2018年3月16日金曜日

なぜミャンマーでは、イケメン外国人と高学歴ミャンマー女子のカップルが少ないのか?

ミャンマーにも、ここ5年程でずいぶん外国人が増えました。5、6年前に近所のビア・ステーションのWin Starで飲んでいる外国人は、ほぼ私一人でしたが、今では常に客の2、3割が外国人です。
そうした変化にも関わらず、ミャンマー人女性と在緬外国人とのカップルを見る機会は、比較的少ないです。私が行ったことがある、近隣の東南アジア諸国、タイやカンボジアでは、街を歩けば何組かは必ず現地女性と外国人のカップルを見たものです。だいたい、外国人の方は、白人のそこそこイケメンが多かったですが。

ミャンマーの富裕層の子女は、お金持ちの順に、一番目はイギリス・アメリカ、次にシンガポール・オーストラリア、三番目が日本へ留学する傾向があります。
一番目と二番目の層の子女は、インターナショナル・スクールに通っているので、高校卒業時点で英語ができるため、日本人に比べて英語圏への留学のハードルは低いです。逆に、日本語のような特殊な言語を習得する必要がある日本への留学は、一般的に富裕層の子女には人気がありません。
ちなみに、政府高官や政商(クロニー)のような、超富裕層の子女は、海外留学をあまりしません。実家があまりに経済的に豊かなので、わざわざ海外で苦労して勉強する気がないのと、海外に行くとミャンマー国内にいる時のように、周囲からチヤホヤされないからではないからでしょう。

そんなわけで、ミャンマーの富裕層の高学歴女子は、英語圏で高等教育を受けているケースが多いのにも関わらず、他の周辺国に比べて、イケメン外国人とミャンマー人高学歴女子のカップルを見る機会が格段に少ないのはなぜか?
今回は、その理由について考えてみました。

理由その一:ミャンマー人富裕層と在緬外国人のミスマッチ
ミャンマーはタイ、シンガポールの近隣諸国と比較して、先進国に本社があるグローバル企業の進出数が格段に少ないです。当然、そうした職場に勤務している外国人も少ないため、安定した収入源を持った在緬外国人の数も限られています。
ミャンマーで増えている外国人の多くは、NGO勤務やインターンだと思われます。両者の金銭感覚や、社会に対す問題意識に相当の乖離があるため、仮に知り合っても交際するまでに至りません。

理由その二:両者の生活圏・活動領域が違う
上にあげた、ミャンマーへのグローバル企業の進出数が少ないということは、富裕なミャンマー人の高学歴層にとって、自身のキャリアに納得の行く職場が少ないことを意味します。 また、こうした層に属する子女は、学校を卒業しても、就職せずに家業を継ぐか、親の支援で起業する傾向にあります。よって、職場で出会うという機会も限られます。
では、オフタイムはどうかと言うと、そもそも両者の食事や遊興に行く場所が基本的に違うので、出会いの場がない。ミャンマー人富裕層子女のよく行くクラブは、入場料が高い割に、インテリアも、選曲もイマイチだと聞きます。私は行かないので、実態は知りませんが。たぶん、先進国の若者が行っても楽しくないので、それほど通うことはないでしょう。だいたい、ミャンマー人富裕層子女は、近い階層同士の同国人で群れて行動する傾向があるので、在緬外国人との接点を持つ人の数は、非常に少ないと思われます。

理由その三:ばあやとか侍女みたいな役割のお供がいる
実は、これが書きたくて本稿を書いています。
富裕層の女の子には、ばあやとか侍女みたいな役割の女性が付いてるケースがあります。最初見た時は、これは例外だろうと思っていましたが、何組か見た今では、これは結構一般的な習俗のような気がしてきました。本当のところは、まだよくわかっていません。
こうした人たちに、富裕層の女の子が荷物持たせたり、着替えを手伝わさせたりするのを見ると、「君、どこの国の中世のお姫様?」と思わず突っ込みを入れたくなります。
華族制などの身分制度が無くなって、70年以上経つ日本のような国で育った者としては、かなり違和感を感じてしまいます。
しかし、こんな役割の人物が常時付いてると、いくら英語が堪能でも、外国人男性との恋愛とか無理だろうなと想像します。なんか、ちょっとでも親密になろうものなら、速攻で親にご注進が届きそうです。
それで、「ならん!ならん!!そんなどんな馬の骨ともわからんNGO勤務の外人なぞ。お前の婿は、ミャンマーxxxグループの御曹司と決まっておる」とか言われそうです。
そういや『ロメオとジュリエット』にも、ジュリエットに従者のばあやが付いていて、この人がエロキャラでした。
「まあ、ジュリエット様たら、こんな時間までお寝坊なさって。もっとも、ご結婚なさったら、旦那様が寝かせてはくれませんからね」みたいな、エロい台詞がたくさんあります。戯曲的に、二人の純愛を引き立たせる役回りなんですが。
だいたい、この手の中世の王子様、王女様の登場するラブストーリーでは、従者とか侍女を身内に引き込んで、反対しそうな親族に話が漏れないように工作するのが常道でした。はっきり覚えてませんが、子供の頃に読んだアーサー王とか、サー・ランスロットとかが登場する騎士物語にも、その種のプロットがあったような気がします。
というか21世紀にもなって、そんな中世的なソリューションが普通に適用できそうなミャンマーの社会システムは、かなり特殊だと思います。

そんなわけで、ミャンマーの富裕層女子と恋愛したい人に私ができるアドバイスは、まずは、お付きのばあやか侍女を味方につけろ、です。

そんなアドバイス、何の役にも立たんわ
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2018年3月11日日曜日

Myanmore主催のパーティに行ってみた

先日の木曜日に、ミャンマーでいちばん良く読まれているフリーペーパー『Myanmore magazine』主催のパーティに行ってきました。
『Myanmore magazine』は月刊で、新しい号が出るたびに、毎月場所を変えて出版パーティを開催しています。
今回は、ダウンタウンのパン・パシフィック・ホテルの屋上が会場でした。
英語で出版されているフリーペーパーなので、ゲストは欧米人が多いだろうと予想していましたが、意外に少なく、むしろミャンマー人の富裕層が主な客層でした。


いつもローカル食堂かビアステーションで飲み食いしている、私からすると随分豪勢な料理が供されていました。パン・パシフィック・ホテルの料理は、かなりレベルが高かったです。アルコールは、ミャンマー・プレミアム・ビールやワインが振る舞われていました。



ホテルの屋上には、フィットネス・ジムとインフィニティ・プールがあります。ここにいるとヤンゴンの地上の喧噪が遠い世界のように感じられます。



たぶん、日本人の参加者は自分たちだけだろうと予想して参加しましたが、他に数人の日本人の姿がありました。ミャンマーでも他国の多くの日本人同様に、海外に住んでいるのにも関わらず、日本人コミュニティに閉じ籠っている人が多いとよく聞きますが、こうした場に身を置いて、現地のマーケット勘を鍛えている人たちがいることを知って、何だかほっとしました。

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2018年3月9日金曜日

ヤンゴンでサブカル女子に会ってきた

ヤンゴンでデザイナーとして独立系のブランドを運営している女の子をFacebookで偶然見つけました。ミャンマー的には、かなりセンスを感じさせるヴィジュアルだったので、私もブランドやっているので、良かったら私のFacebook Pageに「いいね」してねと、こちらからメッセージを送りました。しばらくメッセンジャーでやりとりした後に、情報交換のため会わないかという流れになり、興味半分で会いに行ってきました。
彼女の運営しているのはRAMというブランドです。

会う前に、アップしてる写真を見て、随分サブカル入っているなぁと思っていました。
ちなみに、ミャンマーでサブカル入っている若者は非常に少ないです。何せ50年近く鎖国していた国で、6年前まで他国の文化へのアクセスが限定されていたため、サブカル拗らせる文化的な基盤がありません。たまに、その手のセンスがあるのは、ほぼ海外から帰国したミャンマー人です。
彼女もご多分に漏れず、シンガポールの美大を卒業しています。


サブカル入ったポートレート

看板がないので、相当に迷いつつ彼女の自宅兼事務所にたどり着きました。よく見ていませんが、アウディらしき4WDが車庫にあったので、かなりの富裕層に属するお家だと思います。
家族で住む自宅のワンフロアが事務所として使われていました。縫い子さん4名と事務員1名が従業員として雇われています。



実際に会ってみると、屈託のない良家のお嬢さんで、文化系特有の拗らせて屈折したところはありませんでした。ミャンマーの富裕層の子女のネットワークを通じて、自ブランドの商品を販売しているようです。事務所にあった在庫品の量から推測すると、結構な規模で取引しています。やっぱり、自分のマーケットを独自に持っていると強いですね。
売場や販路を作るのに苦労していると話したら、彼女のネットワークで私の商品も売ってくれるという協業にも繋がりました。

最近の彼女のFacebook Pageでの近影を見ると短髪なので、私が会った時はウィッグを被っていたのでしょう。彼女は、デザイナーと共に自ブランドのモデルも務めています。宣伝写真では、ミャンマーの富裕層の子女らしく、ゴージャス感をこれでもかと演出しています。 実物はきさくなお嬢さんでしたが、写真ではキメキメです。



 
見ていて、誰か思い出すなと思ってましたが、フェイ・ウォンでした。
短髪系アジアンビューティなので、連想したのでしょう。



フェイ・ウォンをご存じない方は、彼女の魅力が炸裂している映画『恋する惑星』をご覧ください。私は、20年以上前に福岡の親不孝通りのミニシアターで観ました。あの辺は、今や風俗街になっています。街の移り変わりも諸行無常ですね。


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2018年3月4日日曜日

ヤンゴンで今いちばん居心地の良いカフェ〜Bodhi Nava café

昨年、惜しまれながら閉店したサンチャウンのカフェThe Rough Cutの共同経営者だったイギリス人のBが、新たなカフェ&ホステルを開業しました。
店名はBodhi Navaです。菩提樹とバーリ語で9を意味する語の組み合わせです。両者とも仏陀の逸話の中で、平穏と幸福のシンボルであることから、この店名が採られました。

エントランスは、私がバンコクに行ったときに通っている、Blue Dye Cafeにも似た、大きな窓を特徴とする開放的な作りです。




一階がカフェとなっています。
店内は、天井が高く、白を基調としたインテリアと相まって開放感があります。




お客さんは、みんな思い思いにPC作業したり、読書したりしています。こういう一人でまったりと自分の時間を過ごせる場所がミャンマーには少ないので、貴重です。

二階はホステルになる予定です。現在、政府からの認可待ちです。今までのミャンマーの宿泊施設にはない、清潔感と洗練を両立させた施設になりそうです。

こちらは個室


相部屋のドミトリー




シャワールームとトイレは共同です

住所は、Bahan Street 2, Yangonです。
私はU Htaung Boロードから行こうとして、通りからBahan Street 2に繋がる横道を探せずに、30分あまり周囲を歩き回りました。 Bahanロードから直接Bahan Street 2に入った方が迷わないと思います。


それから最後に注意点を。
小ウサギが足元をウロウロしているので、踏みつけないように。


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2018年3月3日土曜日

ヤンゴン・フォト・フェスティバル2018に行ってきた

2月18日から3月4日の間、ヤンゴン・フォト・フェスティバルが開催されています。今回で第10回のようです。主催はミャンマーのドイツ文化センター的な組織、Goethe Institut Myanmarです。 会場は、ミャンマーの元省庁庁舎、Maha Bandula公園、Institut Français de Birmanie、ダウンタウンのギャラリーの3か所で開催されています。
先日、ダウンタウンに行ったついでに、元省庁庁舎とMaha Bandula公園の展示を見ました。
まずは、元省庁庁舎。ここは改修工事中で普段は立ち入り禁止で、イベント開催時以外は閉鎖されています。




50年以上前の昔日のビルマ時代の肖像写真やスナップが数多く展示されていました。





これは1920年代のものと思しき写真。当時のビルマのエリートや富裕層が、植民者のイギリスの文化に大きな影響を受けていたことが窺えます。



まんま、映画『炎のランナー』の雰囲気です。『炎のランナー』は1924年のパリ・オリンピックに出場するイギリス代表の陸上選手の若者の群像劇です。この映画のコスチュームは、当時の英国パブリック・スクールの若者のファッションの引用元として、多くのブランドやコレクションで利用されています。


ヴァンゲリスのサウンドトラックでも有名な映画ですが、当時の英国のパブリック・スクールの雰囲気やファッションが映像で忠実に再現されているので、未見の方にはお勧めします。


年配のご婦人が会場のカタログを熱心に見ていました。ご自分の若き日を回想されていたのでしょうか。


こちらは60年代、70年代の写真。ミャンマーではカラー写真が一般化するのは80年代以降だったとのこと。1962年に施行されたビルマ式社会主義の影響が色濃くなる前の、ビルマが東南アジア屈指の先進国だった時代の記録です。



こちらはMaha Bandula公園での展示です。ミャンマー人写真家、2017年に受賞した報道写真、他のコンテポラリー・アート写真等のコーナーに分かれています。




何かミャンマー人の人びとはあまり展示に興味がないようで、作品を見ているのは少数の外国人でした。

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