2016年8月3日水曜日

Hla Dayでもドレスを販売しています〜ミャンマーでインターナショナル・ビジネスを考えた

注:現在、Hla Dayでの卸販売はしておりません。商品は下記のショップで販売しています。こちらの情報をご覧ください。

KOKO Home Store
No 5 G Floor, Kyaung Kone Street Kyaung Kone Street, Sanchaung Township, Yangon 
Phone: 099 6088 7376 (Burmese, English)



Princess Tailoring Shop 【No.8 Ground Floor, Nyaung Tone Road, Sanchaung Township, Yangon (レストラン喜洋洋の二軒左隣)】


ドレスはミャンマーの伝統的なロンジー生地を使用し、縫製のパターンは日本のパターン製作会社にロンジー生地の標準サイズに合うように特別に製作されています。
縫製はミャンマーで活動する日本のNGO AAR Japanさんにお願いしています。
AAR Japanさんは、ミャンマーの障がい者の方へ縫製等のトレーニングを行い、社会的・経済的な自立をサポートする活動をされています。

今のところ、このドレスが買えるお店は、ダウンタウンにあるHla Day(Rangoon Tea Houseの隣)とAARさんが運営しているサンチャウンのPrincess Tailoring Shopのみです。
Hla Dayの前身は、いままでミャンマーで最も洗練されてると言われていたショップPomeloでしたが、そこから欧米人を中心とする創業メンバーが独立して、新たに創立したショップがHla Dayです。その経緯については、こちらの記事に詳しく記述しています。

ノースリーブの新しいデザインを製作したので、Hla Dayへ持ち込みました。
Hla Day代表のUllaさんに試着していただきました。




こちらは店内に展示中の商品。YANGON CALLINGのタグが目印です。



商品は先行して卸していたものの、詳細な取引条件は詰めていなかったので、昨日、先方とミーティングを行いました。
まあ、疲れた。
英語で互いの利幅を言い合ったり、取引条件について相手の譲歩を引き出すのは、本当にキツい。細かいことは書けないけど。
ミーティング終了後、疲れ果てて半日放心状態になっていました。
私は英語の読み書きはある程度できるのですが、話す・聞くについてはかなり弱いです。
AARのN氏も同席していたので、聞き取れない部分を彼に尋ねたりもしていましたが、なかなか意思疎通が上手く行かず、途中から偏頭痛に悩まされていました。

海外で仕事するには英語を使わざるを得ないし、帰国子女でもなければ、留学経験もない日本人が欧米人とやり合うのはかなりキツい。向こうもドイツ人が中心メンバーなので、英語ネイティブではないと言っていましたが。

では、楽だからと言って、英語が不要な日本人村の住人になって、そちらで営業する気があるかと言えば、ありません。ゴルフと買春の話題が中心の場に入っても(もちろん、そうでない人もいますが)楽しくないし、それ以前に市場規模が小さ過ぎてやる意味がありません。ミャンマーでは実感として、在住日本人向けのビジネスは一業種につき一人もしくは一社で足りる程の市場規模なので、もうすでに席は埋まっていて、空席の余地が感じられません。

しばらく前に、海外で活躍する建築家の隈研吾氏の対談を読んで、納得したと同時に勇気付けられたので、長いですが以下に引用します。もちろん自分と比べるのはおこがましい立派な実績を持つ方ですが、そういう人でも海外でぶつかる壁や、乗り越えるべき課題は。日本人として共通する部分があることに気付かされます。

隈:「望ましい困難」があると、それを乗り越えようとして人の能力が伸びるというお話でしたが、それで言うと、ぼくら日本人にとって、英語という世界共通語も「望ましい困難」に入るんじゃないかと思いますね。
茂木:ものすごい困難、制約です。
隈:うちの事務所には海外のスタッフも結構いるのですが、ぼくは彼らのことを言葉で言い負かそうとは絶対に思わないんです。言葉だとかなわないから、むしろ聞き役に徹しようと決めていて。
茂木:そうなんです。英語のような外国語に対するスタンスも、自分の中で変化がありました。最近、ネイティブと比べて自分の英語が下手くそだ、ということが、僕にとってはうれしいことになってきています。だからこそ、できることがあるんだ、と。
隈:それは素晴らしいことだよね(笑)。
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/16/051300012/052500005/

隈:その意味では、ぼくの作るものは、すごく無口な建築だと思います。
茂木:その無口さというものに、 我々は根拠のない引け目を感じたりしていますが、実はそれ、世界に出たときには意外と魅力的な特質なんです。我々日本人は「語らないマナー」をごく自然に 身に付けていて、だからこそ普段は気づかないものなのですが、日本人が国際的に発信できる強みだと、僕は逆にとらえています。
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/16/051300012/052500005/?P=2&mds

隈:いい寿司を作りたいな、とい う思いはありますね(笑)。寿司もいろいろありますが、マーケティング重視の回転寿司ではなく、かといって限られた人しか行けない超高級の寿司でもなく、 普通の町にある寿司屋が、こんないいものを出している、という感じになるといいな。そう思っています。
茂木:それは、まさしく木造建築的ですね。
隈:昔は日本の町のそこかしこがそうだったのに、今はその「高いスタンダード」「偉大なる平凡」というレベルを見つけることが、すごく難しくなっているでしょう。

私が今考えているコンセプトもミャンマーの伝統的な素材(生地)を使って、シンプルで着回しが効く、デザインをし過ぎない、クオリティが高い服なので、この隈氏の哲学には共感します。
それが上手く行っているかどうかは自分では分からないので、ご興味があればHla DayPrincess Tailoring Shopでお確かめください。
Princess Tailoring Shopでは、自分の選んだ生地で、スタッフが採寸して、同じデザインで体に合うワンピースのオーダーメイドができます。

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