ミャンマーには、旅行者や外国人が欲しくなる、気の利いたお土産や商品がなかなかないと言われていますが、土産物屋のTシャツに関してもそれは当て嵌まります。
街を歩いていると、現地企業がプロモーション用に制作したと思しきTシャツを建設労働者が着ていて、たまに、それがすごく恰好良かったりする時がありますが、商店で買える物で洗練されたミャンマー産のものはほとんどありません。
その国らしいテイストが入いりつつも、普段使いできるデザインのTシャツは、観光客にも需要が高いはずですが。
昔から、チェ・ゲバラやボブ・マーリー的に、アウン・サン将軍のグラフィックをプリントしたTシャツがあれば良いのにと思っていました。
ミャンマー人にとってアウン・サン将軍は、キューバ人にとってゲバラ、ジャマイカ人にとってマーリーに匹敵する建国の英雄ですから。
時々、Tシャツプリント店の店先などで、アウン・サン将軍がプリントされた見本は見かけますが、観光客向けの商品としては見たことがありません。
待っていても誰も作ってくれそうもないので、自分でプリント用のグラフィックをいくつか試しに作ってみました。
カラーバリエーション の豊富な無地のTシャツを売っているお店と、小ロットでTシャツのプリントを請負ってくれる業者をご存知の方がいればお知らせください。
条件が合えば商品化して、販売するかもしれません。
ミャンマーらしいテイストのクールなTシャツが
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2017年12月27日水曜日
2017年12月22日金曜日
ミャンマーで読むべき雑誌(2)〜POSH
前稿に引き続き、ミャンマーで読むべき雑誌についての記事です。
今回は、ファッション・グラビア誌の『POSH』を紹介します。
ファッション雑誌自体は、ミャンマーにも数多くありますが、他の雑誌に比べてこの雑誌は、アートディレクションもスタイリングも、ずば抜けて独創的で、アイディアがよく練られています。
他のファッション雑誌は、『VOGUE』等のグラビアをミャンマー流に安易に翻案して、たいていの場合、おかしなところに着地していますが、この『POSH』については、ミャンマー流の新たな美意識の提案をするという意思が、誌面から伝わってきます。
この雑誌は季刊で、年四回の発刊ですが、新刊が出るたびにヤンゴンの本屋を探し回っています。私が普段行くシティマート内の大手書店には置いていないので、ヤンゴン内の独立系の本屋を巡り歩いて、探すことになります。たぶん大手流通の配本系列に入っていないのだと推測します。ミャンマーの書籍の取次ぎや流通・配本のシステムについてがどうなっているのかは知りませんが。
他のミャンマーのファッション雑誌が『VOGUE』等のグラビアを表層的に模倣しているのと比較して、先行する表現手法をかなり研究して、ミャンマー流に昇華するための工夫が随所に伺えます。
ハイファッションと日常風景の共存という手法も、今ではモード雑誌で一般的ですが、ミャンマーで上手く使われることは珍しいです。
CGを利用したグラビア・ページも、ミャンマーらしいグラフィックのエフェクトが効果的です。
スタイリングのクレジットを見ると、タイ人らしき名前が多いので、おそらくタイ人や他の東南アジア人のスタッフが、クリエーションに関わっているのではないかと推測します。
近代化が先行するタイなどのASEAN諸国では、欧米のファッションが浸透して、日常的な場面で民族衣装を着る伝統が途絶えているため、民族衣装の文化が今なお残るミャンマーで、西欧とは異なる東南アジア的な美意識の確立や、伝統的な民族衣装を現代化するという志を持ったクリエイターが、他の東南アジア諸国からも参加しているのかもしれません。
ミャンマー的な色彩感覚を生かしながら、民族衣装をモダナイズすることを意図したと思われるページ。こうした方向性で、今後、ミャンマーのファッショが進化すると、外国人にとっても魅力的な国になると思います。
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今回は、ファッション・グラビア誌の『POSH』を紹介します。
ファッション雑誌自体は、ミャンマーにも数多くありますが、他の雑誌に比べてこの雑誌は、アートディレクションもスタイリングも、ずば抜けて独創的で、アイディアがよく練られています。
他のファッション雑誌は、『VOGUE』等のグラビアをミャンマー流に安易に翻案して、たいていの場合、おかしなところに着地していますが、この『POSH』については、ミャンマー流の新たな美意識の提案をするという意思が、誌面から伝わってきます。
この雑誌は季刊で、年四回の発刊ですが、新刊が出るたびにヤンゴンの本屋を探し回っています。私が普段行くシティマート内の大手書店には置いていないので、ヤンゴン内の独立系の本屋を巡り歩いて、探すことになります。たぶん大手流通の配本系列に入っていないのだと推測します。ミャンマーの書籍の取次ぎや流通・配本のシステムについてがどうなっているのかは知りませんが。
他のミャンマーのファッション雑誌が『VOGUE』等のグラビアを表層的に模倣しているのと比較して、先行する表現手法をかなり研究して、ミャンマー流に昇華するための工夫が随所に伺えます。
アーヴィング・ペン風のモノクロ写真
元ネタはコレ? ファッション写真の大御所アーヴィング・ペンによる有名なショット
上のビッグショルダーのドレスは、今、パリコレで最も旬なデザイナー、デムナ・ヴァザリアの作品にインスパイアされたのか?
ハイファッションと日常風景の共存という手法も、今ではモード雑誌で一般的ですが、ミャンマーで上手く使われることは珍しいです。
CGを利用したグラビア・ページも、ミャンマーらしいグラフィックのエフェクトが効果的です。
このページを制作したのは、おそらくイギリスでCGを学んだミャンマー人。
スタイリングのクレジットを見ると、タイ人らしき名前が多いので、おそらくタイ人や他の東南アジア人のスタッフが、クリエーションに関わっているのではないかと推測します。
近代化が先行するタイなどのASEAN諸国では、欧米のファッションが浸透して、日常的な場面で民族衣装を着る伝統が途絶えているため、民族衣装の文化が今なお残るミャンマーで、西欧とは異なる東南アジア的な美意識の確立や、伝統的な民族衣装を現代化するという志を持ったクリエイターが、他の東南アジア諸国からも参加しているのかもしれません。
ミャンマー的な色彩感覚を生かしながら、民族衣装をモダナイズすることを意図したと思われるページ。こうした方向性で、今後、ミャンマーのファッショが進化すると、外国人にとっても魅力的な国になると思います。
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ミャンマー ヤンゴン
2017年12月20日水曜日
ミャンマーで読むべき雑誌(1)〜Myanmore magazine
私は、本フェチであると共に雑誌ジャンキーなので、何か面白い雑誌がないかと、常に本屋を徘徊しています。
これまでも、中学生の時は『ミュージック・マガジン』『POPEYE』、高校生の時は『宝島』『rocking' on』など、その時代ならではの旬な情報を発信する勢いのある雑誌に惹かれてきました。
ミャンマーに移住してからは、そうした雑誌になかなか巡り会えなかったのですが、ここ一年程前から新刊が出るたびに探す雑誌が出てきました。
そのような雑誌は今のところ2誌ですが、今回はそのひとつの『Myanmore magazine』を紹介します。
この雑誌はフリーペーパーですが、アート・ディレクションがしっかりしていて、ヴィジュアルの完成度が高いです。ミャンマーの市販の雑誌でも、このレベルのヴィジュアルのものはなかなかありません。
内容もミャンマーの新しいカルチャーを紹介した記事が含まれていて、この地の新しい文化動向を知るソースのひとつとして使えます。
最新号では、ミャンマーで有名なゲイのファッション・デザイナー、Pauk Pauk氏のロング・インタビューが掲載されていました。
ミャンマー・セレブ御用達のデザイナーであると同時に、テレビスターであるという、ミャンマーのマツコ・デラックスのような立ち位置の有名人のようです。
インタビュー読むと、この人なかなか苦労人です。
ゲイだったため学校ではイジメに遭い、ルビーを扱っていた実家の家業が傾いたため、大学進学を諦め、モゴクからヤンゴンに出てきています。ヤンゴンでは、映画産業に潜り込みヘアメイクとして働きながら、実家の弟と妹を経済的に援助しています。
映画界でヘアメイク・アーティストとして頭角を現した後、ウェディングドレスのデザイナーとしてマンダレーで経済的に成功しています。
イタリアでファッションの勉強ができる機会を得ると、マンダレーの事業を人に譲り、単身ミラノへ向かっています。
「彼女」がイタリアに着いた時の感慨は、次のように描かれています。
正直に言って、写真を見る限り彼女のデザインセンスは微妙なのですが(少なくとも私からすると)、独力で今の地位と立場を築き上げたのは立派としか言いようがありません。
このインタビューを読んでいる時、ルー・リードが歌った「ワイルドサイドを歩け」が脳内で鳴っていました。こんな歌詞の曲です。
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これまでも、中学生の時は『ミュージック・マガジン』『POPEYE』、高校生の時は『宝島』『rocking' on』など、その時代ならではの旬な情報を発信する勢いのある雑誌に惹かれてきました。
ミャンマーに移住してからは、そうした雑誌になかなか巡り会えなかったのですが、ここ一年程前から新刊が出るたびに探す雑誌が出てきました。
そのような雑誌は今のところ2誌ですが、今回はそのひとつの『Myanmore magazine』を紹介します。
この雑誌はフリーペーパーですが、アート・ディレクションがしっかりしていて、ヴィジュアルの完成度が高いです。ミャンマーの市販の雑誌でも、このレベルのヴィジュアルのものはなかなかありません。
内容もミャンマーの新しいカルチャーを紹介した記事が含まれていて、この地の新しい文化動向を知るソースのひとつとして使えます。
最新号では、ミャンマーで有名なゲイのファッション・デザイナー、Pauk Pauk氏のロング・インタビューが掲載されていました。
ミャンマー・セレブ御用達のデザイナーであると同時に、テレビスターであるという、ミャンマーのマツコ・デラックスのような立ち位置の有名人のようです。
インタビュー読むと、この人なかなか苦労人です。
ゲイだったため学校ではイジメに遭い、ルビーを扱っていた実家の家業が傾いたため、大学進学を諦め、モゴクからヤンゴンに出てきています。ヤンゴンでは、映画産業に潜り込みヘアメイクとして働きながら、実家の弟と妹を経済的に援助しています。
映画界でヘアメイク・アーティストとして頭角を現した後、ウェディングドレスのデザイナーとしてマンダレーで経済的に成功しています。
イタリアでファッションの勉強ができる機会を得ると、マンダレーの事業を人に譲り、単身ミラノへ向かっています。
「彼女」がイタリアに着いた時の感慨は、次のように描かれています。
彼女がミラノに着いたとき、すべてのタクシーがストライキに入っていた。そのため、スーツケースを持って地下鉄を昇り降りするはめになった。ぐったりしてベンチに座った彼女の前に、カフェやホームウェアの店やブティックがあった。彼女の目は、アルマーニの看板に吸い寄せられた。ミャンマーでは、世界的な評価基準の中で自分がどの位置にいるかを考える人は少なく、ミャンマー国内の序列でしか物が見れない人がほとんどなので、こうした感覚の持ち主は珍しいです。
「お前はミャンマーでは有名かもしれないけど」
彼女はその時の思いを振り返る。
「ビジネスマンでもあり、起業家でもあり、アーティストでもある彼と比べてごらんなさい。お前は何者でもないわ」
彼女の目は、天井の一点を見つめている。
「最初に気がついたのは、私は何者でもないってこと」
正直に言って、写真を見る限り彼女のデザインセンスは微妙なのですが(少なくとも私からすると)、独力で今の地位と立場を築き上げたのは立派としか言いようがありません。
このインタビューを読んでいる時、ルー・リードが歌った「ワイルドサイドを歩け」が脳内で鳴っていました。こんな歌詞の曲です。
"Holly" came from Miami, F.L.A.名盤「トランスフォーマー」に収められています。未聴の方は是非聴いてみてください。いい曲がたくさんあるので、できればアルバム単位で聴くことをお勧めします。なお、アルバムのプロデューサーは、デヴィッド・ボウイです。
Hitch-hiked her way across the USA
「ホリー」は、フロリダ州のマイアミから N.Y.に出てきた
ヒッチハイクで 彼女はアメリカを横断した
Plucked her eyebrows on the way
Shaved her legs and then he was a she
道すがら 眉毛を抜いて
すね毛を剃って 彼はいまの「彼女」になった
She says, Hey babe
Take a walk on the wild side
Said, Hey honey Take a walk on the wild side
彼女は言う、ねぇ、坊や
ワイルドサイドを歩きましょうよ
ハニー、危ない方を行きましょうよ
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ミャンマーの雑貨・ファッション
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ミャンマー ヤンゴン
2017年12月17日日曜日
シャン州産のコットンを使った新ドレスが入荷しました
シャン州産の染布を使った、新ラインのドレス2着が完成しました。
ミャンマーの生地にしては、渋めの染色が新鮮です。
生地の模様のユニークさを最大限に生かすため、両者ともスクエアタイプのデザインを採用しました。
まずはスクエアドレス。
縫製パターンは平面的な四角形ですが、体を入れると独特な立体的なシルエットが生まれます。着る人の体型を選ばない汎用性の高いデザインです。
次はフレンチスリーブ・ドレス。
既成のロンジー用生地を使ったフレンチスリーブ・タイプのワンピースは前からありましたが、既製品は生地のサイズが決まっているため採用するデザインに制約がありました。
今回はヤード単位で生地の購入ができるため、要尺を長くとった、ゆったり目のデザインにしています。
ミャンマー北部地方で、毛布として使われている布で作ったトートバッグの新色も入荷しました。インナーにナイロンを貼っているため、ミャンマーの過酷な環境での使用に耐えうる耐久性と防水性を備えています。スマホや財布がぴったり収納できるように、内側のポケットには仕切りを入れています。
いずれの商品も日本のNGO AAR Japanさんが運営しているテイラー Princess Tailoring Shopでご覧になれます。
Princess Tailoring Shop 【No.8 Ground Floor, Nyaung Tone Road, Sanchaung Township, Yangon (レストラン喜洋洋の二軒左隣)】
パーティ・シーズン到来!
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ミャンマーの生地にしては、渋めの染色が新鮮です。
生地の模様のユニークさを最大限に生かすため、両者ともスクエアタイプのデザインを採用しました。
まずはスクエアドレス。
縫製パターンは平面的な四角形ですが、体を入れると独特な立体的なシルエットが生まれます。着る人の体型を選ばない汎用性の高いデザインです。
次はフレンチスリーブ・ドレス。
既成のロンジー用生地を使ったフレンチスリーブ・タイプのワンピースは前からありましたが、既製品は生地のサイズが決まっているため採用するデザインに制約がありました。
今回はヤード単位で生地の購入ができるため、要尺を長くとった、ゆったり目のデザインにしています。
ミャンマー北部地方で、毛布として使われている布で作ったトートバッグの新色も入荷しました。インナーにナイロンを貼っているため、ミャンマーの過酷な環境での使用に耐えうる耐久性と防水性を備えています。スマホや財布がぴったり収納できるように、内側のポケットには仕切りを入れています。
いずれの商品も日本のNGO AAR Japanさんが運営しているテイラー Princess Tailoring Shopでご覧になれます。
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ミャンマー ヤンゴン
2017年12月14日木曜日
【12月17日(日)】日本語通訳付きで注文服が作れます【Princess Tailoring Shop】
12月17日(日)10:00~12:30の間、日本のNGO AAR Japanさんが運営するテイラー・ショップのPrincess Tailoring Shopに、日本語通訳ボランティアのLさんが入ります。
ロンジーやワンピースなどのオーダーメイドの服をミャンマーで作ってみたいけれど、言葉の壁でためらっていた方は、これを機会に作ってみてはいかがでしょう?
ミャンマーの素材を使用して作った、店舗で販売している既製服をご参考のため掲載します。
Princess Tailoring Shop 【No.8 Ground Floor, Nyaung Tone Road, Sanchaung Township, Yangon (レストラン喜洋洋の二軒左隣)】
クリスマスも近いし、新しい服で
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ロンジーやワンピースなどのオーダーメイドの服をミャンマーで作ってみたいけれど、言葉の壁でためらっていた方は、これを機会に作ってみてはいかがでしょう?
ミャンマーの素材を使用して作った、店舗で販売している既製服をご参考のため掲載します。
ロンジー生地を使用したワンピース
男性用ロンジー生地を使用したワイドパンツ
男性用ロンジー生地を使用したブラウス
シャン州産のコットンを使用したワンピース
Princess Tailoring Shop 【No.8 Ground Floor, Nyaung Tone Road, Sanchaung Township, Yangon (レストラン喜洋洋の二軒左隣)】
クリスマスも近いし、新しい服で
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ミャンマー ヤンゴン
2017年12月11日月曜日
【ポエム】一杯のカプチーノ【実話】
ヤンゴンのカフェで 一杯のカプチーノを頼んだ
ただの なんのへんてつもない 一杯のカプチーノ
一杯目のカプチーノがやってきた
三分の一くらいがこぼれていて ソーサーがべとべとだった
おいおい ぼくが飲みたいのは ただの一杯のカプチーノなんだ
運ぶ途中でこぼされて 三分の二になったカプチーノじゃなくて
二杯目のカプチーノがやってきた
前のカプチーノを紙コップに移しただけで ぬるかった
ねえねえ ぼくが飲みたいのは ただの一杯のカプチーノなんだ
エスプレッソとミルクがまぜこぜになった コーヒー牛乳じゃなくて
三杯目のカプチーノがやってきた
なぜだか砂糖がたっぷり入っていて 甘かった
やれやれ ぼくが飲みたいのは ただの一杯のカプチーノなんだ
砂糖漬けでコーヒーの味がしなくなった 飲み物じゃなくて
四杯目のカプチーノがやってきた
こんどは こぼれていなかった 砂糖も入っていなかった
そうそう ぼくが飲みたかったのは ただの一杯のカプチーノなんだ
エスプレッソの上にスチームミルクがのった あたりまえのカプチーノ
ヤンゴンのカフェで 一杯のカプチーノを飲んだ
ただの なんのへんてつもない 一杯のカプチーノ
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ただの なんのへんてつもない 一杯のカプチーノ
一杯目のカプチーノがやってきた
三分の一くらいがこぼれていて ソーサーがべとべとだった
おいおい ぼくが飲みたいのは ただの一杯のカプチーノなんだ
運ぶ途中でこぼされて 三分の二になったカプチーノじゃなくて
二杯目のカプチーノがやってきた
前のカプチーノを紙コップに移しただけで ぬるかった
ねえねえ ぼくが飲みたいのは ただの一杯のカプチーノなんだ
エスプレッソとミルクがまぜこぜになった コーヒー牛乳じゃなくて
三杯目のカプチーノがやってきた
なぜだか砂糖がたっぷり入っていて 甘かった
やれやれ ぼくが飲みたいのは ただの一杯のカプチーノなんだ
砂糖漬けでコーヒーの味がしなくなった 飲み物じゃなくて
四杯目のカプチーノがやってきた
こんどは こぼれていなかった 砂糖も入っていなかった
そうそう ぼくが飲みたかったのは ただの一杯のカプチーノなんだ
エスプレッソの上にスチームミルクがのった あたりまえのカプチーノ
ヤンゴンのカフェで 一杯のカプチーノを飲んだ
ただの なんのへんてつもない 一杯のカプチーノ
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ミャンマー ヤンゴン
2017年12月4日月曜日
【第二回】読書会開催しました
第二回の読書会を12月3日にサンチャウンで開催しました。
今回の課題図書は、『仏教思想のゼロポイント』でした。
ミャンマーの僧院で修行を続けている日本人の仏教研究者、魚川祐司氏の著作です。
参加者の人からは、日本人から見た、上座部仏教の特異さを指摘する意見が目立ちました。
たとえば、釈迦が偈(詩)を唱えたことへの返礼として、富裕な商人が粥を与えた時に、偈の対価は受け取れない、すなわち労働の報酬は受け取れないとして、もらった粥を捨てさせています。仏教の修行者は、労働も生殖も禁じられているからです。「働かざるもの、食うべからず」的な思考が身に付いている日本人(東アジア人)からすると、なかなか理解し難いものがあります。
こうした「世の流れに逆らうもの」としての仏教の教えに対する不可思議さについて、各々語り合いました。なぜ、多くのミャンマー人が、解脱して涅槃を目指すのかの理由については、我々とミャンマー人(南アジア人)の人生に対する時間軸の違いが話題に上がりました。来世での人生とか転生輪廻が、ネタでも物語でもなく、厳然たる事実としてミャンマー人には認識されています。今生だけを考えるのではなく、より良い来世を得るために、功徳や布施を行うわけですね。
過去に、魚住氏の著作をネタに記事を書いたことがあるので、本書の成り立ちにご興味があればお読みください。
今回は課題図書の感想の他に、年末企画として「私の洋楽この一枚」もテーマとしました。
自分の人生に影響を与えた洋楽のアルバムを参加者の方から紹介してもらいました。
Yさんのこの一枚は、Bon Iverの1st。私は聴いたことがありません。全曲名曲だそうです。今度、聴いてみます。
Nさんのこの一枚は、ジャネット・ジャクソン。これを聴いて、ダンスとヴォーカルレッスンをはじめたそうです。
私のこの一枚は、IAN DURYの2nd。聴いた当時は、パンク/ニューウェーブのバンドとして捉えていましたが、このアルバムの中に、その後に出会って好きになった音楽ージャズ、R&B、ファンクなどーがすべて詰まっているから。
次回、第三回の課題図書は、サマセット・モームの短編集『雨・赤毛』です。ミャンマーに縁のあった作家としてよく話題になるのは、ジョージ・オーウェル、キップリング、サマセット・モームの三人ですが、ネットもLCCもない時代、世界は広く、地上に未知と驚きが充ちていた時代に、南国に渡ったヨーロッパ人の当惑と混乱が描かれているモームの作品をピックアップしました。
第三回は、来年一月下旬か二月上旬の開催予定です。 参加希望の方は、本ブログの プロフィール > お問い合わせ > メールをクリックして、ご連絡ください。開催場所等をお知らせします。では、皆様の参加希望をお待ちしております。
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今回の課題図書は、『仏教思想のゼロポイント』でした。
ミャンマーの僧院で修行を続けている日本人の仏教研究者、魚川祐司氏の著作です。
参加者の人からは、日本人から見た、上座部仏教の特異さを指摘する意見が目立ちました。
たとえば、釈迦が偈(詩)を唱えたことへの返礼として、富裕な商人が粥を与えた時に、偈の対価は受け取れない、すなわち労働の報酬は受け取れないとして、もらった粥を捨てさせています。仏教の修行者は、労働も生殖も禁じられているからです。「働かざるもの、食うべからず」的な思考が身に付いている日本人(東アジア人)からすると、なかなか理解し難いものがあります。
こうした「世の流れに逆らうもの」としての仏教の教えに対する不可思議さについて、各々語り合いました。なぜ、多くのミャンマー人が、解脱して涅槃を目指すのかの理由については、我々とミャンマー人(南アジア人)の人生に対する時間軸の違いが話題に上がりました。来世での人生とか転生輪廻が、ネタでも物語でもなく、厳然たる事実としてミャンマー人には認識されています。今生だけを考えるのではなく、より良い来世を得るために、功徳や布施を行うわけですね。
過去に、魚住氏の著作をネタに記事を書いたことがあるので、本書の成り立ちにご興味があればお読みください。
今回は課題図書の感想の他に、年末企画として「私の洋楽この一枚」もテーマとしました。
自分の人生に影響を与えた洋楽のアルバムを参加者の方から紹介してもらいました。
Yさんのこの一枚は、Bon Iverの1st。私は聴いたことがありません。全曲名曲だそうです。今度、聴いてみます。
Nさんのこの一枚は、ジャネット・ジャクソン。これを聴いて、ダンスとヴォーカルレッスンをはじめたそうです。
私のこの一枚は、IAN DURYの2nd。聴いた当時は、パンク/ニューウェーブのバンドとして捉えていましたが、このアルバムの中に、その後に出会って好きになった音楽ージャズ、R&B、ファンクなどーがすべて詰まっているから。
次回、第三回の課題図書は、サマセット・モームの短編集『雨・赤毛』です。ミャンマーに縁のあった作家としてよく話題になるのは、ジョージ・オーウェル、キップリング、サマセット・モームの三人ですが、ネットもLCCもない時代、世界は広く、地上に未知と驚きが充ちていた時代に、南国に渡ったヨーロッパ人の当惑と混乱が描かれているモームの作品をピックアップしました。
第三回は、来年一月下旬か二月上旬の開催予定です。 参加希望の方は、本ブログの プロフィール > お問い合わせ > メールをクリックして、ご連絡ください。開催場所等をお知らせします。では、皆様の参加希望をお待ちしております。
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