2017年4月8日土曜日

ミャンマーで自己啓発本を書いてみた

意識高い系の人が、自己啓発本の紹介やそうした本の受け売りみたいなことをブログに書いているのを時々見かけると、そんな薄っぺらい本を読まずに、もっと肚と魂にずしんとくる本をちゃんと読めばいいのにと思います。大きなお世話でしょうけど。
私が考える肚と魂にずしんとくる本というのは、たとえば、『カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)』とか『白鯨 上 (岩波文庫)』のような古典とか、準古典なら『百年の孤独 (Obra de Garc´ia M´arquez)』とか『夜の果てへの旅〈上〉 (中公文庫)』とか、現代の作品ならスティーブ・エリクソンの『黒い時計の旅 (白水uブックス)』とかロベルト・ポラーニョの『2666』のような本です。白状すると『夜の果ての旅』は20年以上積ん読していて、読んでませんけど。
身も蓋もないことを言ってしまえば、世界を変えるようなブレークスルーを引き起こすような、巨大な才能と運と根気に恵まれた人物は遅くとも35歳くらいまでに、大きな成功を治めているはずなので、天賦の才を最大限に生かすように継続的な努力していれば良いだけです。ゲイツもジョブズもイーロン・マスクも20代で世に出ていますし。彼らはおそらく自己啓発本なんかは読まずに、その時々の自分の関心や目標に突き進んだ結果として、世界の成り立ちや人々の生活に大きな影響を与えるイノベーションを生み出しています。私も含む凡人は、淡々と目の前の課題に愚直に取り組めば十分だと考えています。もちろん、非才の身ながらも、何がしらの結果として、周囲の人を幸せにしたり、社会に微力ながら貢献できればいいなとは思いますが。

こんなことを書いていても、自己啓発本を読んで気持ち良くなっている人には刺さらないでしょうし、その種の成功必勝法みたいなことも書いたことがないので(そもそも知らないし)、自己啓発本好きの人が私のブログを読んでいるとは考えにくいですが。
しかし、書店にあれだけ有象無象の自己啓発本があるということは、それだけ需要があるということなのでしょう。

いや、ちょっと待て。
ということは、自分で書いてみたらいいんじゃないか?
一時ミャンマーが「アジアのラスト・フロンティア」と喧伝された時は、ずいぶんその流れに便乗したミャンマー指南書が出版されていたし。ここはミャンマーの地域性と自己啓発本の定型的なフォーマットを組み合わせれば、少しばかり違う切り口の自己啓発本が作れそうだ。
つまり、内容は典型的な自己啓発本的なサクセス・ストーリーで、そこにミャンマーの事情やミャンマーでありがちなトラブルをトッピングすればいけそうだ。
ここは、自己啓発本的なポジティブ・シンキングで、意識高い系の需要に応えて儲けた方が、さっきまで書いていた小姑の小言みたいなことを書くより建設的ではないだろうか?
自己啓発本好きの読者にはお決まりの内容で気持ち良くなってもらい、書いた方は養分になってもらうことで利益を得る。自己啓発本がよく勧めている、Win-Winの関係の構築じゃないか。
何しろ、あれだけ書店に似た内容の自己啓発本が平積みされているわけだから、少しばかり違う切り口で書けばいけるかもしれない。

そんなわけで、私が書く自己啓発本の案を練ってみました。

タイトルは『人生で必要なことはみんなWin Starで学んだ』。
Win Starはこのブログで度々書いていますが、サンチャウン地区で最もメジャーなビアステーションです。5年前までは、ミャンマー人客しかいなかったのですが、近年、サンチャウンに外国人居住者が増えたことで、ミャンマー人以外の客層もかなり増えました。
ミャンマーには数少ない、客層に多様な人種が入り交じった店なので、ストーリーをドライブさせるのに最適な場として使えます。一番大きな理由は、私が夕刻になると毎日この店にいることなんですが(笑)。
自己啓発本にもいくつかスタイルがありますが、ストーリー仕立てにした方が書くのも楽だし、読む方も感情移入がしやすいでしょうから、ロールプレイング・ゲーム的にストーリーを進めていきます。
文章は平易で、1時間もあればさらっと読める薄い本です。


プロローグ:Win Starで一人でビールを飲みながら、これからのミャンマーでの身の振り方を考えている
1章 日本からミャンマーへ:運命のいたずらでミャンマーへ
2章 ミャンマーでの生活:停電、雨期の浸水、そしてゴキブリ、ネズミとの共生
3章 ミャンマーでの最初の仕事:ローカル企業で外国人として働く
4章 出会い:ミャンマー人女性と恋に落ちる、メンターに会う、仲間に出会う
5章 失職・蹉跌:様々な事情が重なりミャンマーで職を失う
6章 起業・挑戦:一念発起してミャンマーで会社を興す
7章 会社経営:最初はさっぱりだった事業が軌道に乗り出す
8章 危機:好事魔多し。思わぬ障害に経営危機に陥る。信頼していた仲間との訣別
9章 再生:危機を超人的努力と常人離れした運の良さ乗り切り、再び軌道に乗せる
エピローグ:Win Starで一人でビール飲みながら、これまでの波乱万丈のミャンマー体験を振り返る

筋立てとしては、上記のような紋切り型の展開で進みます。
自己啓発本でよくあるメンターとの出会いも、マイルド・ヤンキー受けする仲間との絆も抜かりなく入れています。サービスシーンとして、ミャンマー女性とのエキゾチックでオリエンタルなラブストーリーも挿話として加えました(そんな経験ありませんが)。
改めて言うまでもないありませんが、本書の唯一の真実はWin Starで私がいつもビール飲んでることだけです。
試し読み用に、プロローグだけ書いてみようかと思いましたが、面倒なので止めときます。
出版のオファーがあれば書きますので、大手出版社の編集者の方、ご連絡お待ちしております。自費出版する気はないので、自費出版社の営業はご遠慮ください。
目指せ印税生活!

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