2016年12月6日火曜日

ミャンマーでヴィンテージ・ファブリックについて考えた

11月末にビジネス・ヴィザの更新のため、2週間程日本へ帰国しました。
実家でミャンマーで着れそうな衣類を探して、タンスの引き出しを漁っていたら、10年程前に集めていたアメリカン・ヴィンテージ・ファブリックの端切れがたくさん出てきました。
こんな物を集めていたことを、見つけるまで、すっかり忘れていました。

アメリカでも大量生産による既製品が市場を席巻する前は、現在のミャンマーのように衣類用の生地が消費者向けに大量に販売されていました。これを買ったのは吉祥寺にあるヴィンテージ・ファブリック専門店で、オーナーがNYに在住した20年あまりの間に買い付けたデッド・ストックです。デザインに異国風な味わいがあるのは、こうした生地の多くが東欧からの移民によってデザインされたからではないかと聞きました。









近年、ファースト・ファッションの在り方に多くの消費者が疑問を感じてきているようです。帰国時にデベロッパーの友人と酒を飲んでいたのですが、テナントのファースト・ファッション・ブランドの売上の成長が鈍化もしくは、微減傾向にあると聞きました。
こうした安価な大量生産の衣類に構造的に存在する途上国労働者の搾取や、ワンシーズンでの使い捨てが環境にも好ましくないため、近頃はスローファッション的なムーブメントも起こっています。ブルックリンのような消費先進地に本拠を置くEverlaneMM.LaFleurなどの、長く着られるの定番商品を謳ったり、環境への配慮や生産者への工賃を公表して搾取が介在していないことを明示するメーカーも現れています。



まだミャンマーには中小規模の生地生産者が残っているので、このような40~60年代のNY周辺でデザイン・生産されていた生地をミャンマーで少量生産して復刻できれば面白いなと思います。

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