2018年3月4日日曜日

ヤンゴンで今いちばん居心地の良いカフェ〜Bodhi Nava café

昨年、惜しまれながら閉店したサンチャウンのカフェThe Rough Cutの共同経営者だったイギリス人のBが、新たなカフェ&ホステルを開業しました。
店名はBodhi Navaです。菩提樹とバーリ語で9を意味する語の組み合わせです。両者とも仏陀の逸話の中で、平穏と幸福のシンボルであることから、この店名が採られました。

エントランスは、私がバンコクに行ったときに通っている、Blue Dye Cafeにも似た、大きな窓を特徴とする開放的な作りです。




一階がカフェとなっています。
店内は、天井が高く、白を基調としたインテリアと相まって開放感があります。




お客さんは、みんな思い思いにPC作業したり、読書したりしています。こういう一人でまったりと自分の時間を過ごせる場所がミャンマーには少ないので、貴重です。

二階はホステルになる予定です。現在、政府からの認可待ちです。今までのミャンマーの宿泊施設にはない、清潔感と洗練を両立させた施設になりそうです。

こちらは個室


相部屋のドミトリー




シャワールームとトイレは共同です

住所は、Bahan Street 2, Yangonです。
私はU Htaung Boロードから行こうとして、通りからBahan Street 2に繋がる横道を探せずに、30分あまり周囲を歩き回りました。 Bahanロードから直接Bahan Street 2に入った方が迷わないと思います。


それから最後に注意点を。
小ウサギが足元をウロウロしているので、踏みつけないように。


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2018年3月3日土曜日

ヤンゴン・フォト・フェスティバル2018に行ってきた

2月18日から3月4日の間、ヤンゴン・フォト・フェスティバルが開催されています。今回で第10回のようです。主催はミャンマーのドイツ文化センター的な組織、Goethe Institut Myanmarです。 会場は、ミャンマーの元省庁庁舎、Maha Bandula公園、Institut Français de Birmanie、ダウンタウンのギャラリーの3か所で開催されています。
先日、ダウンタウンに行ったついでに、元省庁庁舎とMaha Bandula公園の展示を見ました。
まずは、元省庁庁舎。ここは改修工事中で普段は立ち入り禁止で、イベント開催時以外は閉鎖されています。




50年以上前の昔日のビルマ時代の肖像写真やスナップが数多く展示されていました。





これは1920年代のものと思しき写真。当時のビルマのエリートや富裕層が、植民者のイギリスの文化に大きな影響を受けていたことが窺えます。



まんま、映画『炎のランナー』の雰囲気です。『炎のランナー』は1924年のパリ・オリンピックに出場するイギリス代表の陸上選手の若者の群像劇です。この映画のコスチュームは、当時の英国パブリック・スクールの若者のファッションの引用元として、多くのブランドやコレクションで利用されています。


ヴァンゲリスのサウンドトラックでも有名な映画ですが、当時の英国のパブリック・スクールの雰囲気やファッションが映像で忠実に再現されているので、未見の方にはお勧めします。


年配のご婦人が会場のカタログを熱心に見ていました。ご自分の若き日を回想されていたのでしょうか。


こちらは60年代、70年代の写真。ミャンマーではカラー写真が一般化するのは80年代以降だったとのこと。1962年に施行されたビルマ式社会主義の影響が色濃くなる前の、ビルマが東南アジア屈指の先進国だった時代の記録です。



こちらはMaha Bandula公園での展示です。ミャンマー人写真家、2017年に受賞した報道写真、他のコンテポラリー・アート写真等のコーナーに分かれています。




何かミャンマー人の人びとはあまり展示に興味がないようで、作品を見ているのは少数の外国人でした。

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2018年3月1日木曜日

全ミャンマーが沸いた〜ミャンマーの国民的英雄Aung Hla Nsangが勝利

先週の金曜日、シンガポールを拠点に展開している総合格闘技団体『ONE Championship』(通称ONE)の興行がミャンマーで開催されました。メイン・イベントは、ライトヘビー級のタイトルマッチで、ミャンマー人のONEミドル級王者アウン・ラ・エヌサンとアレッシャンドリ・マシャドというブラジル人選手との対戦です。

ミャンマーに住んでいる人なら知っていますが、総合格闘家の アウン・ラ・エヌサンはミャンマーの国民的英雄です。ミャンマーの格闘技、ラウエイの選手は地方出身者が多く、70年代の日本のボクサー、ガッツ石松とか、輪島を連想させるような、典型的な農村顔の選手が多いのですが、この人はミャンマー北部地方のカチン出身ですが、都会的で、他のミャンマー人格闘家とは違った印象を与えます。
アメリカの大学に留学中にブラジリアン柔術に出会って、格闘家を目指し、その後、アメリカを拠点に選手として活動しています。叩き上げの農村出身者が多い、他のミャンマー人格闘家とは、かなり異なるバックグランドの持ち主です。
テレビで家族と過ごしている映像を見たことがありますが、ミャンマーでは珍しい中産階級的な雰囲気の家族でした。ミャンマーで、子息をアメリカに留学させることができるのは、通常富裕層なのですが、彼の実家の家業が何かということまでは知りません。

ミャンマーで一番モードな雑誌『POSH』の今月号にも、彼の記事が掲載されています。『POSH』は日本の雑誌に例えれば『Numero TOKYO』とか『GINZA』に該当するバリバリのハイ・ファッション雑誌です。ドルガバ、ヴァレンチノ、トム・フォードといった欧米のハイ・ブランドの広告が載っている、謎の雑誌でもあります。ミャンマーには、そんなブランドのショップはありませんから。




こんな激オシャレなファッション雑誌に特集されることからも、彼がいかに幅広い層からの支持を得ていることがうかがえます。だって、『Numero TOKYO』とか『GINZA』とか『VOGUE Japan』に、日本の格闘家のインタビューや特集記事が載ることはあまりないしょう?

そして試合当日は、行きつけのサンチャウン通りのビア・ステーションWin Starはスポーツ・バー状態になっていました。店には大画面テレビを数台設置していますが、アウン・ラ・エヌサンの試合を待つミャンマー人客で、いつもにも増してごった返していました。
試合は1Rの早い時間にアウン・ラ・エヌサンが対戦相手をKOしたのですが、あまりに客が熱狂して、異様に盛り上がっていたため、ちょっと身の危険さえ感じるほどでした。




試合終了後もサンチャウン通りのビアステーションやローカル・カフェで、アウン・ラ・エヌサンの勝利を喜び、雄叫びがいたるところで上がっていました。サッカー・ワールドカップの優勝が決まった時の優勝国の街角風景みたいです。



年に1、2回くらいONEの興行はミャンマーで開催されていて、ミャンマーでの開催時は必ず客が呼べるアウン・ラ・エヌサンの試合が組まれます。会場で観戦するのも良いでしょうが、ローカルのビアステーションでビール飲みながら観るのも一興です。
周囲がごんごん盛り上げっていて、楽しいので、ミャンマーに住んでいる実感を味わいたいなら、次回はローカルのビアステーションで観戦することをお勧めします。

アウン・ラ・エヌサンの試合
次はローカルのビアステーションで
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2018年2月15日木曜日

村上春樹の最新作からミャンマーの変化について考えた

村上春樹の現時点での最新長編『騎士団長殺し』のミャンマー語訳が書店に並んでいました。
原著の日本語版は、「第1部 顕れるイデア編」と「第2部 遷ろうメタファー編」の二巻からなりますが、書店にあったのは一冊だったので、例によってダイジェスト版だろうと、最初は思いました。




だが、裏表紙を見るとイデアとか書いている。


中を開いてみると巻末に、第二部のメタファー編の刊行予告が。


今まで、村上春樹の複数巻の他の著作、『ノルウェイの森』も『ねじまき鳥クロニクル』も『海辺のカフカ』も、ミャンマー語訳はダイジェスト版の一冊であったことからすると、これは大きな変化です。
しかも、最新作の『騎士団長殺し』は未だ英訳が出版されていません。これまでは、概ね英訳版が出てから、おそらく重訳でミャンマー語訳が書店に並んでいました。これほど早いタイミングでミャンマー語訳が出たのは、ミャンマーでも村上春樹が人気作家として認知されている証かもしれません。

実は、エッセイ集の『村上ラヂオ』がミャンマーでロングセラーになっています。
去年の年末辺りから、書店でのベストセラー3位に位置していました。ミャンマーで日本人作家がランクインするのは、たぶんこれが初めてです。


約2ヶ月たった現在でも、 4位に残っています。



韓国、中国、台湾の東アジアで、90年代あたりから村上春樹の著作が広く読まれているのはよく知られています。
一般に後発の中進国の経済成長が進み、都市化が急速に進展した後、ホワイトカラーの中産階級層がそれまでの経済成長一辺倒の価値観に空虚さを感じ始める頃に、都市生活者の内省を描いた村上作品が爆発的に読まれ出すという傾向が指摘されています。
ミャンマーもその段階に入ったということでしょうか。まだ、それには早いという気もしますが。
 お隣のタイでも、正式に版権を取得したものかどうかは知りませんが、村上のほぼ全著作のタイ語訳が出ていますが、ブームになっているとか、よく読まれているという話は聞いたことがありません。
北米、ヨーロッパ、東アジアにおける村上作品の受容についてはよく論じられますが、東南アジアについては、どうなっているのかよく分からないので、この辺りの事情に詳しい方がいれば、お話聞きたいです。

ミャンマー人と村上春樹の作品について、
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2018年2月11日日曜日

【無料企画書付き】サンチャウンにお洒落なコインランドリーができていた

Princess Tailoring ShopもあるNyaung Tone Streetが、いまサンチャウンで最もホットなストリートになりつつあります。




以前この通りにブックカフェができたことは、本ブログに書きましたが、その他にちょっと気の利いたおもちゃ屋も少し前に開店しています。



日本でビザを更新してヤンゴンに帰って来たら、この通りにNeatという店名のお洒落なコインランドリーができていました。




フリーのWifiも備えているので、待ち時間の間にネットも可能です。

そういえば、3年前にヤンゴンでカフェを併設したコミュニティ型のコインランドリーを作ってはどうかという企画書を書いたことがあります。
元ネタはベルギーのWASBARというコインランドリーです。カフェとイベント・スペースとコインランドリーの複合施設のような業態です。


 
そのとき作った企画書を無料で公開するので、もしよろしればご利用ください。
実際にこうしたお店を作ってもらえるとありがたいです。
サンチャウンにこんなコインランドリーができたら、私も通います(笑)。


こんなお店がヤンゴンにあればいいな、
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