2017年11月12日日曜日

【企画書を無料公開します】ヤンゴンでコインランドリーを考えた

手持ちのMacBook Proのハードディスクを整理していたら、2年前に書いた企画書が出てきました。せっかくなので、著作権フリーで無料公開します。
当時だとちょっと早過ぎた感がありますが、今だとちょうどタイミングが合うかもしれません。

この企画書のベースになっているのは、『シェア』という本を読んで知った、イギリスやベルギーのコインランドリー事業の事例です。
この本は、現在のAirbnbとかUberなどのシェアリング・エコノミーの隆盛を早い時期から予測したビジネス書として示唆に富む、今なお高く評価されるべき本です。
イギリス政府が環境負荷を軽減するために、個人で洗濯機を各々買うのではなく、みんなで洗濯機を共有するためにコインランドリーを使用しましょう、とアナウンスしたことがありました。アナウンスした時点ではこれといった効果がなかったのですが、最新のファッション雑誌を備えて、カフェを併設した、お洒落なコインランドリーを起業家が作ったところ、そのチェーンのコインランドリーを皆こぞって使い始めたという事例がこの本で紹介されています。


ブルックリンやポートランドのオーガニックでエコロジカルなムーブメントを紹介した本の『ヒップな生活革命』でも説明されていましたが、人は(というか生物は)快楽原則に従って行動するので、教条主義的な道徳や倫理よりも、こちらの方が心地いいとか、もっと格好いいというインセンティブに直接的に反応します。
従来もそうしたエコロジカルな哲学や倫理を謳った事業者は存在しましたが、それほど大きな支持を得られなかったのは、教条主義的で堅苦しく、エンドユーザに対して、既存のサービスや商品を越える、心地良さや格好良さを提供できなかったからです。
今になって、オーガニックでエコロジカルな食事や製品が支持されるようになった背景に、そうした倫理観に裏打ちされながらも、従来のものよりも、より美味しかったり、より格好良かったりする新しいタイプの事業者が現れはじめたことが大きな理由としてあげられます。


ミャンマーの隣国のタイでは、オーガニックなレストランや食品が今ブームになっています。夕方になると、ジョギングしている健康指向のタイ人もよく見かけるようになりました。
タイだと洗濯機は一家に一台レベルで普及していますが、普及率が低くく、しかも電化製品の価格が高いため、在緬外国人も駐在期間中に洗濯機を買うのを躊躇しがちなミャンマーでこそ、新しいタイプのランドリー・ビジネスにチャンスがあるかもしれません。





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