2017年12月17日日曜日

シャン州産のコットンを使った新ドレスが入荷しました

シャン州産の染布を使った、新ラインのドレス2着が完成しました。
ミャンマーの生地にしては、渋めの染色が新鮮です。
生地の模様のユニークさを最大限に生かすため、両者ともスクエアタイプのデザインを採用しました。

まずはスクエアドレス。
縫製パターンは平面的な四角形ですが、体を入れると独特な立体的なシルエットが生まれます。着る人の体型を選ばない汎用性の高いデザインです。





次はフレンチスリーブ・ドレス。
既成のロンジー用生地を使ったフレンチスリーブ・タイプのワンピースは前からありましたが、既製品は生地のサイズが決まっているため採用するデザインに制約がありました。
今回はヤード単位で生地の購入ができるため、要尺を長くとった、ゆったり目のデザインにしています。






ミャンマー北部地方で、毛布として使われている布で作ったトートバッグの新色も入荷しました。インナーにナイロンを貼っているため、ミャンマーの過酷な環境での使用に耐えうる耐久性と防水性を備えています。スマホや財布がぴったり収納できるように、内側のポケットには仕切りを入れています。



いずれの商品も日本のNGO AAR Japanさんが運営しているテイラー Princess Tailoring Shopでご覧になれます。

Princess Tailoring Shop 【No.8 Ground Floor, Nyaung Tone Road, Sanchaung Township, Yangon (レストラン喜洋洋の二軒左隣)】

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2017年12月14日木曜日

【12月17日(日)】日本語通訳付きで注文服が作れます【Princess Tailoring Shop】

12月17日(日)10:00~12:30の間、日本のNGO AAR Japanさんが運営するテイラー・ショップのPrincess Tailoring Shopに、日本語通訳ボランティアのLさんが入ります。


ロンジーやワンピースなどのオーダーメイドの服をミャンマーで作ってみたいけれど、言葉の壁でためらっていた方は、これを機会に作ってみてはいかがでしょう?

ミャンマーの素材を使用して作った、店舗で販売している既製服をご参考のため掲載します。

ロンジー生地を使用したワンピース

男性用ロンジー生地を使用したワイドパンツ

男性用ロンジー生地を使用したブラウス




シャン州産のコットンを使用したワンピース

Princess Tailoring Shop 【No.8 Ground Floor, Nyaung Tone Road, Sanchaung Township, Yangon (レストラン喜洋洋の二軒左隣)】

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2017年12月11日月曜日

【ポエム】一杯のカプチーノ【実話】

ヤンゴンのカフェで 一杯のカプチーノを頼んだ
ただの なんのへんてつもない 一杯のカプチーノ

一杯目のカプチーノがやってきた
三分の一くらいがこぼれていて ソーサーがべとべとだった
おいおい ぼくが飲みたいのは ただの一杯のカプチーノなんだ
運ぶ途中でこぼされて 三分の二になったカプチーノじゃなくて

二杯目のカプチーノがやってきた
前のカプチーノを紙コップに移しただけで ぬるかった
ねえねえ ぼくが飲みたいのは ただの一杯のカプチーノなんだ
エスプレッソとミルクがまぜこぜになった コーヒー牛乳じゃなくて

三杯目のカプチーノがやってきた
なぜだか砂糖がたっぷり入っていて 甘かった
やれやれ ぼくが飲みたいのは ただの一杯のカプチーノなんだ
砂糖漬けでコーヒーの味がしなくなった 飲み物じゃなくて

四杯目のカプチーノがやってきた
こんどは こぼれていなかった 砂糖も入っていなかった
そうそう ぼくが飲みたかったのは ただの一杯のカプチーノなんだ
エスプレッソの上にスチームミルクがのった あたりまえのカプチーノ

ヤンゴンのカフェで 一杯のカプチーノを飲んだ
ただの なんのへんてつもない 一杯のカプチーノ

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2017年12月4日月曜日

【第二回】読書会開催しました

第二回の読書会を12月3日にサンチャウンで開催しました。

今回の課題図書は、『仏教思想のゼロポイント』でした。
ミャンマーの僧院で修行を続けている日本人の仏教研究者、魚川祐司氏の著作です。

参加者の人からは、日本人から見た、上座部仏教の特異さを指摘する意見が目立ちました。
たとえば、釈迦が偈(詩)を唱えたことへの返礼として、富裕な商人が粥を与えた時に、偈の対価は受け取れない、すなわち労働の報酬は受け取れないとして、もらった粥を捨てさせています。仏教の修行者は、労働も生殖も禁じられているからです。「働かざるもの、食うべからず」的な思考が身に付いている日本人(東アジア人)からすると、なかなか理解し難いものがあります。
こうした「世の流れに逆らうもの」としての仏教の教えに対する不可思議さについて、各々語り合いました。なぜ、多くのミャンマー人が、解脱して涅槃を目指すのかの理由については、我々とミャンマー人(南アジア人)の人生に対する時間軸の違いが話題に上がりました。来世での人生とか転生輪廻が、ネタでも物語でもなく、厳然たる事実としてミャンマー人には認識されています。今生だけを考えるのではなく、より良い来世を得るために、功徳や布施を行うわけですね。


過去に、魚住氏の著作をネタに記事を書いたことがあるので、本書の成り立ちにご興味があればお読みください。


今回は課題図書の感想の他に、年末企画として「私の洋楽この一枚」もテーマとしました。
自分の人生に影響を与えた洋楽のアルバムを参加者の方から紹介してもらいました。

Yさんのこの一枚は、Bon Iverの1st。私は聴いたことがありません。全曲名曲だそうです。今度、聴いてみます。

Nさんのこの一枚は、ジャネット・ジャクソン。これを聴いて、ダンスとヴォーカルレッスンをはじめたそうです。

私のこの一枚は、IAN DURYの2nd。聴いた当時は、パンク/ニューウェーブのバンドとして捉えていましたが、このアルバムの中に、その後に出会って好きになった音楽ージャズ、R&B、ファンクなどーがすべて詰まっているから。

次回、第三回の課題図書は、サマセット・モームの短編集『雨・赤毛』です。ミャンマーに縁のあった作家としてよく話題になるのは、ジョージ・オーウェル、キップリング、サマセット・モームの三人ですが、ネットもLCCもない時代、世界は広く、地上に未知と驚きが充ちていた時代に、南国に渡ったヨーロッパ人の当惑と混乱が描かれているモームの作品をピックアップしました。


第三回は、来年一月下旬か二月上旬の開催予定です。 参加希望の方は、本ブログの プロフィール > お問い合わせ > メールをクリックして、ご連絡ください。開催場所等をお知らせします。では、皆様の参加希望をお待ちしております。

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2017年11月30日木曜日

【Princess Tailoring Shop】日本語通訳付きでロンジーや注文服が作れます【12月2日(土)】

本日の日本語通訳サービスは、ボランティアのLさん急用のため中止になりました。
2017年12月2日 9:30AM

12月2日(土)14:00~17:00の間、日本のNGO AAR Japanさんが運営するテイラー・ショップのPrincess Tailoring Shopに、日本語通訳ボランティアのLさんが入ります。


ロンジーやワンピースなどのオーダーメイドの服をミャンマーで作ってみたいけれど、言葉の壁でためらっていた方は、これを機会に作ってみてはいかがでしょう?









Princess Tailoring Shop 【No.8 Ground Floor, Nyaung Tone Road, Sanchaung Township, Yangon (レストラン喜洋洋の二軒左隣)】

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2017年11月28日火曜日

ミャンマーでロックTシャツをデザインしてみた

2年前に試みにミャンマーでロックTを作ってみましたが、暇なのと本ブログに「私の洋楽この一枚」の記事を投稿してから、脳内がロックの名盤漬けになってきたので、新たにミャンマー・ロックTのグラフィックをデザインしてみました。

架空のロックバンド、VELVET OVERGROUND & MICOのバンドTです。
ミャンマーらしく、モチーフにマンゴーのイラストをあしらいました。


元ネタは、当然、アンディ・ウォホールによるデザインが有名なバナナ・ジャケットです。



商品化に興味のある方はご連絡ください。
Tシャツのデザインのアイディアはいろいろあるのですが、クオリティの高いボディと、少量発注を引き受けてくれる信頼度の高いプリント業者がなかなか見つからないので、アイディアを具体化できていません。

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2017年11月27日月曜日

【第二回】ヤンゴンで読書会を開催します【2017年12月3日(日)】

第二回の読書会を12月3日(日)15:00からサンチャウンの某所にて開催します。
第一回は、10月15日に開催しました
読書会は、以下の二つのルールを守っていただけたら、どなたでも参加できます。

・課題図書を読了していること
 読書会なので、課題の本を読み終わっていることは必須です。

・原則として、他の人の発言に対して、批判的な態度を取らないこと
 どのような感想であれ、意見であれ、公共良俗に反したり、故意に他人を傷つけるものでない限り、ひとつの見解として尊重しましょう。

参加費は無料です。開催場所で、ご自分の注文した飲み物代のみ実費となります。
現在のところ、参加予定者は、私を含めて4名です。

前回の参加者同士で話し合って、今回の課題図書は、『仏教思想のゼロポイント』になりました。
ミャンマーの僧院で修行を続けている日本人の仏教研究者 魚川祐司氏の著作です。
ミャンマーの上座部仏教の教えと実践を体系的に書いた日本人による著作は今まで少なかったことと、仏教の門外漢にも分かりやすく記述されていたため、本書は日本でも話題になりました。
ブッダの伝えた教義を忠実に守り続けているミャンマーの上座部仏教と、中国南方経由で様々なアレンジを経て日本に伝わり、さらに土着化のため改変されている日本の大乗仏教とは相当に異なります。

ミャンマーを理解するには、上座部仏教の知識が不可欠ですが、そうした意味でもミャンマー関係者の必読書です。
過去に、魚住氏の著作をネタに記事を書いたことがあるので、本書の成り立ちにご興味があればお読みください。



今回は課題図書の感想の他に、年末企画として「私の洋楽この一枚」もテーマとします。
自分の人生に影響を与えた洋楽のアルバムを参加者の皆さんへ語っていただきます。
どのアルバムを選ぶかによって、それぞれの人生観やパーソナリティが浮き彫りにされて面白いのではないかと思い、テーマに加えました。

参加希望の方は、本ブログの プロフィール > お問い合わせ > メールをクリックして、ご連絡ください。開催場所等をお知らせします。では、皆様の参加希望をお待ちしております。

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2017年11月25日土曜日

ミャンマーで「私の洋楽この一枚」を考えた

先日、タイへ一時出国した時に、バンコクの古本屋で雑誌『ミュージック・マガジン』の2014年4月号を見つけました。
この号の特集は「私の洋楽この一枚」です。内容が面白そうだったのと、20バーツと値段が安かったこともあり購入しました。
現役のミュージシャンが、それぞれ人生に影響を与えたアルバムを選んでいますが、音楽を浴びるように聴いていた10代、20代の頃の愛聴盤も何枚か選ばれていて、興味深く読みました。


 スクリッティ・ポリッティの2nd。これは大学生の時に聴きまくった。プロデューサーは、アリサ・フランクリンなどのブラックミュージック畑で良い仕事をしたことで有名なアリフ・マーティン。

高校生の頃聴きまくった、ニューヨーク・パンクを代表するテレヴィジョンの1st

結構前に、「若者の洋楽離れ」という記事をウェッブで読んだことがありますが、1960年代前半から1980年後半まで、「洋楽」は日本の一部のティーンエイジャーにとって独自のポジションを占めていました。
思春期の訪れとともに自我の目覚めを迎えると、多くの場合、自分の感覚や美意識と、周囲のそれとに齟齬や睽隔があることに自覚的になります。
そうしたギャップを埋めたり、違った価値観を求めた先に辿り着くものとして、過去には「洋楽」がありました。
特に、私が通っていた地方の中途半端な進学校なんかは、無駄に校風が抑圧的なので、多感なティーンエイジャーにとって、無茶苦茶ストレスフルな環境で過ごすことを強いられました。そうした環境に耐性の高い生徒もいますが、20%くらいの割合で、それが受容できない層が発生します。
その20%のうちの15%は、ヤンキー方向に流れます。盗んだバイクで走り出したり、近所の女子高生妊娠させたりする、元気の良い、分かりやすい体育会系不良の皆さんですね。
そして、文系度が高かったり、体力がないためそういうフィジカルな方向性に向かえない層の残り5%の一定数が、「洋楽」に流れます。言うまでもなく、私はこのカテゴリーに入ります。

私が高校生だった頃は、パンク/ニューウェーヴ全盛期だったので、同時代のそうした主にイギリスで活動するロックバンドを聴き倒して、日々のストレスをやり過ごしていました。今思えば、世界やそれを取り巻く価値観は多様で、自分が今押し付けられている一元的な価値観とは異なる価値基準が、自分が今過ごしている場所とは別に、多種多様に存在しているという拠り所を、そうした英国のバンドの音楽の中に求めていたのだと思います。
世界の多様性、多義性を確認する装置として、同時代の英国のロックバンドが機能していたわけですね。当時は、ジョン・ライドンとかジョー・ストラマーとかポール・ウェーラーとか、キャラの立ったロックスターが存在したので、ある意味、いろんな幻想を仮託することができました。
今でも社会や世間が押し付ける価値観に、齟齬や違和感を感じる若者は当然いるでしょうが、それを対象化したり相対化する道具として「洋楽」は有効ではなくなったのでしょう。

そうした個人的なバックグラウンドもあり、ミャンマーで洋楽はどのように受容されているのかに興味があります。ヤンゴンのスーパーマーケットでCDの海賊版の棚を定点観測していると一定の傾向が見て取れます。
ミャンマーでポピュラーな洋楽は以下の三つのカテゴリーに分類できます。

ひとつは、歌もの。ビヨンセとかレディー・ガガとかアデルとかですね。男性だとジャスティン・ビーバーとか。

 次にヒップホップ。ジェイZとかドレークとかカニエ・ウエストとか。

写真はありませんが、三つ目は、メロディがキャッチーなロックバンド。時代はバラバラですが、イーグルスとかクリーデンス・クリアウォーター・リバイバルとかマルーン5とか。

そしてミャンマーで不動の人気を誇るロッカーは、この人。ロッド・スチュアートです。
「セイリング」とか「This old heart of mine」とか彼がカヴァーした名曲の多くにミャンマー語ヴァージョンがあります。

当然ながら、スミスとかジョイ・ディヴィジョンのような思春期拗らせまくった内省的な文系ロックは、ミャンマーではまったく知られていません。
ミャンマーでは、というかタイにいる時も感じるので、東南アジア全域の傾向かと思いますが、思春期に社会や周りの環境や価値観との齟齬に悩むことがあまりないため、こうした観念的で、文学的で、青臭い表現は、東南アジアでは受容されません。

日本に話を戻すと、一昨年くらいから労働問題や貧困問題の論客として、一躍名をあげたブレディみかこさんの文章を読むと、私と世代が近く、ティーンエイジャーの頃聴いていた音楽がほぼ同じだなと感じます。もっとも、福岡市で東大合格率No.1の高校に通って、卒業後、何のツテも無いロンドンに単身向かう人とは、地頭の良さとか行動力の点で雲泥の差がありますが。


最後に、ミャンマー在住外国人が聴くべき洋楽を選んでみました。
60年代後半から70年代前半に活動したイギリス人SSW、Nick Drakeです。
私もミャンマーに来てから知りましたが、この人はビルマ生まれです。生前は無名でしたが、死後、再評価の機運が高まり、今では非常に高く評価されているミュージシャンです。ピンク・フロイド脱退した後のシド・バレットのソロアルバムに通じる、仄暗いポップさに中毒性があります。


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