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2017年10月27日金曜日

久しぶりにダウンタウンに行ってみた〜Urban86はヤンゴンの新名所になるのか?

先日、ヤンゴンでローカル向けの飲食店を営むO氏と観光客向けのお土産を作っているSさんから、同じタイミングで、ダウンタウンに新しいナイトマーケットが建設中で、今テナントを募集しているから、早めに契約した方がいいとのアドバイスをもらいました。
Urban86という商業施設です。シンガポール資本による運営で、バンコクのナイトマーケットの運営経験者もこのプロジェクトに加わっているようです。
後になって、私のFacebookページを見た運営者の一人から、メッセンジャー経由で営業が入っていたのを思い出しました。そのときは、送られてきたパンフ見て利用料が高いので速攻で諦めました。


そうは言うものの、O氏、Sさん共に、今後ヤンゴンを代表的する新名所になると力説していたので、どんなものか気になってきます。月極で借りるのは無理としても、週末だけでも試しに出店してみようかなとも思い始め、とりあえず現場を見に行くことにしました。
普段は、サンチャウン地区に籠り切りなので、ダウンタウンに行くことは2、3ヶ月に一回くらいです。昨日久々に、ピーロードのバス停から、37番バスに乗ってダウンタウンに向かいました。今年の始めに路線変更して、渋滞解消のためダウンタウンへのバスの乗り入れが禁止されたため、ダウンタウンの外縁部が終点となり、そこから中心部に行くまで1Kmくらい歩く必要がありましたが、いつの間にかシャングリラ・ホテルの前のバス停まで行き着くようになっていました。交通費の節約のため、普段バスを利用している身にとってはありがたい変更です。

スーレーパゴダの公園前を数百メーター東に行った場所にUrban86はあります。
ミャンマー初の屋内型ナイトマーケットという触れ込みです。現場は、現在建設中で、12月開業予定です。建設現場を見るとフードコートと物販エリアが分かれていて、フードコート・エリアにステージを設営中でした。
この辺りはダウンタウンでもあまり観光客・外国人向けのお店が無いエリアだと思いますが、この施設が呼び水となって、周囲の環境も変わるかもしれません。




一人で借りるとしたらDIY CARTになりますが、パンフレットで見る限りドレスなど着丈の長い服を掛けるのには高さが足りないのではないかと感じていました。支柱に出っ張りがあるので、着丈が長い服はこちらに掛けるのもアリかなと現物を見て思いました。



久しぶりにダウンタウンを訪れたので、帰りにローカルに人気のある37thストリートのミャンマー料理屋に寄りました。カフェテリア形式で、三品選んでご飯が付いて、2,500チャットとリーズナブルです。油分もミャンマー料理にしては控えめです。数あるローカルのミャンマー料理屋の中でも、外国人が食べて美味しいと感じる数少ないレストランです。
ミャンマーへ進出する飲食店の方々は、日本食料理店なんかではなく、こうしたタイプのミャンマー料理屋を洗練させたタイプのレストランを開業した方が成功する確率は上がると思います。





実際、そうしたカテゴリーに入るRangoon Tea Houseはヤンゴンで最も成功したレストランになっています。このカテゴリーはまだ競合が少ないので、参入の余地は残っています。

少しづつではありますが、外資の流入や、海外に住んで従来とは違った考え方やセンスを持つミャンマー人がミャンマーに戻ってきて、街の様相も変わりつつあるようです。

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2017年10月13日金曜日

【ネタバレ】ミャンマーでの繁盛店の作り方

ミャンマーに進出した日本食レストランの撤退が相次いでいるとの情報をFacebookの誰かの投稿で読みました。私はまったくと言っていいほど行かないので事情は分かりません。
ただ、それはそうだろうなとは思います。
ミャンマーに住む日本人の数は推定3,000~4000人です。そのうち日本食レストランに行く層は、本社から派遣された駐在員や政府機関の職員などの約10%(300~400 人)です。
残りの90%のNGO勤務者、現地採用者、ローカル企業勤務者、自営業者などは、ローカル・レストランに比べて割高感があること、日系企業の駐在員社会から距離をおきたいなどの理由で、ミャンマーの日本食レストランには行かないことが多いです。現地で、日本人あるいは日本人駐在員向けのビジネスを営む自営の在緬日本人は別として。
ミャンマーで日本人にのみアピールするお店を作っても、そもそも全体のパイが小さいので、経営が成り立たないのは当然ではないかと思います。
ミャンマーでレストランを作るなら、日本食レストランを作るのではなく、従来ないタイプの清潔でヘルシーなミャンマー料理を提供する、リーズナブルで洗練されたレストランを作った方が良いのではないかと数年前から思っていました。
実際、3年前にできたイギリス帰りのミャンマー人が創業したRangoon Tea Houseは、現在、ミャンマー屈指の人気カフェ・レストランになっています。

ミャンマー在住日本人は、日本人と日本語を話す少数のミャンマー人から成り立つ日本語圏の中でのみ活動している人々が大部分で、英語を話すミャンマー人、アジア人、欧米人社会との交流が基本的にありません。そのため、日本語圏のみにマーケティングしても、日本語圏の外へ情報が広がりません。

以前の投稿、ミャンマーの英語圏と日本語圏の市場規模の違いを考えたで書いたように、ミャンマーの日本語圏と英語圏の市場規模は、10倍くらいあります(推定値です)。
英語を話すミャンマー人は、海外で高等教育を受けた富裕層とかなり重なります。
大企業のように、ミャンマー全体の市場を対象としたマスプロダクトを販売する体力がない中小企業や個人は、この層にターゲティングするのが妥当だと思います。

ミャンマーに進出した多くの日本人が日本語圏の市場のみをターゲットとしている今の状況は、すでに椅子の席が埋まっているのに、多くの人たちが椅子取りゲームでぐるぐる走り回って、ない椅子を取り合っているように見えます。

独立してから約一年間、ミャンマーで英語圏向けのマーケティングをやってみて、ある程度、市場環境とノウハウが見えてきました。
個人的な興味とこのノウハウを切り売りできないかなという思惑もあったので、簡単なレポートを作ってみました。ミャンマーの外資系飲食店のFacebookページを比較すると、傾向が思ったよりはっきり出ています。詳細は、下記のレポートをご覧ください。


著作権フリーとしますので、ご自由にお使いください。
これからミャンマーに進出を検討している日系の中小企業や個人は、この情報を前提とした方が良いかもしれません。ただし、私の視点から見た分析であることをお断りしておきます。

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2017年8月27日日曜日

ミャンマー在住者が8月30日、31日にミャンマー・プラザに行くべき理由

ここ2、3年の間、ヤンゴンでは数多くの大規模ショッピングモールの開業が相次いでます。
だからといって、ショッピングの楽しみや買える物の選択肢が増えたという実感は、まったく湧きません。
主な理由は、そうしたモールに入っているショップに、ミャンマーでしか買えない物、ミャンマーの地域性を反映した魅力的な商品がほとんどないからです。
モールのテナントとして目につくのが、サムソンやファーウェイなどのスマートフォン・メーカー、アディダスやコンバースのようなグローバル・スポーツブランド、高級な物ではロレックスやエンポリオ・アルマーニなど、いずれもミャンマーで買う必然性を感じない物ばかりです。むしろ、商品の品揃えと選択肢が多い他の国で買った方が良いものが大多数です。特にミャンマーだから安いというわけでもありませんし。

現在、ビザの滞在期限が切れたため、タイのバンコクへ一時出国していますが、ここに来ると、欲しい物が売っていないためミャンマーでは封印されていた物欲が復活して困っています。現地で企画・生産された、魅力的な商品がたくさんあるからです。

観光客がよく訪れるヤンゴンのアウンサン・マーケットとバンコクのチャトゥチャック・ウィークエンド・マーケットを比較すると、その違いは明らかです。
アウンサンマーケットでは、概ねショップの商品構成が似たり寄ったりで、店毎のセンスやテイストの違いがほとんどありません。
 一方、チャトゥチャック・ウィークエンド・マーケットでは、多くのショップがオーナーが企画したオリジナル商品が販売されており、差別化やブランディングの意思が読み取れます。

チャトゥチャック・ウィークエンド・マーケットの写真
店毎に企画・製造した商品を販売しています
狭い店内で制約のある中、商品を魅力的に見せるようディスプレイを工夫しているショップも珍しくありません







バンコクでは、チャトゥチャック・ウィークエンド・マーケットで評価を高めて、ターミナル21などのメジャーなショッピングモールへ店を構えるというブランドの成長コースも、ある程度確立されているようです。

このようなドメスティック・ブランドのプレイヤーの質と量、そして成長するためのステージも含めて、隣国に比べて相当に貧弱なミャンマーですが、2年ほど前から30代のミャンマー人を中心に、ミャンマーでオリジナル・ブランドを立ち上げるケースが目に付くようになりました。彼ら・彼女の多くは、近年、海外の学校や就職先から帰国した人たちです。

そして、8月30日(水)、8月31日(木)10:00~21:00に、こうした独立系のミャンマー・ブランドの展示会がミャンマー・ブラザ 1階で催されます。
イベント名は、LET'S GROW TOGETHER!です。

参加ブランドは以下の通りです。
- The Workshop Studio
- Yangon Calling
- AZURE Designer's Couture
- Lady B Myanmar
- Mondemyanmar
- KOKO Soy Candles
- The Skin District 9
- Retroretro Plants
- Wolf Kitchen Myanmar 

- Sin Phyu Lay Myanmar cookies
- Mya Nant Thar Thanakha Powder


このイベントに行けば、今のミャンマーにどんなオリジナル・ローカル・ブランドがあるのか一覧できます。
そしてイベントのタイトル通り、彼らの成長を後押しすることは、ミャンマーを消費者にとって魅力的な選択肢の多い国、他国では経験できない消費体験ができる住んで楽しい場所とすることへも繋がります。
お時間のある方は、ぜひ8月30日(水)、8月31日(木)10:00~21:00にミャンマー・プラザへお越しください。

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2017年5月19日金曜日

『VOGUE』の「タイをスキップしてミャンマーに行く8つの理由」についての反論

モード雑誌の頂点に立つ『VOGUE』に、「タイをスキップしてミャンマーに行く8つの理由」という記事が掲載されました。
あの『VOGUE』に、お勧めの旅行先として紹介されるとは、ミャンマーもメジャーな国になったものです。
記事を読んでみたら、まだ、あまり知られておらず、行った人も少ない場所へ、先物買い的に行ったらトレンドを先取りできるかも的な雰囲気を感じました。
まあ、ファッション雑誌だから仕方ないし、細かい瑕疵を言い立てるのも大人げないと思い読み流したのですが、ミャンマー在住外国人の中には許せない人もいたようで、掲載の数日後の昨日に、ガッツリ反論した記事がWebに上がってました(笑)。

ネタとして笑えるので、こちらの反論記事を和訳して、掲載します。

論旨がわかりやすいように、この反論の元となる「タイをスキップしてミャンマーに行く8つの理由(8 Reasons to Skip Thailand and Head to Myanmar Instead)」の概要を以下に記します。

1. 素晴らしい料理
タイ料理ほど有名ではないけれど、ミャンマー料理も素晴らしい。ヘルシー、美味、新鮮、地域で育った家畜、獲れたての魚。ミャンマー料理は、産地から直接人々の元へ届いている。そこに住む人々は、地域に根ざした食生活を送っていて、食材を無駄にしたりしない。

2. あまり観光化されていない歴史的な遺跡
バガンには歴史的な価値のあるパゴダがたくさん。

3. 観光客が少ない
タイは年間3000万人以上の観光客が来る。ミャンマーは500万人以下。あまり英語を話す他の旅行者を見かけない。

4. スリル満点の冒険
山登りとかカヤックとかトレッキングとかを、まだ観光客が少ない場所で楽しめる。

5. 安い
バンコクの3つ星ホテルは110ドル、同等のホテルがヤンゴンでは60~70ドル。

6. 川と村
イラワジ川などでクルージングやボートを利用すれば、川沿いの風景や人々の生活を見ることができる。河イルカも見れるかも。

7. 人がフレンドリー
観光化された地域と違い、打算抜きの笑顔、ホスピタリティ、優しさ、思いやりに出会える。

8. 素晴らしい風景
ヒマラヤ山脈、黄金のパゴダ、インレー湖など雄大な景観に満ちている。

次に、本編として、上記の『VOGUE』の掲載記事に対するミャンマー在住外国人の反論の全訳を以下に記します。

ヴォーグのミャンマー旅行のアドバイスがゴミで差別的である6つの理由(6 reasons Vogue’s advice on Myanmar is dumb and racist)」By Jacob Goldberg

なんかヴォーグのクレアと名付けられた女が、「タイをスキップしてミャンマーに行く8つの理由」という記事を先週あげていた。これがお気楽なレイシズムと、いい加減な記述に満ちていて、昔の帝国主義的社会の悪弊と、連中が途上国をどんな風に見てるかの見本になっている。

僕らも、君たちがミャンマーに来るべきなのは同意する。いいところだよ。だけど、できるなら、タイも同時に行くべきだよね。誰が一つしか行っちゃいけないって決めたの? でも、君が事実に基づいていて、差別主義的でない、ミャンマーを楽しむためのアドバイスが欲しいのなら、クレア以外の誰かに聞いた方がいいと思うよ。

以下に理由を書くね。

1. 無神経な植民地主義
クレアは、ミャンマーを「未発見」で「秘密」で「未踏」で「手付かず」、と表現している。
実際は、ミャンマーの存在は、ここに住んでる人たちや、地図を見たことがある人にとって秘密なんかじゃない。でも、クレアは、ミャンマーの存在を他の人たちへ紹介した栄誉にあずかろうとしている。

これはコロンブス化(植民地主義)のテキスト ー 元々あるものを発見することについて述べている。この行為は多くの場合、君の属するコミュニティの立場から、君の「発見」を伝えるという形をとる。

ミャンマーを発見したという言い方が吐き気をもよおすのは、クレアがヨーロッパ語圏の人たちの興味を惹くかもと考えるまで、ミャンマーも、そこに住む人々も、その文化も、どうでもいいってことになるからだ。

おめでとう、クレア。僕らは君に続いて、未発見の大陸に名前を付けているよ。

2. 差別以上に無自覚
クレアは、ミャンマー料理の魅力を、読者にこんな美辞麗句で伝えようとしている。「ローカルの人びとは大地に根差した生活を送っていて、手に入るものすべてを料理に使うようにしている。決して食材を無駄にしたりしない。シャンヌードルは試してみるべき」。

この文章は、ミャンマー国民全員について当て嵌まるものじゃない。都市と地方では環境が違うし、食事に要する手順も楽しみ方もたくさんある。だけど、ミャンマーには医者も教師も住んでいて、ビニール袋を使ったり、KFCが大好きだったりすることを書くのは、エキゾチックじゃないのだろう。

彼女のミャンマーの人びとを誤った一般化によって褒めそやすやり方は、いくつかの文献で使われている「高貴なる野蛮人」の考え方と一致している。自分たちの文化圏外にいる人びとを、文明によって「堕落していない」と決めつけるやり方だ。たしかに耳障りはいい、でも危険だ。

19世紀には、このアイディアは、ヨーロッパの帝国主義を「科学的に」正当化するために使われた。
クレアが、こんなやり方でヴォーグの読者にミャンマーに行くことを勧めているのは、単なる悪意よりもタチが悪いように見える。

3. ものすごくいい加減で不正確
クレアはバガンの寺院群を「比較的手付かずの歴史的遺跡」と紹介している。うーん、クレア。バガンはすごく手を入れられていて、1996年にユネスコの世界遺産登録を却下されたんだけど。

エレファント・パンツから頭を出して、将軍たちが、数十年間にわたって、人権侵害の他にも、考古学的な根拠のない修復に携わってきた ー 今になって少しづつ改善されてきている ー ことも学んだほうがいいんじゃない。

それに、シェダゴンパゴダが「2500年の歴史」があるというのは、ブッダの八本の遺髪が光を放ち、地震を引き起こし、盲人を回復させたという、建立に関する神話上のお話だよ。現実的には、歴史学者は最初期のパゴダが6世紀から10世紀の間に建てられたと言っている。見ての通り、パゴダは今も建て増しが行われているわけだし。

そして、クレアはインレー湖をミャンマーで一番大きな湖と言っている。勘弁してくれよ、クレア。

4. 記述の不一致
クレアは「もっと発見されてないのは(ムカつく)、Hp-Pan and Hpa-Anを含むミャンマーの南地方」と書いている。
ワウ、クレア。本当に二つともあるなら、行ってみたいよ。

5. 金額的な誤り
クレアは、ヤンゴンはバンコクよりも安くつくと考えている。ここへ着くまでを安くすることは、考えなくてもいい。ヴォーグの読者は、ヤンゴンに来る時は、バンコクか他のハブとなる場所へいったん立ち寄るはずだから(訳注:アメリカ・ヨーロッパからヤンゴンへの直行便はない)。

それは置いておいて、ミャンマーへ来た人たちの根強い世評は、思ったより高くつくというものだ。

でもクレアはホテル代について、「バンコクの三ツ星ホテルは、だいたい110ドル以上かかるけど、ヤンゴンの同レベルのホテルは60~70ドル」とホテルについて書いている。

オーケー、たぶんバンコクのいくつかの三ツ星ホテルより安い三ツ星ホテルがヤンゴンにあるんだろう。でも、アゴダでちょっと検索してみると、バンコクで一番安い三ツ星ホテルは、ヤンゴンのそれの半額だった。

また、僕たちは、生活コスト比較サイトを探して、見てみたらバンコクで暮らすのは、ヤンゴンよりも19%安くついていた。

6. 見逃されている点
タウンジーの熱気球祭りを推薦してくれて、ありがとう、クレア。あれは、ミャンマーで一番クールなイベントの一つだもの。でも、どうして「澄んだ夜空の中を熱気球が象り、浮かんだ姿を連ねる」なんて書かなきゃいけなかったの?

クレア!本当に行ったことがあるの? 祭りのクライマックスは、気球から放たれた花火が文字通り夜空を汚すところなんだけど。

いや、君は花火については書きたくなかったのかもしれない。ましてや、それで死人が出たことなんて。
だって、君はミャンマーが本当はどんなところなんて興味がないんだから。君はただ、ミャンマーが発展してなくて、観光化されてないタイって読者に思わせたいだけだから。

でも、ミャンマーは、それだけの場所じゃないんだよ、クレア。

(男目線で偉そうでゴメン)

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2017年1月24日火曜日

Yangon Collectiveに参加してみた

以前、このブログでも記事を書いたYangon Bake Houseが主宰するイベント Yangon Collectiveに先週の土曜日、21日に参加してみました。

一年程で撤退する飲食店が多いヤンゴンで、Yangon Bake Houseが4年以上もソーシャル・ビジネスとして活動を継続し、さらにInyaロード沿いにトレーニング・センターを開設するなど、事業を拡大していることは賞賛に値しますね。



このイベントに参加したきっかけは、私の住んでいるサンチャウン地区で、ハンドメイド・キャンドル・ブランドKOKO Soy Candlesを経営するミャンマー人女性のKhin Shweさんが、自分も参加するからあなたもどう?と誘われたからです。彼女はちゃきちゃきした、非常に頭の回転が速い、ミャンマー人としては珍しいタイプの人です。初めて会って話した時、この人自分の子供が出来たら、ハーバードかスタンフォードかオックスフォードか、とにかくその手のトップクラスの海外の大学にきっと子供を送るだろうなと思いました。

きちんとブランディングしたお洒落なキャンドル製品なので、興味のある方はKOKO Soy CandlesのFacebook Pageをチェックしてみてください。

このイベントの主旨は、小規模事業者やスタートアップのマーケティング支援です。
イベントの開催時間は7:30AMから12:00PMの当日午前中のみ。なので、朝の7:00に会場に着いて設営する必要があります。早朝に起きて、荷物背負って会場に行くまでが、眠くて大変だった。

こんなに朝早くから人が来るのかなと思っていましたが、会場のYangon Bake House Inyaでは8時過ぎから人が少しづつ集まってきました。客層は八割が欧米人、残り二割がミャンマー人も含めたアジア人といった感じです。アジア人はミャンマー人よりも、香港とかシンガポール系のお客さんが多かったです。当日の客数の延べ人数は100~150人くらいでしょうか。参加ブースは15くらいで、物販と食材の販売が半々くらいです。

まあ物は試しと言ったもので、会場全体や他のブースの状況を見てて、こういう商品がミャンマーでは売れるんだなと知ることができました。

こちらはお隣のブースになったKOKO Soy Candlesさん。Khin Shweさん、流暢な英語と社交性の高さを駆使して大活躍していました。


反対側のお隣は、革製品を企画製造販売するMondeさん。この会社のオーナーさんは、日本語話します。最初に隣り合わせになった時、日本語で話しかけられました。革製品は、結構売れていました。ミャンマーでは革製品は珍しいからか。


こちらは、欧米人のデザイナーによるジュエリー製品。この会場内では一番高価な物を販売していましたが、それなりの数のお客さんが買っていました。


人気があったのが、ミャンマー製パスタ。私は自炊しないので、実感がありませんが、こうした食材にも大きな需要があるようです。イベントの最後の方では売り切れてたみたいです。



私の扱っているドレスやバックは、バックが一個売れただけで、売り上げ的にはぱっとしませんでした。ドレスを試着したお客さんは何人かいましたが、好みの柄で自分に合うサイズが見つからなかったようです。欧米人客の体格が、予想以上に大きい。女性客の平均身長が、170cm以上ではないかと思います。この客層に売るなら、サイジングも大きめに調整する必要があることを実感しました。



当日の早起きとか用意が大変でしたが、ミャンマー在住の外国人の消費動向を体感することが出来たので、参加した甲斐がありました。時間が合えば、次回の開催時にも、また参加したいと思います。

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2017年1月9日月曜日

【厳選】ヤンゴンのカオサン、サンチャウンで行くべき五つのスポット

ヤンゴンのサンチャウン区(Township)に住んで5年になります。
5年の間に3回引っ越しましたが、現在住んでいる住居も含めて、ここ4年はサンチャウンの目抜き通りのサンチャウン通りに住んでいます。
ここ1、2年の間にサンチャウンもずいぶん変わったなと感じています。
5年前は通りで外国人の姿を見ることは少なかったのですが、今では外国人に人気の居住区になったため、歩いていて外国人を見ないことの方が珍しくなりました。
近頃は、ミャンマー在住外国人の情報交換のためのFacebookグループ”Yangon Connection”でも、ルームメイト募集の投稿で、サンチャウン居住希望の条件が付いていることが多くなりました。
サンチャウンが外国人に人気のエリアとなったのは、ダウンタウンよりも空港に近い、ダウンタウンに比較して家賃が割安、ローカル飲食店が多い、シティマートやダゴンショッピングセンターといった大手のスーパーマーケットが複数ある等の理由があげられます。
バンコクにカオサンというタイ在住外国人や旅行者が密集して、賑わっているエリアがありますが、最近とみにサンチャウンがカオサン化してように感じます。
あと5年もすれば、バンコクのカオサンやシュムリアップのバーストリートのような東南アジア屈指の外国人が蝟集する歓楽街になるのではないかと予想しています。

今回は、そんな変化のただ中にあるサンチャウンで、サンチャウンに来たら行くべき五つのスポットをご紹介します。

The rough cut(カフェ&バー)
19 Minn street, Sanchaung Township

2015年9月にサンチャウン通りから入ったMinn通りに開店した、イギリス人のBen White氏とカチン人のMyo Aung氏による共同経営によるカフェ&バー。
サンチャウンは、長い間カフェ不毛の地で、Wifiを使ってPC作業したり、読書に没頭できるカフェが皆無だったのですが、この店が出来てからサンチャウン・ライフがずいぶん快適になりました。
ライブ等のイベントを開催していた頃は、お客さんが店内に入りきれない程賑わっていました。
今のところ周りが住宅街なので、近隣住人の感情を勘案してイベントの開催は中断していますが、もう少し時間が経って周囲に商業施設が増えて制約がなくなれば、サンチャウンの文化発信の中心となるお店となるでしょう。現在でも、アートや文学の愛好者が集うカフェ・ソサエティ的なコミュニティが、このお店を起点として立ち上がりつつあります。
以前は、ほぼドリンクオンリーでしたが、今年に入ってからフードメニューができました。今後は、イングリッシュ・マフィンやサンドイッチを味わいたい方にもお勧めです。




Win Star(ビア・ステーション)
Sanchaung street, Sanchaung Township

サンチャウン在住者なら知らぬ人はないという、超メジャーなビア・ステーションです。
私も午後6時以降は(時には昼から)、ほぼ毎日ここで、ビールを飲んでいます。
サンチャウン通りに面しているため、街や人々の定点観測に最適です。
3年前は韓国人やシンガポール人のようなアジア人が多かったけど、ここ2年で欧米人増えたなとか、ここ半年の間にミャンマー人の女の子だけでビール飲んでいるグループも見るようになったなとか、毎日いると客層や風俗の変化が体感できます。



Jing Hpaw Myay(カチン料理)
No2(B), Kyun Taw Street, Sanchaung Township

ここもサンチャウン居住者には有名なカチン・レストランです。カチン料理は、典型的なミャンマー料理に比べて油分が控えめです。カチン州はミャンマーの北部地帯で、食文化も南部のビルマと異なるため、牛肉料理が充実しています。アジアの山岳民族の特徴として広く見られる、納豆を食べる文化もカチンにはあるので(メニューにも載っています)、日本人には親しみやすいかもしれません。
余談ですが、ここで食事していたら、頼んでないのに一品おまけしてもらったことがあります。
たぶん、The rough cutの共同経営者Myo Aung氏がカチン人なので、あいつカネ持ってないぜみたいな情報がカチン人のネットワークを通して伝わったのではないかとにらんでます。サンチャウンにはカチン人のコミュニティが存在し、カチン人信徒が建設したカチン人のためのパブテスト教会もあります。




太陽旅行社(旅行代理店)
No.7,6th FloorA,Sisone Street,Sanchaung Township Tel:(+95)1-502176

私の数少ないミャンマーでの日本人の友人F氏が経営する旅行代理店です。
ミャンマー歴20年を越えるF氏にお願いすれば、他では経験できないミャンマーでの旅行体験も可能です。ひと味違うミャンマー体験をしたくなったら、この旅行社にお願いしてはいかがでしょう。
ミャンマーの避暑地カローでのトレッキング・ツアーが特に人気です。
その他、ユニークなツアーが盛りだくさんなので、詳しくはこちらのウェッブサイトでご覧ください。

Princess Tailoring Shop(仕立て屋、ブティック) 
No.15A/B Ground Floor, Nyaung Tone Road, Sanchaung Township

職業訓練により、ミャンマーの障がい者の方の社会参加を支援する日本のNGO AAR Japanが運営する仕立て屋さんです。リーズナブルな価格で、ミャンマーの民族衣装のロンジーやエインジーが製作できます。
このサイトの通り、スタイルや価格がメニュー化されているので、安心してオーダーができます。
私が企画しているドレスやバック等の商品もAARさんに縫製をお願いして、このお店で販売しています。
日本のパターン専門会社に発注したパターンを使用した、一般的なミャンマーのクオリティを超えた製品を揃えていますので、サンチャウンに来られた際は手に取ってご覧ください。


 


その他、ランチが人気のローカル店Shwe Yee(No.27, Mahabawga Street, Myaynigone, Sanchaung Township)や最近出来たDiBar等紹介したいお店がありますが、もう5つのスポットを紹介したので次の機会に譲ります。
ヤンゴンでもっとも活気と変化に満ちた街サンチャウンに皆様がいらっしゃることを、サンチャウンの繁栄を願う住人の一人としてお待ちしております。

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2016年1月2日土曜日

サンチャウンに完全ブルックリン仕様のカフェ&バーが出来ていた

新年明けましておめでとうございます。
ミャンマーで過ごす、元日も5回目となりました。
ミャンマー人にとっての新年は、4月の水祭の時期なので、ヤンゴンの街では、特別な年末感や新年感はありません。
ミャンマーの暦では、この時期は休日ではないので、いつも通りに過ごしています。

さて、新年早々驚いたことがあったので、ブログを投稿します。
ミャンマーで難儀なのは、行くお店の選択肢が非常に少ないことです。
休日に読みかけの本を持って、座り心地の良いソファでくつろぎながら読書に没頭できるようなカフェは、非常に少ないです。とりわけ私が住んでいる地域のサンチャウンには、今まで、まったくと言っていい程ありませんでした。
そんなカフェ不毛の地サンチャウンに、もの凄く居心地の良いカフェ&バーがいつの間にか出来ていました。



Facebookページで偶然見て、存在を知ったのですが、サンチャウンの裏通りにこんなブルックリンぽい空間が作られていたことに驚きました。




ラフだけど趣味の良いインテリアや、店主の趣味が反映されたブラック・ミュージック中心のBGMなど、従来のミャンマーのカフェには無かった卓越したセンスです。壁のレンガを剥き出しにした内装は、いま流行のブルックリン風カフェに通じるさりげない格好良さを感じさせます。


店主は、ミャンマー滞在歴5年のイギリス人です。自分の行きたい店が、ミャンマーには無かったので、自ら作ったとのこと。内装もほぼ自分一人で仕上げたようで、この完成度に持って行くには、ずいぶん手が掛かっただろうと思います。
オープンして3ヶ月あまりとのことですが、近所にも関わらず、今まで気が付きませんでした。サンチャウンの居住者でも、あまり行くことがない裏通りの奥まった場所にあるので。
とりあえず、これからのサンチャウンで時間を過ごす時は、このお店に行くことに決めました。今まで、ミャンマーにこんなお店があったらいいなと思っていた理想のカフェが、こんな近所に出来ていたとは、嬉しい驚きです。

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