2015年10月5日月曜日

【悲報】自宅が水没した -->【朗報】悟った(少し)

10月1日の午前中、豪雨が30分あまり続きました。
ミャンマーの雨期特有のバケツをひっくり返すしたような、激しい集中豪雨です。
雨期の終わりの最後の豪雨かな、となごり雪を見るような気分で、オフィスの窓越しに雷を伴う激しい雨を眺めてました。
甘かった。ここはミャンマー。
外国人の甘っちょろいロマンティシズムを、完膚なきまで叩きのめす土地なのを忘れていた。2、3時間して自宅の1階が水没しているとの報。

定刻になって自宅に帰ると、果たして部屋は濁流に飲み込まれていた。
本も衣服も電化製品も泥の中に沈んでいた。
私が帰宅したのは、部屋から水が引いた後だったが、壁や棚の泥の後で測るとおそらく70~80cmの高さまで浸水した模様。

家の中から見た外の後継。この泥水が、玄関を乗り越えて、流れ込んで来ていた。

本棚2段目までに置いた物は、すべて泥まみれになっていた。
テレビも洗濯機も冷蔵庫も水流に押されて横倒しになっている。


いちばん泣けたのは、本が泥水の中に没していたこと。
乾かして何とかなりそうな本を必死で選んで、天気が回復した外で乾かすことにする。
人から嫌われても大して気にかけないが、本が汚れるとかなり気になる偏愛的な愛書家なので、これは本当にこたえる。

救いだったのは、コンピュータ関係の物とアウターの衣服は2階に置いていたので、被害がなかったこと。

とにかく、こんなところまでと驚く部分まで、泥が入り込んでいる。スーツケースの中、靴の中、カバンの中、食器の中、電化製品のケースの中。


使えそうな物は、洗ったり、干したりして、無理そうな物はどんどん捨てる。
3日かけて、なんとか住めるように部屋を復旧した。

本も被害が軽いものを選んで、外で乾かす。
しかし濡れた本はなかなか乾かない。3日間、外で天日に晒してしたが、まだ湿っている。


初日はショックで寝れないほどだったが、なぜこんなことが起きたのか、因果をよくよく考えてみた。
ここは上座部仏教の国。
仏教の基本は、執着を捨てること。人は、こうあらねばという執着があるから苦しむ。
執着を捨ててしまえば、人は自由になり、苦からも解放される。
物への執着も同様。
形あるものは、すべて変質する。物は壊れる、人は死ぬ。仏教用語で謂うところの無常ですね。 それを忘れて、物への過度な愛着を抱くことは、煩悩の一形態に他ならない。
気に入った本を本棚に並べて、悦に入っていた私は物に囚われていなかったか?
物に執着していなかったか?
否定するのは、難しいですね。

これは、執着や我執を捨てよという、御仏の有り難い思し召しと思うことにしました。
御仏は、物への執着を断つ、断捨離の機会を与えてくださった。
嗚呼、有り難い。これで一歩、悟りに近づいた。
もちろん、部屋の惨状を見た時、思わず激昂して、泥まみれの本を床に叩き付けて、跳ね返りを浴びたことは、誰にも言っていません。

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2 件のコメント:

  1. レコスケさん
    自宅水没大変でしたね。私も本好きなので、ショック分かります。
    あと、砂を片付けるのが大変そう、、。雨季意外になかなか終わらないですね•
    (。•́︿•̀。)夏希

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    1. 夏希さん

      こんにちは。
      けっこう辛くて、数日間、ショックを引きずりました。
      未読の本や大事にしている本も中にはあったので。
      ミャンマーでは、積ん読本とか置くもんじゃないですね。
      あと、カバンとかの持ち物が、全部泥の臭いがしますw

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