先日、ダウンタウンに行ったついでに、元省庁庁舎とMaha Bandula公園の展示を見ました。
まずは、元省庁庁舎。ここは改修工事中で普段は立ち入り禁止で、イベント開催時以外は閉鎖されています。
50年以上前の昔日のビルマ時代の肖像写真やスナップが数多く展示されていました。
これは1920年代のものと思しき写真。当時のビルマのエリートや富裕層が、植民者のイギリスの文化に大きな影響を受けていたことが窺えます。
まんま、映画『炎のランナー』の雰囲気です。『炎のランナー』は1924年のパリ・オリンピックに出場するイギリス代表の陸上選手の若者の群像劇です。この映画のコスチュームは、当時の英国パブリック・スクールの若者のファッションの引用元として、多くのブランドやコレクションで利用されています。
ヴァンゲリスのサウンドトラックでも有名な映画ですが、当時の英国のパブリック・スクールの雰囲気やファッションが映像で忠実に再現されているので、未見の方にはお勧めします。
年配のご婦人が会場のカタログを熱心に見ていました。ご自分の若き日を回想されていたのでしょうか。
こちらは60年代、70年代の写真。ミャンマーではカラー写真が一般化するのは80年代以降だったとのこと。1962年に施行されたビルマ式社会主義の影響が色濃くなる前の、ビルマが東南アジア屈指の先進国だった時代の記録です。
こちらはMaha Bandula公園での展示です。ミャンマー人写真家、2017年に受賞した報道写真、他のコンテポラリー・アート写真等のコーナーに分かれています。
何かミャンマー人の人びとはあまり展示に興味がないようで、作品を見ているのは少数の外国人でした。
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