自分がパイオニアになれる可能性が残されていることです。
多くの事業分野で、未整備・未成熟であるか存在しないため、そうした環境で何かをはじめれば、自分がその分野を創立した最初の人物になれます。
ミャンマーは経済合理性や実利を求めてやってくる国ではなく、ある種のロマンや開拓者精神の発露を求めてやってくる国だと最近特に感じます。
隣り合わせの東南アジアの国でも、社会や市場の成熟度がタイとミャンマーではまったく違うため、求められる能力や気質がずいぶん違うものです。

もう一つ感じたのは、タイと日本、ミャンマーと日本という二国間の関係だけで物事を見るのではなく、世界中の国の中の関係性や影響力の間で物事を判断することの重要性です。
バンコクでなぜ今サードウェーブ系カフェが流行しているのかは、先行するポートランドのムーブメントを知らないと理解できないでしょうし、なぜ日本にあるそうしたカフェを紹介したガイドブックがタイで出版されているのかの理由もわからないでしょう。
特にバンコクのような国際都市では、海外から人や情報や商品がふんだんに 流れ込んできているため、そうした視点が欠かせません。その流れについていけないと、やはり仕事は続けられないのでしょう。

タイのショップのガイドブック・コーナー。アムステルダムもバルセロナもミラノも東京も同列に比較、検討されています

次回、「ヤンゴン在住者が行くべきバンコクのスポット三選」に続きます。

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