2017年4月15日土曜日

チェンマイでミャンマーのアパレルと雑貨を考えた1〜ターペー通り編

今回、チェンマイを水祭り中の渡航先に選んだのは、チェンマイのアパレル・ブランドを視察するためです。タイのオリジナル・ブランドとして有名な、アパレル・雑貨のGingerや帽子のMuakなどのブランドは、チェンマイを拠点として生産されています。
そこで、今回初めてチェンマイを訪れて、現地のアパレル・雑貨店巡りをしています。

今回は、旅行者が通る目抜き通りのターペー通りの店舗をご紹介します。

ターペー通りはカフェ・レストランに並んでアパレル・雑貨店が軒を連ねる通りですが、さすがに外国人が多いエリアだけあって、ディスプレイが洗練されています。


タイの素材を使用して、ラルフローレン的なテイストの商品を製作・販売しているブランド。ロゴもラルフローレンに似ています。ディスプレイもラルフローレン的なテイストです。


いかにも代官山や恵比寿にありそうな、ディスプレイを設置している雑貨店。


店番をしている、お洒落で愛想の悪いタイ人の女の子。
90年あたりまで、日本のDCブランドのショップに、こうした綺麗で、お洒落で、愛想の悪い店員が結構いたので、なんだか懐かしくなりました。今の日本は余裕がなく、売らんかなと必死なので、こうした無愛想な店員はいなくなりました。ブランド側も専属の店員を雇用するコストを負担できないようで、それなりにハイブランドでも生活感が滲み出た主婦のパートさんが売場に立っています。日本にたまに帰国して、こうした現象を見るにつけ、改めて今の日本は余裕のなさを感じます。



ミャンマーにもいる、チェンマイのモン族の市場。ミャンマーでは、カチンやカレンの存在感が大きいですが、チェンマイにはモン族のコミュニティが存在するようです。ミャンマーで言うところのシャンバックも売っています。タイでは何と呼ばれているかは知りません。




このお店が今回のターペー通り来訪の一番の収穫でした。間口が1mくらいの狭い入口を入ると、藍染めを中心とした魅力的な布素材をベーシックな形のアパレル製品として仕上げています。ブランドのテイストとしては、自然素材をファッションとして結実させている点で、ハリウッド・ランチ・マーケットに近いです。価格は、HRMの四分の一から三分の一で、お財布に優しい価格帯です(タイ製品としては高めですが)。商品の80%くらいはレディースで、残りはユニセックスです。私が女性だったら、ここで目の色変えて買い漁るところでした。




文字通り鰻の寝床のような店内の奥で、おばちゃんが針を動かしています。
ひょっとして、このおばちゃんがデザイナーなのか?
陳列されている商品の洗練度と実際の製作風景のギャップがあり過ぎて、なかなかシュールでした。


ターペー通りと周辺を一通り廻って感じたのは、VMDが上手い店舗が多いことです。ミャンマーでは、商品が魅力的に見えるように陳列するという概念がないので、無造作に吊るしたり、重ねたりすることが一般的です。時には、商品の全体像すら見えないような陳列の仕方で、本気で売る気があるのかすら疑問に感じます。

ヤンゴンで品揃えとセンスの両面において、私が最も信頼している布屋さん。ただし、商品カテゴリー毎にヒモで縛っているので、良いデザインの布を探し当てるために、いちいち頼んで解いてもらう必要があります。

また、ブランド・店舗ごとにコンセプトやテイストがあり、それに沿った商品構成がされていることが多かったです。ブランド・コンセプトやブランド・アイデンティティも、まだミャンマーにはない概念です。

ミャンマー在住の外国人の増加につれ、自らブランドを立ち上げる人も現れてきているので、もう少しすれば状況が変わるかもしれません。

商品のコンセプトやデザインの独自性は、それほど感じませんでした。自分のやっているブランドの商品をここに置いても、それなり競争力が発揮できるのではないかと(私は)思いました。

私もヤンゴンでミャンマーで生産された素材を使用したブランドを運営しているので、よろしければご覧ください。

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