2015年11月6日金曜日

ミャンマーで暮らすことは幸せなのか?

ミャンマーは外国人にとって、住みやすい国ではないことは多くの人が認めることでしょう。
ミャンマーのローカル新聞Mynamar Timesに、外国人居住者向けのSNSInternationsが、様々な国に住む外国人居住者に対して、住みやすさを調査し、レポートを作成したことが、記事として掲載されていました。 記事によれば、ミャンマーは設問者が設けたそれぞれの指標で、64カ国中「レジャー(61位)、交通機関(61位)、健康・安全(60位)」となっています。
ただし、住みやすさや生活のしやすさと、個人の幸福度は、必ずしも相関性がないようです。「個人的な幸福度」については、64カ国中8位と上位グループに入っています。
幸福かどうかは、客観的な指標というより、個人の主観的な心持ちですから。
他者から見て、どんなに劣悪な環境や苦痛に満ちた状態にあっても、本人が幸福と感じることは可能だし、あり得ます。
そして、記事中の調査回答者の一人が言うように、「冒険と挑戦を好み、ここでしか感じられない現在進行形の変化を楽し」める人にとっては、ミャンマーは住んでいて面白い国です。
母国と同様の生活ができないことを嘆く、文化的なキャパシティの狭い人や、異文化の中で生活する中で、これまでと違った視座を持つことに面白味を感じない人にとっては、確かにここに住むのは苦痛だと思います。
私もミャンマーで日本食レストランに行ったら負けだと思っているので、ミャンマー国内では、少なくとも2年以上は日本食レストランに行ってません。 何と戦っているのかは、自分でもよく分かりませんが(笑)。

『Myanmar Times』ISSUE 33 | OCTOBER 30 - NOVEMBER 5, 2015 より記事転載(原文は英文)
What are the best countries for living abroad [Hint: Myanmar isn't one of them]? 
外国人がいちばん住みやすい国はどこ?(ヒント:ミャンマーは入ってません)
Text by Charlotte Rose 


たとえインターネット環境が改善して、メキシカン・レストランの突然のブームが起きて、食事の選択肢が増えても、ミャンマーで外国人が暮らすことは容易とは言い難い。
交通渋滞や、午後11時に店が閉まるため、タコスを慌ててお腹に詰め込まなければいけないことはともかくとして、Internationsが今月の始めに発表した、外国人居住者によるレポートによると、事態はもっと深刻なのかもしれない。
外国人居住者の2015年版インサイド・レポートは、すべての大陸に暮らす外国人の生活全般を記録し、生活水準・住みやすさ・労働環境・家族生活・収入・生活コストといった海外での様々な日常生活の項目について、回答者の満足度に基づき、外国人が住むのに最高の(そして最低の)国をランク付けしている。14,000人を越える国外居住者による、170カ国を代表した195カ国の国外居住者が、2月23日から3月9日に実施された、同種の調査の中で世界的にも大規模となったオンライン調査に参加した。
どの国が国外居住者にとってトップだったか? すべての国のランキング中、2014年に勝利を収めたエクアドルがトップの座を守った。生活コストの低さ、医療費の安さ、人々の友好度、友人の作りやすさ、社交のしやすさが評価されたのは明らかである。 「驚くべきことに、エクアドルの94パーセントの外国人居住者が、現地で楽しめるレジャーに満足している。そして、91パーセントの外国人居住者が、生活コストに満足している」とレポートは述べている。メキシコとマルタが2位3位とエクアドルの後に続き、4位に生活水準の高さ、医療水準の高さ、交通機関の発達、言語による障壁の低さで知られるシンガポールがランクされる。
今年初めて調査対象に含まれたミャンマーは、芳しい成績を収めていない。全体の成績一覧の中では、64カ国中48位となっている。評価項目によっては、レジャー(61位)、交通機関(61位)、健康・安全(60位)と最下位グループに属している。だが、こうした傾向は、調査に回答したミャンマーに住む71人の外国人居住者にとって、必ずしも重要でないことが見て取れる。サブカテゴリーの「個人的な幸福度」については、64カ国中8位にランクされているからだ。
今年始めにミャンマーに移住した、チェコ共和国出身のコマーシャル・マネージャーMartin Zdarekは、ミャンマーが誰にとっても移住先の第一候補となる国ではないことを認めるが、「個人的な幸福度」の項目について、高いスコアを出したことについて、驚きはないと言う。
「ミャンマーはどんな人にとっても暮らしやすい国とは言えません。インフラの整備も入手可能なサービスや商品も、大抵の国より遅れています。もし、リラックスできて、家族が暮らしやすい、秩序がしっかりした先進国に住みたいのなら、ミャンマーはお勧めできません。でも、この国にやって来た人たちは、冒険と挑戦を好み、ここでしか感じられない現在進行形の変化を楽しんでいるように見えます」。
しかし、 生活水準については高い評価を得ていないものの、ローカルの人々の友好度については、他の国を上回っている。ミャンマーは、人々の友好度については一位で、昨年一位だったメキシコよりも高い。
ヤンゴンでヨガのインストラクターとして働く、アメリカからやって来たTaylor Harveyは、ローカルの人々の友好度の高さは、外国人居住者がミャンマーで感じる幸福度の高さの主な要因だと語る。
「私がここで体験していることは、大抵は素晴らしいことです。くたくたになるほど活気に満ちていて、インスパイアされて、ダイナミックで、美しく、興味深い(少なくとも退屈はしません)。そして、私の出会ったにローカルの人々の多くが、創造性に富み、起業家精神と勤勉さと継続性を備えていることに感銘しています」
外国人居住者によれば、ミャンマーの人々は世界で最も友好的かもしれないが、ここで友人を作るのはそんなに簡単ではない。ミャンマーは、「友人の作りやすさ」では39位、「受け入れられている感覚」では48位だ。この一因は、言語習得の困難さにあるのかもしれない。「暮らしやすさ」の指標の中で、調査の回答者は現地の言語の習得のしやすさを質問されているが、ミャンマーは64カ国中45位である。
また、ミャンマーでの生活コストについては、 外国人居住者にとって最悪の部類にランクされている。レポートによれば、外国人居住者の家賃の高さについては、香港、モザンビーク、ルクセンブルクに次ぐ4位だ。一方、隣国のタイは、エクアドルに続いて家賃が最も安い国の2位にランクされている。
しかし、どの国が外国人居住者にとって最低の国なのだろう? クエートが全体のランキングの最低の場所、64位を占めている。特に、「暮らしやすさ」の項目の評価が低い。実際のところ、53パーセントの回答者が、ローカルの人々の友好度について不満を感じている。ギリシャは全体の63位で、15パーセントの外国人居住者が、そこでの生活に不満を感じている。ナイジェリアは「生活水準」の項目で最低で、全体では62位となっている。回答者は、特に旅行の機会と、交通機関のインフラや政治的な安定性、個人の安全性について不満を感じている。
Internationsの創業者で共同経営者のMalte Zeckは、レポートは海外で新しい生活を始めることを考えている人々にとって有益なガイドになると語っている。
「外国人居住者のインサイド・レポートは、海外での彼らの生活や、仕事をつまびらかにしている。より詳細な、家族生活、仕事満足度、総合的な幸福度は、外国人居住者の生活への広範囲に渡る洞察を与えてくれる」。

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