2018年7月6日金曜日

Princess Tailoring Shop閉店のお知らせ(2018年7月5日)

日本のNGO AAR Japanさんが運営していたサンチャウンのPrincess Tailoring Shopが7月4日より閉店しています。
再開の目処は今のところ立っていません。
YANGON CALLINGの商品も陳列させていただいてましたが、現在、閉店中のためご覧いただけません。

閉店の理由は、店舗スタッフの突然の離職です。AAR Japanさんへ、お店の接客態度やオーダー品の仕上がりについて、お客様からのクレームがあったため、ホスピタリティと技術の向上ため、運営責任者が研修を提案したところ、今まで通りのやり方で働けないなら離職する方をスタッフ全員が選択した模様です。
運営責任者が研修を提案した翌日に、スタッフ全員が店舗を去りました。改めて、ミャンマーで人を雇用する難しさを実感させる出来事でした。
スタッフからすると、ミャンマーの平均的な給与で働いているのに、それ以上のサービスと技術の水準を求められるのは、理不尽に感じたのかもしれません。特に日本人だと支払う料金以上のサービス・レベルを、日本国内と同じ感覚で求めがちですが、海外ではその感覚は、当然、通用しません。

話し合いの末、スタッフが店舗を荷物をまとめて去る光景を、私もちょうど用事があり、店舗にいたため、見ることになりました。
長く働いていたスタッフなら、5年以上はいた場所だろうに、特に感興もない様子で、何事もなかったように店を去って行く姿を見ると、仕事観や労働観が本当に違うのだなと再認識させられます。業務改善研修の申し入れの翌日の午前中に全員が離職するという、割り切り方の早さと、呆気ない結末に、部外者の私でさえ戸惑いを感じました。自分の仕事や職場に、思い入れや愛情を持つということが、この国ではごく少数の例外を除いてありません。
考えてみれば、スタッフは全員、AAR Japanさんが運営する職業訓練校の卒業生です。
自分に無料で職業訓練を施してくれた組織に、恩返しする気持ちがあってもいいのではとも感じてしまいますが、その違和感も東アジア人と東南アジア人の倫理観や職業観の違いから生じるのでしょう。

AAR Japanさんの運営責任者の中川氏による公式の周知は、以下の通りです。


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