一時は、ミャンマー初の屋内型ナイトマーケットとして鳴り物入りで登場したUrban Village(元Urban 86)にも出店していましたが、こちらも撤退しています。というか、あそこは今やテナントの撤退率が90%以上に達して、もはや商業施設としての体をなしていませんが。
このブランドのコンセプトは、ミャンマーで働く女性たちの服という印象でしたが、企業のオフィスなどで勤務する女性がミャンマーにはまだまだ少ないので、対象となるマーケットそのものが小さ過ぎたのかもしれません。
ミャンマーには、他にもオンリーショップを構える少数のブランドがありますが、ほぼ富裕層に特化したニッチなマーケットを対象としています。
ブランドそのものも店舗と同時に閉鎖したのではないかと思っていましたが、雑誌に広告が載っていたので、ショップは畳んだものの、オンライン販売でブランド自体は継続している模様です。
上の広告は、ミャンマーを代表するファッション雑誌『MODA』に掲載されていました。
『MODA』はリアルクローズ寄りのファッション雑誌で、日本では『non-no』や『CanCam』あたりと同じ位置付けの雑誌です。シティマート内の書店などに置いているので、ミャンマー在住者で手に取られた方も多いかもしれません。
他に、モード寄りのファッションをフォローしている、日本では『GINZA』や『Numero Tokyo』あたりに該当するミャンマーのファッション雑誌として、『POSH』があります。こちらの雑誌は扱っている書店が少なく、入手がけっこう難しいです。
ちなみにミャンマーで、一般的に一番人気のある海外ブランドは、COACHです。『MODA』にもタイアップ広告を載せていました。ヤンゴンには正規販売店があります。
3、4年前までは、ミャンマーのファッション雑誌のグラビアは、ディズニー・アニメのプリンセス的なドレスに、独特のミャンマー・テイストが加わって、見当違いのポイントに着地した謎のお姫様ルックが主流を占めていましたが、今ではかなり普通ぽくなってきました。ここ数年で海外旅行をするミャンマー人と、海外から帰国したミャンマー人が増えたのが一因でしょう。
編集長もいかにも海外帰りのミャンマー人といった佇まいです。おそらく、オーストラリアかシンガポールの大学を卒業しています。ミャンマーでは、アメリカ、イギリスへ留学するさらなる富裕層だと、家業の事業経営に携わるか、実家の資金で起業するケースが多く、親族が経営する会社以外に勤務することは少ないです。
『MODA』は、普段は立ち読みだけ済まして、買うことは少ないのですが、今回はメンズのスタイリングが気になったので、購入に至りました。
今回は、ロンジーとジャケットをコーディネートしたスタイルの提案がされています。
おそらくトム・ブラウンの2018春夏のコレクションから着想を得たのでしょう。
このコレクションでは、スカートとテラード・ジャケットの組み合わせが、ファッション業界で話題になりました。
中間層向けのローカル・ブランドとして路面店を開いていたCiCiの後を継ぐようなミャンマー・ブランドは、現状見あたりませんが、もう少し時間が経てば、新たなチャレンジャーが登場するのではないかと予想しています。
ミャンマー・ファッションの動向が
面白いと思ったらクリック
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
にほんブログ村
0 件のコメント:
コメントを投稿