2017年10月13日金曜日

【ネタバレ】ミャンマーでの繁盛店の作り方

ミャンマーに進出した日本食レストランの撤退が相次いでいるとの情報をFacebookの誰かの投稿で読みました。私はまったくと言っていいほど行かないので事情は分かりません。
ただ、それはそうだろうなとは思います。
ミャンマーに住む日本人の数は推定3,000~4000人です。そのうち日本食レストランに行く層は、本社から派遣された駐在員や政府機関の職員などの約10%(300~400 人)です。
残りの90%のNGO勤務者、現地採用者、ローカル企業勤務者、自営業者などは、ローカル・レストランに比べて割高感があること、日系企業の駐在員社会から距離をおきたいなどの理由で、ミャンマーの日本食レストランには行かないことが多いです。現地で、日本人あるいは日本人駐在員向けのビジネスを営む自営の在緬日本人は別として。
ミャンマーで日本人にのみアピールするお店を作っても、そもそも全体のパイが小さいので、経営が成り立たないのは当然ではないかと思います。
ミャンマーでレストランを作るなら、日本食レストランを作るのではなく、従来ないタイプの清潔でヘルシーなミャンマー料理を提供する、リーズナブルで洗練されたレストランを作った方が良いのではないかと数年前から思っていました。
実際、3年前にできたイギリス帰りのミャンマー人が創業したRangoon Tea Houseは、現在、ミャンマー屈指の人気カフェ・レストランになっています。

ミャンマー在住日本人は、日本人と日本語を話す少数のミャンマー人から成り立つ日本語圏の中でのみ活動している人々が大部分で、英語を話すミャンマー人、アジア人、欧米人社会との交流が基本的にありません。そのため、日本語圏のみにマーケティングしても、日本語圏の外へ情報が広がりません。

以前の投稿、ミャンマーの英語圏と日本語圏の市場規模の違いを考えたで書いたように、ミャンマーの日本語圏と英語圏の市場規模は、10倍くらいあります(推定値です)。
英語を話すミャンマー人は、海外で高等教育を受けた富裕層とかなり重なります。
大企業のように、ミャンマー全体の市場を対象としたマスプロダクトを販売する体力がない中小企業や個人は、この層にターゲティングするのが妥当だと思います。

ミャンマーに進出した多くの日本人が日本語圏の市場のみをターゲットとしている今の状況は、すでに椅子の席が埋まっているのに、多くの人たちが椅子取りゲームでぐるぐる走り回って、ない椅子を取り合っているように見えます。

独立してから約一年間、ミャンマーで英語圏向けのマーケティングをやってみて、ある程度、市場環境とノウハウが見えてきました。
個人的な興味とこのノウハウを切り売りできないかなという思惑もあったので、簡単なレポートを作ってみました。ミャンマーの外資系飲食店のFacebookページを比較すると、傾向が思ったよりはっきり出ています。詳細は、下記のレポートをご覧ください。


著作権フリーとしますので、ご自由にお使いください。
これからミャンマーに進出を検討している日系の中小企業や個人は、この情報を前提とした方が良いかもしれません。ただし、私の視点から見た分析であることをお断りしておきます。

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