ミャンマーには、地域毎に特色のある、多様で豊かなカラフルな布文化が存在します。
ただ、もったいないのは用途がほぼ民族衣装のロンジー(巻きスカート)とエインジー(ブラウス)に限られていて、あまり他の製品には応用されていないことです。
これだけの布文化の厚みと多様性があるのだから、もっと民族衣装以外の使い道が会っても良さそうなものだと、常々感じていました。
そこで、今回の一時帰国時に、パターニング専門会社のダブルループさんにお願いして、ミャンマーの生地を使った、女性向けのワンピースのパターンを作成してもらうことにしました。
ミャンマーの生地サイズの規格は、ロンジー作成に特化されているため、1枚タテ100~110cm x ヨコ170cm~180cmに統一されているのですが、このサイズで洗練されたフォルムのワンピースのパターンを引いていただくようにお願いしました。
同じ生地が複数入手できれば、規格サイズにこだわる必要はないのですが、流通が未整備なミャンマーでは、店舗にあるの商品はほぼ一点物のため、入手できる一枚の布で全体を賄う必要があります。
そうした制約条件の中で、綺麗なシルエットのワンピースのパターンを作成していただきました。脇の下の部分を少し絞っているのが、今までのミャンマーのファッションにはなかったパターニングの繊細さを感じさせます。
同じくパターンで、テキスタイルの種類を変えてデザイン展開する手法は、イヴ・サンローランの代表作のひとつモンドリアン・ルックを参考にしました。
最近のパリ・コレクションでも、婦人服のカラーリングの幅が広くなってきているので、ミャンマーの伝統的な素材もこの流れにハマるのではないかと思っています。
これから、日本で出来上がったパターンをミャンマーに持ち込んで、ミャンマーの伝統的な生地を使って縫製します。
どんな仕上がりになるのかが、今から楽しみです。
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