典型的なベストセラー本は、ミャンマー人女流作家が書いたラブ・ストーリーです。
翻訳なら「こうすれば成功する」、「私はこうして金持ちになった」的な自己啓発本が目立ちます。
ミャンマーでウケるコンテンツは、シンプルなサクセス・ストーリーだと思いますが、そうした仮説を裏付ける結果です。
上述したとおり、翻訳本のベストセラーは自己啓発本がほとんどだったのですが、最近、それとは違うタイプの本がランクインしました。
9月20日時点で10位
10月2日時点で5位
約十日で、10位から5位までじわじわとランクを上げている翻訳本が登場しました。
日本でもメジャーな本なので、ご存知の方も多いでしょう。
『ボブという名のストリート・キャット
これは実話で、傷ついた野良猫を、所持金すべてを費やして動物病院へ連れて行ったことから、この青年の人生が変わりはじめます。ボブと名付けられたこの猫が、彼が路上演奏する時、いつも一緒にいることが話題になり、投げ銭が増えて彼の経済状態は好転します。それ以外にも、猫の世話をしなければならないことが、彼に責任感を芽生えさせ、厳しい禁断症状に耐えて薬物と縁を切ることを決心させます。
そして観光客が彼とボブの姿をYoutubeに投稿したことで、一躍世界中に知られるようになり、海外から観光客が見に来るようにまでなりました。
有名になった彼に出版社がアプローチして、この本が書かれることになりました。
去年、映画化もされて、ヤンゴンでは、今年9月30日にヨーロッパのどこかの大使館主催のイベントで、この映画の上映会が開催されたことも、チャートのランクが上昇していることに関係しているのかもしれません。
この本がベストセラーになったことは、ミャンマーでどのようなコンテンツが人気が出るかの試金石となる良い例だと思います。
ミャンマーで『あまちゃん』がTV放映された時は、ほとんど話題になりませんでした。分かりやすいサクセス・ストーリーが好まれので、サブカル的な文脈が理解できないと楽しむのが難しいコンテンツは、ミャンマーではウケません。
基本的にディズニー、ジブリ、マーベル的なコンテンツがミャンマーで人気が出るものと理解しています。
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