The rough cutが去年の10月に閉店して以来、開放的で、リーズナブルで、趣味の良いカフェがサンチャウンから消えて久しいので、サンチャウン・カフェ難民の一人である私も店の建設中から注目していました。
Myanmar Timesの週末号にこのカフェについて、やけに力の入ったレビューが載っていたので以下に翻訳します。
何でこんなに力が入っているのかとも思いますが、それだけヤンゴンに雰囲気が良くて、フードとドリンクの質が高く、かつローカル価格のカフェやレストランが稀少だからでしょう。
ダウンタウン周辺には、小洒落れたカフェ・レストランが増えましたが、ほとんどが観光客もしくは駐在員向けの価格帯の店なので、ローカル・ライフを送っている外国人の足はあまり向きません。
メニューの料理が、5,000チャット以下で、衛生的で、開放的で、インテリアの趣味が良く、Wifiも提供しているというお店は、これまでのミャンマーの飲食店ではかなり画期的です。
あと下記の文中でBGMの趣味の悪さについて、評者が苦言を呈していますが、これはオーナーの選曲ではなく、オーナーがいない時に、勝手にスタッフが自分の好きな曲を店内で流していたのだと思われます。
ミャンマーではこれはよくあります。店の選曲センスが、店内の雰囲気を決定付け、客が店の美意識を推し量る一つの要素であることに、普通のミャンマー人スタッフは無頓着なので。
サンチャウンは記者がよく訪れる街で、そこには、さりげないクールさとリラックスした雰囲気と楽しげな美学が息づいているからだ。ふんだんなローカル・フード・カルチャーとWin Starのように夜に飲み歩きができる場所があり、ローカル的かつ陽気で、いつも小さなローカル店が新たに開店している。すべてが特筆すべきとは言えないまでも、こうした活況は、この街が進もうとしている方向性に貢献している。ヤンゴン政府がサンチャウン・ストリートを歩行者専用にしたら、この場所はナイトライフの中心として発展することだろう。いつものように、勇敢なる記者は、サンチャウン・ストリートをバンパーとバンパーの間をすり抜け、縫うように歩きながら、満足できるローカル・カフェ文化の基準を作ったと皆が薦める店に向かった。そう、Working House Cafeだ。
Working Houseは、目抜き通りの中心からはやや離れているものの、入口の前に立つと、その店構えに印象づけられるであろう。外観はビジネス的だが、一歩店に足を踏み入れると、味のあるモダンな家具とお洒落な照明器具に彩られた、よく考えられた趣味の良い、明るい空間を目の当たりにする。ローカル店が「クール」であろうと頑張り過ぎたときにありがちな、細々とした小物で雑然とした、悪趣味な折衷主義とは一線を画している。中央にはタイルが貼られた台を素敵な木枠で囲った、ウエイターのための基地が設えられている。部屋の空間は非常に効果的に使われているため、実際より広く感じる。それは、快適な照明効果にもよるのだろう。だが、オーナーの紛うことなき趣味の良さからかけ離れた奇妙なBGMが流れていたため、いささか雰囲気を損なっていたことは指摘しておかねばなるまい。
心地よさを感じつつ、記者はメニューを一覧した。鉄板焼き、イタリアン、世界の料理から、選り抜いたアジア料理や軽食まで、ヴァラエティに富んでいて興味深い。最初に目についたのは、ほとんどの料理が5,000チャット以下で、低価格だということだ。このカフェが、幅広い層のローカル客を惹き付け満足させようとしているのか、料理の量と質を反映した結果なのかは、この時点では不明だ。かくして試みに記者とデートのお相手は、焼き飯付きの串焼き鶏、ビーフスープ、キノコをソテーしたガーリックトースト、フルーツドリンク二種類を頼むこととする。
程よい時間を経て、焼き飯付きの串焼き鶏、ビーフスープがやってきた。料理の量に関する懸念はすぐに一掃された。適切な量であるにのみならず、盛り付けにも工夫の跡が見えた。串焼きは、キノコが巻かれた焼鳥だった。添えられた焼き飯は、黄金色に香ばしく炒められ、過度に油ぽくもなく、熱い状態で届けられた。スィートコーンがまぶされ、新鮮な卵がトッピングされていた。 これは注文して正解だった。ちょっと薄味だったので、ミャンマー・ソースで味を足した。リクエストすればチリソースを持って来てくれて、料理と相性が良かった。
ビーフスープは、新鮮で、軽い口当たりで、食しやすく、過度に脂でベトベトしていることも、脂肪の塊が入っていることもなかった。かといって、物足りないというわけでもなく、極めて適切に調理されていた。塩加減も申し分なかった。甘さがある割に、バランス良い後味が舌に残った。記者とデート相手は、この料理に非常に満足したが、入念に重ね合わされたように見える、愛らしい小さなスナックも試すことにした。キノコをソテーしたガーリックトーストだ。
トーストが届くまでの間、評者とお相手は飲み物について論じ合った。
一人は、レモンミント・ジュース、他方はアイス・レモンティーを楽しんでいた。双方とも、フレーバーもフレッシュさも料金に見合っていた。甘過ぎないのは、大変有り難かった。リフレッシュのために頼んだソフトドリンクを気持ち良く飲むための必要条件だ。
そうして、それが到着すると、それは評者がこのところ食した中でもベストと言えるスナックであった。カリカリしていて、薄く、エレガントにスライスされたガーリックトーストの上に、薄切りの揚げたキノコがふんだんに載っている。これは驚きの逸品で、記者とお相手の食欲は再びぶり返すこととなった。あっさりしたキノコの肌理の細かい食感とカリッとしたトーストとこってりしたガーリックバターの組み合わせは、やみつきになりそうだ。
かくして、結論はくだされた。Working House Cafeはおそらくサンチャウンで最高のレストランだ。おそらくヤンゴンでも最高のレストランの一つと言えるであろう。驚くべき満足度の高さに加えて、Wifiも提供している。評者は、残りのメニューもテストすべく必ずここへ戻ってくるであろう、この店が提供しうるサービスの全容を掴むためにコーヒーも試すつもりだ。そして、彼らはデイタイムのオプションもはじめるという。Working House Cafeの食事は、記者には、素晴らしく、ヴァラエティに富んでいて、満足のいくものだった。お時間を取って、ここを訪れることを自信を持ってお勧めする。
Working House Cafe is located at No. 13 A Shae Gone St, Yangon. Reservations: 09 953 388081
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