2018年1月18日木曜日

ミャンマーでムーミンについて考えた

ネットのニュースを見ていたら、先日のセンター試験にムーミンに関する問題が出たことが、疑問視されて波紋を呼んでいるようです。
先日の大学入試センター試験で「ムーミン」に関する出題がありました。
この出題を問題視する大阪大学の研究者らは17日中に入試センターに「意見書」を提出する予定で、ずいぶん波紋が広がっています。
(問題)「フィンランドに関するアニメーションと言語との正しい組み合わせを選べ」
センター試験の地理Bでは、アニメ「ムーミン」と「小さなバイキングビッケ」の舞台をたずねる問題が出ました。原作者のトーベ・ヤンソンはフィンランド人。出題者は「ムーミンの舞台はフィンランドで、ムーミンとフィンランド語を結ぶのが正解」としました。
これに対し受験者らからは「ムーミンの舞台なんてわからない」などと不満が続出しました。さらに15日、大阪大学の研究者がこの出題を問題視する見解を示し、波紋が広がったのです。
「曖昧な情報に基づきつつ問題を出しているというのは、どういうことなのかと疑問を持っている」(大阪大学大学院 スウェーデン語研究室 古谷大輔准教授)
阪大のスウェーデン語研究室はそもそもムーミンの原作はスウェーデン語で書かれていると指摘します。
「Mumindalenというのがムーミン谷のこと。これはスウェーデン語になりますね」(古谷大輔准教授)
試験問題では、ムーミンとフィンランドを結び付けるため、原作もフィンランド語で書いていると誤解させる危険性もあると指摘します。また舞台がフィンランドという点も、強い根拠がないといいます。
これは、つまりムーミンが住んでいるのはムーミン谷であって、フィンランドではないということでしょうか?

生まれて初めて買った(買ってもらった)レコードは、ムーミンの主題歌が入ったEPなので、ムーミンには少しばかり思い入れがあります。幼稚園に入る少し前の時期に、縁側に座って、木漏れ日が揺れる庭を眺めながら、ポータブル・レコードプレイヤーで繰り返しムーミンのレコードをかけていたことが、平穏な幼少時の原風景として記憶に残っています。日曜日の午前中にTV放映されていたアニメも毎週見ていました。少し後になって、幼稚園に入園した時は、粗暴だったり底意地の悪い園児に遭遇するたびに、「あぁ、早く家に帰ってムーミン聴きたいな」と子供ながらに考えていました。
長じてサラリーマンになって、(私にとっては)全然面白くない会社の飲み会に参加していた時も、「あぁ、早いとこ、ここ抜け出して、ブルーノート行って、ジャズ聴きたい」と考えていたので、三つ子の魂百までというのは本当かもしれません。

ちなみにミャンマーでは、ムーミンはまったく知名度がありません。まったく気候の異なる北欧のキャラクターだから当然かもしれませんが。
ミャンマーでのムーミンの思い出は、去年、サンチャウン通りの生地屋でムーミン・プリントの生地が、店頭でバーゲンになっていたことです。もちろん生地はミャンマー製ではなく、韓国製でした。その時は面白いとは思ったものの、必要がないので買いませんでした。


その後、一時帰国する用事ができた時、日本にムーミン好きな友人がいるので、ミャンマーでムーミン・プリントを使ったプルオーバーをお土産として作ることを思いつきました。生地代と縫製費を合わせて、たしか1000円程度だったと記憶しています。こんな風に気軽にカスタム・オーダーできるのが、ミャンマーのいいところです。


その際、同じ店を訪れて、ムーミンの生地を買うのにとても苦労しました。ムーミンが店頭から片付けられていて、どこにあるのかわからない。店員さんに「ムーミン!、ムーミン!!」と連発しても、ムーミンはミャンマーでの知名度がゼロのため通じない。仕方ないので、くまなく店の棚を漁って、ようやく奥の方にしまい込まれたムーミンを発見しました。
生地を指差して「ムーミン!、ムーミン!!」と店員さんに教えてあげましたが、彼女たちはムーミン憶えてないと思います。

ちなみに、センター試験の設問の中に同じく北欧キャラのビッケが選択肢に入っています。


ビッケもアニメ化されてTV放映されていましたが、たしか小学生の頃だったと思います。ノベライズされたのか原作だったのか不明ですが、小学生の時、ビッケの登場する本を読んだ覚えがあります。コイツはたしか頭が切れて、腕力自慢の他の荒くれヴァイキングたちが手で石を運んでる時に、投石機使ったりして、一人で楽して成果上げていました。
私の経営哲学の原点は、このビッケの戦略思考からの学びにあります。もちろん嘘です。
というか思い入れないので、あまり憶えていません。
ネットで検索したらこんなんでした。


スウェーデンのキャラなのに、ノルウェーサーモンの広告に登場していて、もう何が何だか分かりません。
だいたいコイツは、親父がヴァイキングの王様だったので、略奪とか侵略とかが家業だったはずです。


殺伐としたヴァイキングの世界に生きるビッケ(たとえ、ビッケは争いが嫌いなキャラ設定だったとしても)よりも、のんびりとムーミン谷に暮らすムーミンの方が、私にとっては魅力的な生き方に感じられます。
おそらく、大多数のミャンマー人にとってもそうでしょう。
そういえば、ミャンマーの環境に耐えられるのは、ムーミン・キャラの人が多いような気がします。キリキリした、利に敏いタイプの人は向いてません。私見ですが。
5年前にはやたらいた、射幸心溢れる山師タイプの人は、ここ2、3年で見事にミャンマーで見かけなくなりました。
ハイリスク・ローリターンの市場環境の中で、自分の好きなことを見つけてコツコツやる人が、基本的にミャンマー向きだと、私は思っています。
努力が報われるか報われないかは、仏陀の謂う因果の法則に委ねるしかありません。あなたの前世のカルマが、今世での成功を阻まないことをお祈りいたします。
ミャンマー進出を検討されている方は、まずはご自分のムーミン度をチェックすることから始めたらいかがでしょう?

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